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第30回:たった一人を熱狂させる/80:20の法則

こんにちは、株式会社TO YOUの岩下です。

第1回から第4回で「たった一人を熱狂させる」という弊社コンセプトと渋谷・神泉で営業しているセレクトショップR for Dにどう落とし込んでいったのか、という全体像をお話してきました。

第1回:たった一人を熱狂させる
第2回:たった一人を熱狂させる/R for Dの場合
第3回:たった一人を熱狂させる/R for Dの仕組み(前編)
第4回:たった一人を熱狂させる/R for Dの仕組み(後編)

第5回目では私の自己紹介もしましたので、第6回以降はもう少しディテールに注目してミクロに切り分けたテーマを取り扱っていきたいと思います。
テーマ設定は気まぐれです。

せっかくなので続けたいなと思っていますが、どこまで持つのか。
毎日1つ文章を書くことを続けるというのは結構大変なことなのだと毎日感じます。でもやっぱり反応をいただけると頑張れる気がするので、ぜひスキやフォローなどお願いします。

第x回のテーマは「80:20の法則」です。

80:20の法則といえばパレートの法則として知られていますが、またお得意のwikipedia引用をしますと以下のように説明されています。

パレートの法則は、働きアリの法則と同じ意味合いで使用されることが多く、組織全体の2割程の要人が大部分の利益をもたらしており、そしてその2割の要人が間引かれると、残り8割の中の2割がまた大部分の利益をもたらすようになるというものである。経済以外にも自然現象や社会現象など、さまざまな事例に当て嵌められることが多い。ただし、パレートの法則の多くは、法則と言うよりもいわゆる経験則の類である。自然現象や社会現象は決して平均的ではなく、ばらつきや偏りが存在し、それを集約すると一部が全体に大きな影響を持っていることが多い、というごく当たり前の現象をパレートの法則の名を借りて補強している場合が少なくない。

お店の売上の話で考えると、全体の20%のアイテムで80%の売上を構成するという経験則としてよく使われます。

もしあなたのお店が100のアイテムを揃えていれば、売れ筋の20アイテムが売上の80%を占めるということです。

この話を先日久しぶりに聞いてふと考えたのが、だとしたら逆に、売れ筋と見せ筋の割合も80:20で配分してもいいのではということでした。お店で実際にVMDをやっているとこれはなかなかに難しいやり方です。どうしても商売人の血が騒いでお店に商品を詰め込んで、見にくくなってしまうことがあるのですが、自分で洋服屋さんや雑貨屋さんに行った時に見やすい売り場、居心地のいい売り場は見せる部分が他のお店よりも多く取られているように思います。

緊張と弛緩というか、メリハリ、押し引きのバランスがいいと窮屈でないけれど程よく安心感があり、差し色のようにディスプレイがあればどこを見れば良いかがわかりやすくて、見る側のストレスがありません。

こんな風に文章で読むと、なんとなく売り場のうちの20%くらいをただ積んだり並べたりするだけではないディスプレイにしているイメージが湧かないでしょうか。私はそんなイメージでした。

でも80:20の法則が正しいとしたら、もっと大胆にやる方が理にかなっているのでは、とそういうことを考えました。

むしろ20%のアイテムを売るために残りの80%のアイテムがある、と捉えた方がいいのではないか。

20%の売れ筋の魅力が引き出されるように残りの80%の見せ筋で工夫して空間演出をすべきではないか。

小売で近いことをしている例はないかと考えてまず思いつくのはアップルストア。

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商品数が少なく、余白が贅沢に取られた設計です。もちろんセルフ購入はほぼなく接客して購入されるアイテムを取り扱っているという点は特殊ですが、似たようなアイテムを取り扱う日本の家電量販店などと比べると明らかにすっきりしていて情報量が少なく抑えられています。大きなアップルのロゴや大胆なサイネージは自然と視線を集めてしまう。

アップルストアの場合は商品の売上構成というよりは、空間全体に対する商品の比率が20%で残りの80%は余白としてブランドイメージの想起を最優先しているように見えました。見た目はシンプル極まりないのですが、その実内装も外装も余白はすなわちブランドイメージを伝える広告の役割を果てしていて大部分を占め、商品がほとんど置いていない、と言ってもいいのではないでしょうか。

iPhoneやMacほど高価の単価ではない洋服屋さんや雑貨屋さんの場合には、ここまでストイックなことは難しいかもしれませんが、売れ筋を売るためのVMDや見せ方というのは見せ筋を多くとって作り出すことができるかもしれません。

ただアップルストアは近いようで、ラディカルすぎるくらいなので、そのまま参考にするのはちょっと怖いです。

まだまだアイディアベースですが、これからもう少し掘り下げて考えつつ、実験もできたらいいなと思っています。

第30回目にして、もう23時を過ぎ、今日のうちに公開できなければ連続記録が途絶えてしまうので、時間との戦いをしている中でだだいま鋭意文章を書いています。

夕ご飯にラーメンを食べたかったけれど時間がないので諦めてコンビニに行きました。ちょっとまとまりきっていない気もしながら、なんとか、第30回目を投稿させてください。

明日は時間が取れるので貯金したい。自転車操業はつらい。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

株式会社TO YOUでは、それぞれの「たった一人を熱狂させる」を実現したいビジネスパートナーを募集しています。
ファッション業界でも、そうでなくても、どちらでも大丈夫です。
私たちはより多くの人が熱狂を形にできる社会がいい社会であると考えています。

あなたの熱狂を私たちに教えてください。そして一緒に実行しましょう。
反対の場合もあるかもしれません。
ビジネスのバックグラウンドがあるあなたであれば、そこでどんな熱狂を起こせるのか、私たちにも一緒に考えさせてください。

ご興味をお持ちいただけたら、Twitterのフォロー、DMやメールでのご連絡もお気軽にお願いします。

Twitter: @Iwashitayusuke

Mail: iwashita@deedfashion.com

第1回:たった一人を熱狂させる
第2回:たった一人を熱狂させる/R for Dの場合
第3回:たった一人を熱狂させる/R for Dの仕組み(前編)
第4回:たった一人を熱狂させる/R for Dの仕組み(後編)






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