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自殺を考えた過去。⑤

みなさんこんにちは丹羽です。
Twitterから僕のnoteを見てくれている方が多いと思いますが、楽しみにしているや続きが気になるなんて声をいただけてとても嬉しいです!

実は今日はある方とお会いして話をしてきまして、書籍出版も・・・あるかもないかも。

さてさて、それでは早速前回の続きを書いていきたいと思います!!

前回の記事はこちら

一番初めに書き出した時に少しトラブルがありまして、また1から書き直しました。そして今回が5話目。このシリーズもだいぶ終盤になってきました。

コンサルタントとの打ち合わせ

僕は久しぶりに僕たちをハメたコンサルタントに会うために指定をされた、名古屋駅の西側にあるファミレスに向かった。
向かう途中も僕の感情はとても忙しかった。イラつき、そして不安。とにかくこの感情が交互していた。

そして待ち合わせのファミレスに到着。
彼は、いや彼らは先に着いており席に座っていた。

一人はコンサルタント。もう一人はコンサルタントの仲間だという人。

今考えると不自然だった。なぜなら彼らは先に着いているのに奥に座っていたのだ。僕が入り口に背を向けて入り口に近い場所に座るように仕向けられていたのだが、この時はそんなことに気づく訳がない。

なぜなら人は『拉致されるかも』と心配しながらファミレスには行かないからだ。

僕が席に着くとコンサルタントが話だした。

コ:大変なことになりましたね。警察もヤ◯ザも動いているみたいなんですよ。警察が動いている以上、あの二人は最悪逮捕されてしまうかもしてません。

僕:・・・。

コ:ただ、厄介なのはそっちよりヤ○ザなんですよ。今回の仕事の件で被害者が出ているみたいで、その被害者の誰かがヤ○ザを使って関わった人間を探し回っているみたいなんです。

僕:いやいや、それ僕関係あります?あの二人もあなたたちに騙されて行ったんですよ?

コ:なので口裏を合わせておかないとと思いまして・・・。

丹羽さんですよね?

僕は席についてからもコンサルタントの話を聞けば聞くほどイラついていた。

すると後ろから声をかけられた。
『丹羽さんですよね?』

最近もメディアに出させてもらっているおかげかこんな風に声をかけてもらえることがあってそれはとっても嬉しいのだが、この時は僕は一切メディアにも出ていないし、SNSも大してやっていない。
なので僕のことを知っている人なんてそんなにいるはずもない。

後ろを振り返ると
黒いスーツを着た二人組が立っていた。
そして僕の隣に座った。

ヤ:丹羽さんですよね?
僕:はい。そうです。

ヤ:BくんとCくんのことは知ってますか?
僕:はい。知ってますよ。

ヤ:彼らが東京で何やってたか知ってますか?
僕:聞きました。

ヤ:知っててなぜ警察に行かないんですか?
僕:・・・。

スーツを着た二人からはどう責任を取るつもりなんですか?

と詰め寄られた。そして
『ここでは話もしにくいので外に来てください』

そう言われ自分が拉致されそうなことに気がつき始めた。
そして僕は目の前のコンサルタントを指差し

『そもそも、僕たちはこいつらに騙されたんだ。責任をと言う話ならこいつらも一緒に話すべきじゃないか!』

イラつきもピークで僕は少し声を荒げた。
するとスーツの男は僕に静かな低いトーンで言った。

『ウルセェよ。俺は今お前に話してんだよ。』

この瞬間に僕は一瞬で気力を失った。
何者かもわからない人たち。ヤ○ザだと思われるこの人たちに
ターゲットにされているのは自分だけだという事に気づいたからだ。


そこからは言われるままにこのヤ○ザの黒塗りのレクサスに乗せられた。
運転手、助手席、僕の隣。計3人のスーツを着た人たちに囲まれ当時21歳の僕は拉致にあったのだった。

暴力以上の怖さ

当時の僕はそういう怖い人と言えば殴られたり、拷問に近いようなことをされるイメージだった。

僕は実は小学生の頃からフルコンタクトの空手をやっていた。黒帯三段まで取り師範代として指導をするくらいになっていた。
なのでそういった最悪暴力となった時どうするかと車に乗りながら考えていた。
『3人ならなんとかなるか』
『赤信号のタイミングで隣のやつをぶちのめして逃げるか』

そんなことをイメージしながらタイミングを測っていた。

ただ次の瞬間にそのイメージは全て白紙にされたのだった。

車に乗せられ、どこに向かっているのかもわからず、かといって僕から話しかけることも無く、相手からも話しかけられることも無く僕がどう逃げるかをイメージしていてふと外を見た時に僕の目に入ったのは、
当時自分が住んでいたマンションの前だった。

そこでこう声をかけられた。
『彼女さん、今も丹羽さんが帰ってくるの待ってるんですよね?』
『ちょっと遅くなるって声かけてきましょうか?』

僕は一気に心拍数が上がった。
わざわざファミレスで拉致しなくても自宅は把握しているんだよと言う遠回しな圧力だった。

この時点で僕は相手を殴り倒したとして今この場を逃れたとしてもそれは無意だと悟った。

そして僕は小さな声で
『大丈夫です』
そう返事をした。

そのまま車は進み続けた。

今思えばこの人たちが僕を殴ったり拷問みたいなことをするメリットが何もない。

僕はコンサルタントたちから刷り込まれた情報で
B君やC君がたとえ騙されていたとしても警察に捕まってしまうかもしれない。
そう思っていたから誰かに相談をしたり警察に助けを求めたりすることはできないと思い込んでしまっていた。

淡々と精神的にコーナーに追い詰められている感覚で暴力なんかよりも何倍も怖かったし、心が折れかけていた。

次回のnoteではさらにここからどんな展開になっていったのかを書きたいと思う。今でも鮮明に覚えている。それくらい僕の中では衝撃的な出来事だったから。
そう。ここから僕は折れかけた心を完全に折られることとなる。

そして心が折れた人間はどんな心理になっていくのか。そんなことを書いていきたいと思います。

いつも皆さんありがとう。いいねやフォローをしてもらえると励みになります。是非よろしくお願いいたします。
では、良い週末を。


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