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医局もコミュニティ?

9/ 19放送のWEEKLY OCHIAI 『コミュニティをアップデートせよ』
を見て、医学生の立場から医局制度に対して思ったこと

ゆうすきんたろうTwitter@yusukintarnm

この動画の中で、『会社もコミュニティだ。広い目でみると生活基盤でもある。』と言われていて、だとすると医局もコミュニティであるなと。

オンラインサロンの出現、副業をする人が増えてきたことによって
”コミュニティ”というものが変わってきていて、
”医局”という制度もアップデートされないか?と思った

《医療業界で、アップデートされるべきコミュニティは医局?》


医療関係者以外の方が、医局と言われて思い浮かべるのは、有名なドラマの
『白い巨塔』だと思う
(昔の大阪大学をモチーフにして作られたと言われている)

現代も医局内や大学病院内で、あのドラマ程ドロドロとした権力闘争があるのかは、わかりません。
(聞いたところによると大学内で派閥みたいなものはあるそうです…)

医局制度は、女性医師問題や人員不足、新専門医制度などの様々な問題を抱えていると思う。

改善できる点はないのか?
根本的に、この制度自体が時代遅れなのでは?
企業など絡めて、ビジネスの力を使って健全な体制にできないか?

《医局って所属しなきゃいけないの?》

基本的に、医局に所属しなければならないと巷で言われている理由って、
専門医が取得できるという点、研究と論文、人事のインフラがあることだと思います。

医学生の間で流れている雰囲気は『とりあえず入っておけば大丈夫っしょ』という感じだ

しかし、専門医は取得するのに何年もかかりますし(一人前の医師と言われるのに)、
人事においては、自分で派遣される病院を選べないし、
研究も自分がやりたい研究ができるとは限りません。
そして給料も安い(市中病院に外来や当直で派遣されてバイトで稼ぐことはできます)。


そんな状況で、医局というものに本当に所属する必要があるのでしょうか?
デメリットよりも得られるメリットの方が本当に多いのだろうか。

まだ医師免許を持っていないお前が何を言っているんだ
という声があるかもしれませんが、そう思われたならコメントいただけるとありがたいです。

《専門医の話》


・専門医って本当に、取得する必要がある?

開業しようと思っていればあまりいらないのでは?
例えば、消化器外科の先生が開業する時、個人病院では大きな手術をするのは難しいので日々の業務は基本的に内科診療になるらしいです。

となると、自分が医者としてどんな働き方をしたいかが重要?

将来、フリーランスで働きたい!と考えている人は専門医資格がないと仕事がないかも。
健康診断とか、専門性の高くない仕事ばかりになってしまうかもしれない。

一方、大学でバリバリ働いて最先端の医療をしたい人も専門医を取得する必要があるのかも。

というか根本的に、診療の質を担保する(先生や病院によって診療能力が大きく異なることを防ぐ)という意味で専門医の免許は必要なのかもしれない。

んー…
”医局=コミュニティ”について考え始めたのに話がそれてきているような…

・医局に所属せずに専門医は取得できないのか?

ある程度の規模の市中病院でも専攻科の専門医プログラムがあれば取得できます。

ただ、市中病院においても、”〜科は〜大の医局”とかあるので、
その病院に務めたい場合は、結局所属せざるを得ないのかもしれない。

病院独自の医局みたいなものを持っていることもある。
僕が見学したある病院では、救急科は独自の医局として運営しているという病院もありました。

そもそも何故、医局と病院が密接に関わっているのか

人員が足りないときに派遣してもらえる安心感によって、病院からの信頼があると思われます。
しかしながら、医局の人員にも偏りがあり、人気の医局はマンパワーがあるが、不人気の医局は人がいないので、場所によっては人を派遣できなくなって、田舎の総合病院では、『〜科がなくなった。外来診療だけになった』なんていう現状があります。

ただ、現状では医局が大きな働きを担っていると言わざるを得ない。

《こんな医局あったらいいな》

・研究施設を持っている民間医局
・保育制度を持っている医局
・自由に他の科へ研修に行ける医局

皆さんの”こんな医局あったらいいな”を募集しています。

まとめ

今はまだ、医師を医局が支配している感が強いかもしれない。
特に外科領域とかは。

ただ、
『これはおかしいんじゃないか?』
『もっとよくできないか?』
『これって本当に必要?』

ということを真面目に考えないようになってしまったら、
初めは疑問に思っていたのに、知らず知らずのうちに
自分もその制度を維持することに加担し、
後輩を洗脳する側に回ってしまうので、考えるのはやめない。

最後に伝えたい。

最終的にコミュニティ論と全然違った内容になってしまい。
大変申し訳ありません。

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