「都知事選投開票日」に際し1144万人の有権者に投票を期待する

本日、任期満了に伴う東京都知事選挙の投開票が行われます。

今回立候補したのは、届け出順に以下の各氏です(以下、敬称略)[1]。

山本太郎
小池百合子
七海ひろこ
宇都宮健児
桜井誠
込山洋
小野泰輔
竹本秀之
西本誠
関口安弘
押越清悦
服部修
立花孝志
齊藤健一郎
後藤輝樹
澤紫臣
市川浩司
石井均
長澤育弘
牛尾和恵
平塚正幸
内藤久遠

今回の選挙は、現職の小池百合子氏が立候補していることから、事実上の小池氏への信任投票となります[2]。

そのため、大勢が決しているとして投票を行わない有権者や、新型コロナウイルス感染症の拡大を懸念して棄権する事例が増加する可能性が推察されます。

一方で、既に本欄が指摘する通り、東京都は現在新型コロナウイルス感染症や2021年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピック以外に、より根本的な課題を抱えてます[3]。

すなわち、東京都への人口の「一極集中」が都心部への人口の集中となっていること、少子化と高齢化の進展、道路、橋梁、上下水道や各種の公共施設などの都市の基盤の経年劣化に対応した更新、さらに首都直下地震や台風などへの対策は、誰が都知事となっても不可避の問題です。

このように考えれば、今回の都知事選挙は決して「現職への信任投票」などではなく、今後の首都のあり方を決める重要な選挙であることは明らかであり、およそ棄権にふさわしくないことが分かります。

それだけに、都知事選挙としては過去最多となる11,444,260人の有権者[4]には、20時の終了時間[5]までに投票所に赴き一票を投じることが期待されるのです。

[1]東京都知事選挙立候補者一覧. 東京都選挙管理委員会, 公開日未詳, https://2020tochijisen.tokyo/governor/index.html (2020年7月5日閲覧).
[2]信任投票の色濃く. 日本経済新聞, 2020年6月13日朝刊4面.
[3]鈴村裕輔, 「東京都知事選の告示」に寄せて--候補者たちは何を行うべきか. 2020年6月18日, https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/76353/10997cf4270a765d2f88a5394b24766b?frame_id=435622 (2020年7月5日閲覧).
[4]令和2年6月の選挙人名簿登録者数等について. 東京都選挙管理委員会, 2020年6月10日, https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/0206_00.pdf (2020年7月5日閲覧).
[5]ただし、奥多摩町、檜原村及び新島村は18時で投票の受付が終了する。

<Executive Summary>
The Voters for the Tokyo Governor Election 2020 Shall Perform Their Duty as a Voter (Yusuke Suzumura)

The 5th July is the day of voting and vote counting for the Tokyo Governor Election 2020. In this occasion over 11 million voters shall perform their duty as a voter to select the leader of the capital of Japan.

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