「佐々木朗希投手の完全試合達成」が持つ意味は何か

昨日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ対オリックスバファローズの3回戦において、マリーンズの佐々木朗希投手が完全試合を達成し、マリーンズが6対0で勝利しました。

日本プロ野球で完全試合が記録されるのは、1994年以来28年ぶりとなります。また、佐々木投手は20歳5か月であるため、1960年に島田源太郎投手が20歳11か月で達成した従来の記録を更新し、史上最年少で完全投手を実現したことになります。

これに加えて、佐々木投手は64年ぶりに日本記録を更新する13者連続奪三振及び最多記録に並ぶ1試合19奪三振を記録しており、文字通り球史に残る偉業を達成したことが分かります。

もちろん、佐々木投手は高校時代から逸材として知られ、プロ野球界が注目する選手でした。そのため、今回、完全試合だけでなく様々な記録を更新、達成したことは、佐々木投手が自らの持つ力をいかんなく発揮した結果であると言えるでしょう。

それとともに、「即戦力」という周囲の期待を十分理解しながら、身体的、精神的、技術的な面でプロ野球で通用するまで時間をかけて成長を促すことをいとわなかったマリーンズの指導方針も、今回の偉業の達成には不可欠でした。

何より、昨日の完全試合は、間違いなく佐々木投手自身の好投の結果であるとともに、27人の打者のうち8人がバットに球を当ててアウトになったことを考えれば、守備陣の堅守も完全試合の実現に大きく寄与したことは明らかです。

その意味で、日本プロ野球で16回目となる完全試合は、マーリンズ全体で実現した、偉大な記録でもあるのです。

<Executive Summary>

What Is a Meaning of Mr. Roki Sasaki's Perfect Game? (Yusuke Suzumura)

Mr. Roki Sasaki of the Chiba Lotte Marines realised the perfect game against the Orix Buffaloes on 10th April 2022. In this occasion we examine a meaning of this historical event for the Japanese Professional Baseball.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?