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子育て 子どもが好きな感覚を遊びに取り入れよう

こんにちは
今日は子どもが好きな感覚を理解して
遊びに取り入れようというお話です。
発達障害児の子が落ち着くための考え方ですが
どんな子にも同じで大切な考え方になります。
これを知ることでお父さんお母さんの遊びの引き出しが広がったり
お子さんの遊び方を見る視点がかわり
お子さんのことをますます理解できるように
なるので必見です!

それでは本題に入ります。

まず前提として知って頂きたいのが
2つあります。
・感覚にはどんな種類があるか
・感覚に対して子どもはどんな風に感じるか

この2つを最初に説明します。

1つ目の感覚にはどんな種類があるかについてまずは感覚を列挙します。
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、前庭感覚、固有感覚があります。
最初の5個は五感なんて言われるので
皆さんもイメージしやすいかと思います。
最後の2つは誰にでも備わっている感覚ですが
無意識下の感覚のため馴染みがないかと思います。

前庭感覚は簡単に言うと身体のバランスを感じ取ったり傾きを感じ取ったりする感覚です。
三半規管という言葉を聞いたことがあるかもしれないですね。

固有感覚は身体の位置を見てなくてもわかる感覚です。ぶつからないで歩けたりボールを蹴れたり最後まで見てなくても机にある携帯を取れたりするのはこの感覚の助けもあります。

ざっとこんな感覚があるんだなとまずは覚えて頂けたらと思います。


発達障害児のお子さんと関わっていると
よく聞くのが感覚過敏や感覚鈍麻というものがあります。
他にも聞き慣れない言葉として感覚探求や感覚逃避という言葉があります。

2つ目の感覚に対して子どもはどんな風に感じるかについて簡単に説明します。

発達障害児の子はわりと極端に出やすいのですが感覚の感じ方は人によって異なります。
感じやすい感覚、感じにくい感覚があり
感じやすい感覚には
・感覚過敏
・感覚回避
感じにくい感覚には
・低登録
・感覚探求
とそれぞれ2つの反応に別れます。

感覚過敏の場合、同じ強さの刺激でも人より感じやすい場合を指します。
同じ洋服を着てもタグがチクチクして気になる子もいれば全く気にならない子もいますよね。

感覚回避の場合、その刺激から避けるような反応になります。
同じ空間にいても騒がしく感じてその場から離れてしまうような反応です。
教室にいて教室の中が耐えられないくらいうるさく感じている子もいます。

低登録とは感覚鈍麻のことで、刺激に対して感じにくい場合です。
触られてるのがわからなかったり、同じ強さで足ツボを押されても痛くない人は足の裏の感覚が鈍い可能性があります。

感覚探求の場合、より強い刺激を求めたりその刺激が好きでどんどん刺激を自身に加えようとする反応です。
子どもがクルクルまわったりブランコをずっとやっていたいというのは前庭感覚を身体が欲している状態ですね。

少し前提が長くなってしまったのですが
感覚にはいろんな種類があって
その感覚は人それぞれ感じ方が違うことを
お伝えしました。

お父さんお母さんでも同じ空間にいて
暑い、寒いと言い合ったりするのも感覚のちがいからくるものです。
それが視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、前庭感覚、固有感覚それぞれに起こっているとイメージして頂ければと思います。

そしてこの感覚は子どもたちの成長には欠かせない大事なものになります。
子どもたちをよく観察してみると自分の好きな感覚を遊びや親との関わりの中から
たくさん取り入れようとしているのです。

好きな感覚を身体は自然と求めています。
これをセンソリーニーズ(sensory needs)と呼び日本語訳すると感覚要求と訳されます。

このセンソリーニーズを満たしてあげることで
子どもたちの情緒は安定する傾向にあります。
情緒が安定することは心の発達や脳にも良い影響があるので子どもたちの成長には欠かせない大事なポイントになります。

ずっとジャンプをしたりクルクル回ってる子は前庭感覚や固有感覚を満たしたかったり
ブランコや鉄棒が好きな子も同じです。
反対に公園でそういった遊びが苦手な子は前庭感覚や固有感覚が過敏でその刺激では強すぎる可能性がありやりたがらない傾向にあります。
まだ小さい子であればブランコの揺れの強さを調整してあげてその子が心地よい刺激を与えてあげることが大事になります。

また公園であれば砂場遊びも大事な感覚遊びです。
手が砂に触れたり、自身の力で砂の形が変わるのを知ることは大事な感覚の経験です。
この砂も手が過敏な子であれば嫌がってしまうこともあるので様子を見て嫌そうであれば手袋をしたり
砂の感触を変えてみたり(さらさらなら大丈夫なのか、少し濡れてる方がいいのか)して
確認してみるのもいい方法だと思います。

砂を嫌がるようなら最初は袋に砂を入れてみてその上から触るのはどうかなど工夫が必要なこともあります。(感覚の強さを変化させる工夫が必要になります)

また同じ子でも身体の部分でも感覚のばらつきがあるケースがあるので手はいいけど足はやだなど観察していくことが大切になります。

子どもたちはこのように遊びの中で自分自身を満たそうとしていたり
時には大人の力を借りて満たそうとします。

高い高いや抱っこでゆらゆらするのも
より強い前庭感覚を求めていたり
お母さんの抱っこによる触覚や前庭感覚を満たそうとしたりしています。
もしかしたらお母さんの匂い、嗅覚も満たそうとしているかもしれませんね。

お家の中で暴れているのも
感覚が満たされていなくて満たそうとしている可能性があるので
怪我や騒音などに十分配慮したうえで
感覚を満たす遊びや関わりをしてあげることで
満たされた時に気持ちが落ち着くと思います。

基本的にお父さんお母さんは忙しいので
「後で」と言ってしまいがちなのですが
敢えて先にやってあげることで満たされたら勝手に1人でまた違う遊びを始めることが僕の経験上多いです。
忙しい時こそ最初に子どもを満たして
自分の時間を確保してみてくださいね!
その時の気分やお子さんの感じ方の問題で満たされるまでの時間は毎回異なりますが
この考え方を頭の片隅においていただければ
「あー今はジャンプばっかりして前庭感覚や固有感覚を満たしたいんだな」と
ただうるさいと思わず客観的に分析できるのでお父さんお母さんも冷静に対応ができ、怒っちゃう回数は減らせるかもしれないです。
ご飯大人しく食べれるように食べる前に先に一緒に少し感覚を満たしてあげると落ち着いて食べれるなど色々試してみてくださいね!

今回はほんの一例ですが
この考え方を応用していくと
遊びの幅は無限大に広がっていきます。
是非お子さんを観察して
今どんな感覚を求めているのかなと宝探しのような感覚で楽しんで頂けたらと思います。
そしてこんな遊びはどうかなと試してみてください。きっと子どもたちの素敵な笑顔が見れるはずです。

僕の記事では今後感覚についてもいろいろ記事を書いていく予定です。子育てを学びたい方、今よりも子育てを楽しみたい方や少しでも楽になりたい方など気になる方はフォローよろしくお願い致します。
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最後までお読みいただきありがとうございます!


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