子どもの睡眠について
こんにちは。
今回は子どもの睡眠について書いていきたいと思います。
現在日本人は大人も子どもも睡眠不足と言われるくらい海外の国と比較しても明らかに睡眠が足りていない事実があります。
また現在夏休みですが睡眠時間は同じでも昼夜逆転など生活リズムが乱れると子どもへの影響は大きいです。
今回の記事では
・どのくらい睡眠を取るべきなのか
・子どもが睡眠不足だとどのような影響があるのか
・なぜ同じ睡眠時間確保でも早起きが良いのか
この辺りのことをなるべく分かりやすく説明していきたいと思います。
【どのくらい睡眠を取るべきなのか】
まずは理想の睡眠時間についてまとめていきます。結論から言うと理想の睡眠時間は子どもの年齢によって異なります。
年齢別の睡眠時間を下記にまとめるので
お子さんの年齢に合わせてまずは確認してみてください。
1週:合計16時間30分(夜9時間、昼7時間30分)
3ヶ月:合計15時間(夜9時間30分、昼5時間30分)
9ヶ月:合計14時間(夜11時間、昼3時間)
1歳半:合計13時間30分(夜11時間30分、昼2時間30分)
3歳:合計12時間(夜11時間、昼1時間)
以降昼寝なし
5歳:11時間
7歳:10時間30分
9歳:10時間
11歳:9時間30分
13歳:9時間15分
15歳:8時間45分
17歳:8時間15分
この理想の睡眠時間をみると少しびっくりされる親御さんもいるかもしれませんがこちらは小児科医の教科書に載っている時間とのことで引用させていただきました。
小学生の理想的な睡眠時間は10時間前後ということなので8時間寝ているよというお子さんでも理想から2時間足りない状態です。
この理想の睡眠時間を確保できて始めて脳は正常な機能を保て成長できるのです。
大人でも睡眠不足のときは仕事がぼーっとして捗らなかったりイライラするように
子どもたちも睡眠不足状態だと授業に集中できなかったり友達とトラブルになりやすかったりする原因になるのです。
また成長ホルモンというものをご存知でしょうか?骨や筋肉をつくったり身長を伸ばす作用があります。
このホルモンは夜22時から深夜2時ごろに分泌されやすく、特に入眠2時間後に大量に分泌されやすい特徴があります。
たくさん分泌されると集中力・記憶力・知能も発達したり免疫力にも影響するのでお子様の成長には欠かせない大切な役割を担っています。
またノンレム睡眠という深い眠りの時にはセロトニン(幸せホルモン)も分泌される影響もあり気持ちの安定に繋がります。
つまり睡眠時間を確保することで発育や心の安定に繋がるので、年齢に応じた睡眠時間を確保することは大切になります。
【子どもが睡眠不足だとどのような影響があるのか】
さて次は睡眠不足だとどのような影響があるのかですが上から読んで頂いた方はなんとなく想像がつくのではないでしょうか?
・発育が遅れる(成長ホルモンの分泌が不十分)
・怒りやすい(セロトニン不足)
・授業に集中できない(睡眠不足で疲れが取れない)
こうした影響が現れると生活では様々な支障が出てきます。
発育が遅れると周りの子の遊びについていけなかったり、怒りやすいとクラスや友達との関係性にまで悪影響を及ぼしかねません。
当然授業についていけなければ学力は下がり、勉強ができないことが自己肯定感を下げてしまう事態にまで発展します。
お子さんで起こる様々な要因の根本には
実は睡眠がしっかり取れていなかったという状態が隠れているかもしれません。
まずは一度睡眠時間を見直すことから試してお子様の様子が変わっていくか確認してみてください。
【なぜ同じ睡眠時間確保でも早起きが良いのか】
同じ8時間寝ているなら夜中3時に寝て11時に起きてもいいのではと単純に睡眠時間だけを見ているとこうした疑問も浮かぶかもしれないです。
ただやはり早起きが良い特徴があります。
前述したように成長ホルモンの分泌が影響しているのはもちろんですが
本来の人間の生活リズムや朝日の効果もとても大事な理由になります。
動物には夜行性動物と昼行性動物が存在していますが人間は後者です。
夜行性動物であればもともと暗闇でも獲物を逃さないために目が見えたり機能が備わっていますが人は夜行動するための機能が備わっていないのです。
生物学的にみても本来の生活リズムで行動することがからだにある体内時計を正常に機能させ、体内環境を整える物質を正常なタイミングで出してくれることになります。
また朝日を浴びることもこの体内時計を正常に保つ大事な要因になります。
地球の1日のリズムは24時間ですが人の1日のリズムは24時間を少し超えます。
確定はしていませんが24時間30分、24時間10分、25時間とまだまだ研究されていますが24時間より長いという特徴があります。
つまり1日おきにしっかり地球と自分自身をマッチさせないとどんどん身体と外の世界はリズムが乱れてしまうことになります。
このリセットの役割を担っているのが朝日です。朝起きて太陽の光を浴びると脳が朝という認識をして体内時計をリセットしてくれます。
さらに脳内のセロトニン量が増えて心も落ち着くことができるのです。
セロトニンは14時間後から16時間後にはメラトニンという睡眠を促してくれる物質をつくる材料にもなるので朝日を浴びるところから良好な睡眠をする準備が身体の中で行われていることになります。
こうした影響もあり朝起きて夜眠るということが人間本来の生き方として理にかなっていることになります。
今回は子どもの睡眠についてまとめさせて頂きました。
子どもの睡眠を整えるためにはある程度親御さんのリズムも整えていくことにつながります。子供達だけではなく親御さんも睡眠を整えていくことでセロトニンの恩恵を得て幸せな気持ちで一日を過ごせることに繋がると思います。また子育てでイライラはつきものですが睡眠がしっかり取れていると自分自身の心の状態が落ち着き、普段よりイライラもしにくくなることがあるかもしれません。
子どもだけではなく世の中のお父さんお母さんたちの子育てや自分自身の健康のために少しでもお役に立てる記事を今後も書いていきたいです。応援よろしくお願い致します!
今回の参考文献
「発達障害」と間違われる子どもたち
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