プロフェッショナルについて考える
◯月◯日、大規模な建物火災が発生し、発生当時中にはまだ人が残されいました!もう誰もが諦めかけていたその時!ある消防士が自らの命を犠牲にして中に取り残されていた要救助者を救い出しました!
なんてニュースを見たら皆さんはどう思いますか?
「消防士ってかっこいい!」「自分の命を犠牲にしてまで人の命を救うなんてヒーローだ!」なんて思うかもしれません。
しかし、この話は決して美談にされてはいけません。
確かにそう思う気持ちもわかります。しかし、要救助者を救い出し、そして自らも生きて帰る。これがプロフェッショナルです。
要救助者は救う事ができたのに、そのために自分が死んでしまってはプロフェッショナルとは言えません。
先日ネットで、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、必死に働いてくれている看護師にこんな事を言う人を見つけました。
「人を助ける為に看護師になったんだよね?手当がないと人を助けられないの?下手したら自分が死ぬかもしれない中で自分を犠牲にして人を助けるんでしょ?それで人を助けられたら周りから絶対てきな信頼を得る。それは金に代えがたいもの。それでいいじゃん。金の話をするなら看護師は向いてないよ」
皆さんはどう感じましたか?
看護師も普通の会社員の同じくひとつの職業であり、決して慈善事業をやっているわけではありません。
医療行為を行い、それに応じた金額をもらって生活しています。
もちろん彼らには帰るべき場所があり、守るべき人もいるはずです。
生きる為に働くんです。お金の為です。
そして、その後に“やりがい”がついてくるのではないでしょうか。
冒頭の話の消防士も看護師も皆、「人の命を救えるなら、自分の命なんて安いもんだ!」なんて思ってはいません。
自分の命があって初めて他人の命を救う事ができるからです。そして彼らはその対価として当然お金を貰って生活している訳です。その事を忘れてはいけません
私は、医療現場や災害現場、その他の現場においても「他人の命を救い、そして自らも胸を張って家に帰る」これが本当のプロフェッショナルだと思っています。
毎日命を懸けてコロナと戦ってくれている医療従事者の方々には頭が上がりません。
今回の話を通して、看護師・医師、消防士や救急隊員を非難するのは、お門違いであるということに気付いて欲しいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?