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【2023年抱負】技術者から起業家へ

皆さん、明けましておめでとうございます。
個人的な今年の抱負について書いていこうと思います。

2023年を一言で表すと

タイトルにも記載していますが「技術者から起業家へ」一歩踏み出す年にしたいと考えてます。

私は今まで3社のベンチャーでCTOの経験があります。
数名規模のシード期ベンチャーから100名以上規模の上場間近のベンチャーまで。
CTOとして会社の経営を支えてきた自負があります。

とはいえ、業務内容は開発とビジネスの架け橋的な存在として事業KPIを達成するために開発組織をどう動かしていくか、開発組織のどのような人材獲得していくかなどの組織設計やどのような技術ロードマップを策定しどう技術選定するかなどのアーキテクチャ的な業務がメインでした。
新規事業のPOを担当することもありましたが、プロダクトの方向性や仕様こそ決定はするものの、事業全体の方向性や会社におけるプロダクトの位置付けまでを統括ことはありませんでした。

すなわち、本当の意味で「事業を0から生み出す」経験をしたことがなかったのです。

私は技術はとても好きですが、同時に「クリエイターでありたい」という思いがとても強いです。
自分の意思を自分の作品に反映させることに喜びを感じるタイプです。
そう考えると、芸術家やデザイナー、漫画家、作曲家などになれば良かったんじゃ。。と感じられるかもしれませんが、私はそこら辺の才能が絶望的にないのです。(と言いつつ、まだ諦めてはないのですが)
ですので、事業を生み出していく「事業クリエイター」になっていきたいと考えています。要は起業家です。

技術が好きなので今までのキャリアで良いかなとも一時期考えていましたが、昨年11月にアメリカの名門UC Berkeleyで開催されたskydeckというアクセラレータープログラムに参加して完全に考えが変わりました。
そこでは、技術者出身の起業家がわんさかいたのです。(全体の半数以上)
そして輝かしい経歴を持つ講師陣は皆スーパーマンばかりでした。

  • 大学院では物理学を専攻し、卒業後は生物学の分野で起業。2回会社を売却。プロのバイオリニストをやりつつ、アイアンマンレースにも複数回出場。

  • 大学院でCSを専攻していた技術者が起業家に転校し、5回会社を売却。IPOも一回させている。

みたいな人がゴロゴロいました。そして技術者出身の全員が「自分の持っている技術力をどのようにビジネスに活かすか」を常に考えていました
そういう人たちを間近で見て、自分のマインドセットも変わっていったのです。


1年後の目標の姿

抱負の前にまず目標を整理しました。
個人の目標なので、すなわち「1年後にこうなっていたい姿」です。

今年は以下の4つの目標を定めました。

  • プロダクト開発を伴うあらゆる実業ビジネスに対し中レベル以上の解像度を持つ(独自の視点や考えを持って有識者と議論ができるレベル)

  • 特定の分野のビジネスに関して高レベルの解像度を持つ(専門家と対等に語れるようになるレベル)

  • 0→1で新規事業を行う際の定石を理解しており、自身の成功体験、失敗体験を踏まえた自分なりの0→1ロードマップが構築できている

  • ビジネス応用できる技術に関して一通り概要を押させられており、各々技術のpros/consや要点を語ることができる

少し別枠で以下の2つの目標も定めました。

  • アウトプットの習慣が身についている

  • 英語でビジネスコミュニケーションを取れるようになる(Versant60以上、TOEFL100以上)

トップレベルの目標なので抽象的 / 定性的な表現がどうしても含まれてしまいます。
ですので、これを基に目標を細分化していきます。

目標を細分化し具体的な行動まで落とし込んでいく

細分化した各々の目標を達成するために必要な行動を逆算しこれを今年の抱負として定めました。
具体化した目標の一例を載せておきます。

プロダクト開発を伴うあらゆる実業ビジネスに対し中レベル以上の解像度を持つ

  • 各種分野のビジネスや関連会社が5個以上すぐに出てくること

  • 各々のビジネスに関してなぜそれが成功したのかなどの自身の意見を語れること

  • 各々のビジネスに関してデータを基に語れること

  • 各分野に関して、5年後/10年後について予測が立てられていること

  • 他業種の経営者と自身の視点を持って会話ができること¥

特定の分野のビジネスに関して高レベルの解像度を持つ

  • その分野に関する世界のビジネスの事例を全て知っていること

  • その分野に関するビジネスの課題を5個以上把握していること

  • 逆説の構造などを基にした質の高いアイデアが3個以上思い浮かんでいること

みたいな感じです。


2023年の抱負

ようやく本題ですが、今年の抱負です。

  1. 自身で選んだ特定の分野(3D点群処理が有力候補)に関する論文を全て読み、サマリをアウトプットする

  2. 上記分野の技術を使用したプロダクトを開発し、特許を申請する(できれば論文も書く)

  3. ガートナーの発表する先進テクノロジに記載のある技術に関して3つ以上の分野をピックアップし、実際の手を動かしてそれらの技術を使用する

  4. 300冊以上の本を読み、各々の本の内容に対してサマリや自分の意見をアウトプットする

  5. 1日最低1件、何かしらのニュースに対して自分の意見をアウトプットする

  6. 毎日、その日の思考内容を日記としてアウトプットする

  7. 自身で決めたトピックに関して、自分の意見を整理したアウトプットを50件以上行う

  8. 50人以上の経営者と会話をし、会話の自己採点や反省点などをアウトプットする

  9. 自身で選んだ特定の業界のビジネスや会社の事例を全て調べ、業界マップを作成する。その際、ソーシャルハンティングなどを用いてユーザの感情をセットでまとめ、外れ値に関しては詳細に深堀ることを意識する。

  10. 自身で選んだ特定の業界に関して、集めた事例を基に逆説の構造を意識したビジネスアイデアを5件以上アウトプットする。

  11. 3つ以上のスモールビジネスを実際に自分が手を動かして立ち上げる

  12. コミュニティを一つ立ち上げる

  13. 海外のクラファン(KICKSTARTERかINDIEGOGO)に1件以上出品する

  14. 年内にVERSANT60点以上、TOEFL100点以上をとる

抱負を定めるためのステップの記載を省いてしまったのでどう目標に繋がっているのか分かりづらいかもしれませんが、手元では全てマイドマップで繋がりを意識して管理してあります。


2023年にやらないこと

上述の抱負を実行するためには膨大な時間を必要とします。
そのための時間を創出するために「やらないこと」を決めることは大切です。
今年は以下を「やらないこと」として定めます。

  1. フリーランスとしての活動

  2. PMF達成以後のプロダクトの実装業務

  3. ビジネス価値創出に繋がらない技術のキャッチアップ

  4. 目的のないインプット / アウトプット

「フリーランスとしての活動」と一括りにしてしまうの少し短絡的かもしれませんが、フリーランスだとやはり事業のコアな部分を決定する立場になりにくいです。「技術者から起業家へ」という今年のテーマを考えるとボードメンバーとして取り組める環境でないとそぐわないと考えました。

「PMF達成以後のプロダクトの実装業務」はグロースフェーズにあるプロダクトのコードを書く業務のことを指します。グロースフェーズになると単なる価値創造のための開発ではなく、どうしても守りの開発が必要になってきます。こちらも私の今年のテーマにはそぐわないです。

ビジネス価値創出に繋がらない技術のキャッチアップ」をしないという制限は本来であればあまりやりたくないです。好奇心の赴くままに技術は触りたいタイプです。
例えば、以前は個人的な興味からHaskellやRustの学習などを行なっていました。フロントエンドはReactで、バックエンドもfp-tsなどのライブラリを使用しオブジェクト指向から関数型ライクな書き方をするようになるにつれ、純粋型関数型言語に興味を持ってました。DDDを関数型で実装するなども行なってました。
ここら辺も今年は泣く泣くストップします。(来年以降再開すれば良い)
こういうのを制限しないといつまで経っても起業家へシフトできないと思いますので。。

目的のないインプット / アウトプット」は時と場合によっては大切だと思いますが、今年に限っては制限しようと思います。

私は知人と共同で会社を創業してます。
現在は米国で法人の設立準備を行なっているところです。
この会社を成功させることが直近の一番の目標なわけですすが、これと個人の抱負をフィットさせています。
半数以上は会社の成功につながる内容です。


まとめ

今年は技術者から起業家にシフトできる年にしていきたいと思います。
そのために行うべき行動として抱負をなるべく具体的に決定してみました。

最近は世の中への解像度が少しづつ上がってきている実感があり、日々がとても楽しいです。
2023年も良い年になる予感!

ご高覧頂きありがとうございました!
では!!


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