ロシアによるウクライナへの侵攻開始から2年を経て思ういくつかのこと

今日、2022年2月24日(木)にロシアがウクライナに侵攻してから2年が経ちました。

侵攻したロシアの側にはロシアなりの理由があるとしても、侵攻されたウクライナの側に非がないだけでなく、武力によって他国の領土を併呑しようとする行為が到底受け入れられないことは論を俟ちません。

従って、欧州の安全保障の中核である北大西洋洋条約機構(NATO)や政治の中心である欧州連合(EU)だけでなく、NATOの盟主である米国がウクライナの支援を行うことは、ウクライナ問題が欧州域内に留まらず、その後の展開如何によっては国際社会により大きない影響をもたらす出来事であることを示しています。

国際的な紛争には中立の立場をとることが多い日本政府もウクライナへの支持を明確に示したのは、昨年の先進国首脳会議(G7)の議長国であったという外交的な側面だけによるものではありません。

むしろ、多くの日本の人々にとって欧州での出来事と思われがちなロシアによるウクライナへの侵攻も、世界地図を眺めればユーラシア大陸の東端で国境を接するのが日ロ両国であるという地理的な条件に従えば、ロシアの領土的野心に対応するためにも明快な立場を示すことは当然となります。

もとより、こうした各国の対応にはそれぞれの思惑や利害があります。そして、ロシアへの支持や支援を行う国も明確に存在します。

それだけに、日本も当事者となったロシアによるウクライナへの侵攻の帰趨がどのようなものになるのか、今後も注視されます。

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions to the 2nd Anniversary of Russia's Invasion to Ukraine (Yusuke Suzumura)

The 24th February, 2024 is the second anniversary of Russia's invasion to Ukraine started on 24th February 2022. On this occasion, we examine the meaning of the Ukraine War to Japan.

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