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すべてのはじまり~episode0~

留学ジャーナルとの出会い

もう9年近くも前のことになる。

普段は行かない書店に行ったところ、一冊の雑誌が目に留まった。

面陳列されていた留学ジャーナル
実家を大掃除していたら出てきた

新卒でメーカーに勤めていたころ、なにか現状を変えたいとモヤモヤしていた自分にやりたいことを思い出させてくれた雑誌だ。

当時、入社して4年が経ち、仕事にも慣れてきて、どこか未来の自分が想像できてしまっていた。
周囲の先輩社員のようになるのだろうか…。
なにか別の道はないだろうかと、災害ボランティアや国際交流ボランティアに参加することで、社外の世界との接点をつくり始めていた。

そんな矢先に出会った雑誌。その場でパラパラとめくった。
海外留学、インターンシップ、ワーキングホリデー。
刺激的な言葉が並んでいた。

いや、海外留学は学生時代からの憧れではあるが、自分には絶対に無理だ。
英語は話せないし、事務的な手続きにも自信がない。
自分の可能性にフタをしていることにすら、気づいていない自分は、そっと陳列棚に雑誌を返した。

車で10分ほどの社員寮に戻り、休日の残りを過ごそうとしたが、どうしても留学ジャーナルが気になる。

居ても立っても居られず、書店に戻り、雑誌を購入した。

当時の自分を突き動かしたのは、未知の世界への好奇心だった。

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