「全国各地の早すぎる梅雨入り」で思ったいくつかのこと

去る5月16日(日)、近畿地方と東海地方の梅雨入りが発表されました。近畿地方は平年より21日、統計史上最も早い梅雨入りで、東海も平年より21日、統計史上2番目に早い梅雨入りとなりました[1]。

沖縄県では例年5月半ばに梅雨入りするとはいえ、九州北部以東の地域が5月に梅雨を迎えるのは珍しいものです。

特に今年は全国的に初夏の気候を堪能するには不順な天候が続き、そのまま順次梅雨入りを迎えている感もあるだけに、昨年のように梅雨が長引くようであれば、いずれはは短すぎる薫風の季節と長すぎる梅霖の季節ということにもなりかねません。

このような状況が一過的な出来事か長期的な気候の変化かは、今後明らかになることでしょう。

それだけに、まずは今年の各地の梅雨入りと梅雨明けの動向がどのようになるか、注意深く見守りたいところです。

[1]近畿・東海梅雨入り. 日本経済新聞, 2021年5月17日朝刊31面.

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of the 2021 Rainy Season in Japan (Yusuke Suzumura)

The start of the rainy season in Japan is too early compared to the usual year. It seems that there might be an influence of climate change.

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