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ゲームUI開発でリードUIデザイナーになる3通りの成長軸


一つの職種を続けていると、いつか必ずぶち当たる壁

自分の成長や方向性、だと思います。(当時の僕もそうでした。)

今まで、
運用や開発に数多く関わらせてもらったり、
学生や新卒教育での経験を通して
リードデザイナーの主な質3通りに絞れると思ってます。

なので、
2×2の簡易マトリクスにしてみました。

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今回は①②③について書きます。



##.1運用タイトルのディレクションリーダー


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こちらはとてもわかりやすい上に、一番目にするタイプです。

運用タイトルは既にユーザーもいて、
タイトルとしてのゴールも決まっているため目標も定めやすいです。

どこの会社に入っても(それがスマホゲームでなくても)
一番最初に尊敬する相手になるでしょう。

圧倒的な技術(=速度)
で、他者を抜き去る上に教えるのもうまいからです。

デザイナーでも特にグラフィックは目に見えてクオリティに差が生まれるので、
とても尊敬できます。圧倒的です。
さらに年齢は年上なので、関係知もわかりやすいです。

もちろん課題もあり
グラフィックに関しては、技術の層が厚く個性が重要視されるので
ニーズが空きにくいです。

例えば
ファンタジー調のデザインでトップレベルの人がいれば
その人を超えて技術的なリードデザイナーになるのは
「非常に努力が必要」です。

不可能ではありません、
何故なら若い人の方が感性が豊かで流行にも鋭いからです。

同じファンタジーでも、重厚から繊細まで幅があるので
一点を突き抜ければ先輩を超えるのは可能です。

そこからジュニアデザイナーはリードになるのです。


もしくは、
同じ土俵で戦わない手段もあります。
それが次


##.2運用タイトルのマネジメントリーダー

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非常に層が厚い技術的なリーダー以外に
ニーズの高さに比べて供給が追いついていないのがこちらのタイプ。

プランナーやエンジニアと協力しながら、
チームをうまくマネジメントしつつ、
デザインを進行していくタイプ
です。

特徴の一つとして、
設計もしつつ企画を落とし込むのが上手いです。

当然、ゼネラリストとして活躍します。

しかし、人一倍苦労や悩みも多く
特に自分の存在意義や、劣等感に悩まされます。


①であげたタイプほど目立つ成果は上がらないけど、
会社の評価は高かったりするので、
自分自身、もっと開発したい!という欲求も出てきます。

また、チームの能力アップを目の当たりするので
このままでいいの?という悩みも多く聞きます。

リードUIデザイナーとして何かが上手くなって
最初にぶち当たる壁なのです。

そこで、人によっては
次のステップとして新規開発が生まれます。


##.3新規開発のデザインリーダー

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とても勘違いされるのが、
「運用の先に新規がある」という事。
それは

半分正解で半分ズレています。

まず、「正解」の部分として技術的な意味で
①②であげたリードデザイナーの技術は求められます。

しかし、新規開発が必ずしも
運用タイトルのデザイナーよりも技術が高いわけではありません。

例えば、有名タイトルの運用リーダーが社内のトップで
勉強会などで登壇するケースも珍しくありません。

それは会社のブランディングとしても正解です。

まだ何も生み出していない新規開発よりも
運用は会社を支える存在だからで
わかりやすい広告塔にもなるからです。

その部分を理解せず新規をトップだと盲信してしまう人はとても多く
若いほど実際のギャップに悩まされます。
(僕も本当に悩みましたし、様々な方に苦労を掛けました)

リアルな話、
「運用タイトルはボーナスが多く、新規タイトルは出ない」
ということもあります。


半分ズレている点として、

新規開発は
「運用タイトルとは全く違う技術と精神を求められる」
という点があります。

新規タイトルは『上手さ』も『完成』もあまり求められません。

ひたすらに『速度』と『判断』と『ボツを見せる』
事を求められます。

しかし、ボツも評価されるなんて事はありません

全部完成させた様な気持ちで、

・素早く
・工数の一番少ない状態で
・たくさんの案をある程度のクオリティ

で出す事を求められます。

しょぼいクオリティでチームに展開すると
見当違いのところを突っ込まれ
本題からズレてしまいます。

そして全員の時間を食い尽くすのです。

それなら最初から見せない方が良いです。
(でもそれをやると案少なくね?ってなるジレンマ)


そこでデザイナーは病みます。

「本当はもっと時間を掛けて、しっかり作りたい」

と。

これはほぼ全てのデザイナーがかかる病です。

数ヶ月~数年の間、ずーーーーっとベストのデザインを
「時間がないから」出せない事が多いです。
しかし、様々な人に中途半端なものを評価されます。

分かる人はわかります。
これは過去の投稿の
デザインを読み解く事ができるデザイナーの技術でもあります。
そういう人に相談する事が増えるでしょう。

このタフで大胆なメンタルを
新規開発のリードデザイナーは持つ必要があります。




以上!


では、また!



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