【書籍超え】キャリアを一変させる「読書メモ」の取り方
2023年2月に『投資としての読書』を出版しまして、ありがたいことにAmazonレビュー100超え。ベストセラー1位も獲得することができました。
さらに「SNS本大賞」でも、ビジネス書部門で第2位となっており、大いに評価してもらっている本でもあります。
ただですね。
特に本を買って読んでくださった方には言いにくいのですが・・・実は大事なことを書き忘れていることに気づきまして。
「読書メモの取り方」です。
言い訳なんですが、本を出す前までは、完全に「暗黙知」になってたんですよね。自分の中に「読書メモをこう書けば、絶対に忘れないし、実務でも即使える」という確信があったんですが、上手く言語化できていませんでした。
ただ、本を読んだ方からいろいろ質問いただいて回答していくうちに、「あ、これが読書メモの方程式だな」と形式知化できてきたので、この機にスライド30枚以上にまとめてみました。
この読書メモは、「良書を選び抜いて読む→読書メモを取る→実践する」というサイクルを1500冊ぶん回した末にたどり着いた方法論です。
この方法論のおかげで、
MBAを成績オールAで修了。1000人以上の同級生の上位5%以内「成績優秀修了者」にも選ばれる
未経験のUIUXデザインで副業に挑み、そのプロダクトがグッドデザイン賞を受賞(こちらが受賞ページ)
公開して1ヶ月ですが150人以上の方にご購入いただいています。
「先週もっとも購入された記事」にも3回選出。
しかも、この記事は返品可にしておりますが、返品はわずか2回。
ですので、安心してお読みください。
この記事で得られるもの
この記事を読むと、「読書メモの取り方」を知ることができます。
・・・と書くと、「それだけ?」と思われそうですが、冗談抜きで、読書メモ1つで仕事が一変するんですよ。
例えば、新卒で入った外資系コンサル会社では、同期は「修士・博士持ち」とか「帰国子女・留学経験」とかがデフォルト設定。
一方、私は一浪・学部卒・英語雑魚レベル。同期同士で自己紹介するたびに辞めたくなるプロフィールでした。
しかし、「本を読む→読書メモを取る→実践する」を地道に続けていたら、同期内で最速で昇進できました。
例えば、勢いで学び始めたMBAでは、リーディングカンパニー〇〇部長とか、〇〇会社の社長とかがひしめいてました。
履歴書に書ける経験の分量でいったら、私は周りの10分の1くらいのレベル。
では、履歴書数ページ分の差をどうやって埋めるかというと・・・読書で埋めるしかありません。
周りよりも良書を読み、周りよりも本の学びを実践しまくる。
そしたら、MBAもオールAで卒業することができました。
他にも、副業をゆるい稼働で年300万は稼げるようになったり、X(Twitter)を本格化して半年でフォロワーが8000増えたり。
読書のやり方1つで、ここまで変えることができます。
・・・ただし、そのためには、ちょっとだけコツがあります。
そのコツを、わかりやすいよう、スライド30枚、12,000字で解説していきます。
もはや『投資としての読書』の書籍を超えてしまったので、有料にさせてください・・・
学びサイクルにおける読書の位置づけ
先ほど述べたようなスキルアップを遂げるためには、とにかく学びまくるしかありません。
他人から手取り足取り教えてもらえるのであれば、一番楽で早いんですが、残念ながら世の中そんなに親切ではないですし余裕もない。
だから、独学をせねばなりません。
これだけは避けたい「独学の罠」
ただ、9割くらいの人が陥る「独学の罠」があります。例えば「UXデザインを身につけたい」として
UXデザインの本を読んでから実践してみよう!
あれ、UXの本を読んでいくと、UIも学ばないといけないし、ツールの使い方も学ばなきゃ
Figmaの使い方学んでみたけど、いきなり仕事で試すのは怖い。次はデザインスクールに通ってみよう
デザインスクールに通ってみたけど、まだ使える自信が持てないから、次は〇〇を学んでみよう
・・・みたいに、インプットの沼から抜け出せなくなる。
インプットするほど、自分が知らないことが明らかになり、さらにインプットに走る。その結果、アウトプットから遠ざかってしまう。
この現状を「独学の罠」と呼んでいます。
独学の効率を爆上げする「3つの条件」
では、どうすればよいかというと・・・
「アウトプットを先、インプットを後」にすることです。
普段やっている「インプット→アウトプット」の順番を逆にしてください。
そのほうが効率がよいことを、MBAを学ぶ中で気づきました。
MBAでは、事前知識とかが全くない中で、いきなり「ケース(過去の企業事例が書かれた読み物)」が渡されます。
そして「2週間後に、ケースを読んで、自分の考えをレポートにまとめてきなさい」と宿題を出されます。
2週間後に宿題を出さないといけない
宿題をやってこないと、300万円のMBA代が無駄になる
文字にすると2行ですが、この切迫感は相当なもので、「のんきにインプットしている場合ではない。まずアウトプットせねば」と半自動的(強制的?)に脳みそが切り替わります。
すると、まずは「ようわからんけど、レポートを書き始める」ように行動が切り替わります。
そうやって、いったんレポートを書いてみると、「何がわかっていないか」がクリアになります。
その後、疑問点を潰すために教科書を読みます。
「教科書→レポート」ではなく「レポート→教科書」の順番。これが大事です。
そうやってアウトプットを繰り返すうちに「効率よく独学するための3つの条件」に気づきました。
目の前にアウトプットの機会が設定されていること←最重要
いまの知識量やスキルでは、期待されているアウトプットは出せないこと
1と2のギャップを埋めるために、インプットする必要があること
この条件を満たすように独学をすると、効率が格段に上がります。
理論的にも、アウトプットを先にしたほうがよい
ここまでの話を読んでいただいて「いやいや、それはあなたの経験談にすぎないでしょ」と思った方もいらっしゃるでしょう。
でも、違うんですよ。理論的な裏付けもあります。
デービッド・コルブ氏の「経験学習」モデルなるものがありまして。
経験:初めての分野や業務内容に対して、自ら考えて行動し、経験を積む
振り返り:あらゆる角度から経験を振り返る
概念化:1つの経験で得られた気づきを、ほかの場面にも展開できるよう持論化する
試行:持論化したことを新しい場面で試してみる
このように、経験→振り返り→概念化→試行のサイクルを回すと、実務における学習効率が上がると言われています。
このモデルで注目したいのは「経験=アウトプット」がスタートに来ていること。
まず、エイヤでやってみる。そのあとに、結果を振り返って、成功・失敗パターンを明らかにする。この順番が大事です。
ちなみに、インプットはどのタイミングでやればよいのか?
このモデルに付け足すとすると、「振り返り」と「概念化」の間でしょうか。
インプットを「経験を振り返って、概念化するための材料」として捉えるとしっくりきます。
以上の経験と理論を掛け合わせて、私なりに「アウトプットありきの独学サイクル」を作ってみました。
経験×理論ではじき出した「アウトプットありきの独学サイクル」
新たに得たいスキルを決める
先に、アウトプットを機会する場をアレンジする
実務でアウトプットの機会を設定できるとベスト
副業とかで「無料で構わないから、やらせてほしい」とお願いするのもアリ
それも難しければ、アウトプット型も学びを行う(UIデザインを学ぶのであれば、他サービスのUIを模写するなど、疑似体験の場を設ける)
2で設定した場で、アウトプットしてみる
周囲からフィードバックをもらう
必要な情報をインプットする
3~5のサイクルを回しながら、成果を拡大していく。成果を上げると、新たなアウトプットの機会も獲得できる
得た収益を、さらなる学びに投じる
ここではエッセンスだけの紹介にとどめますが、詳しい具体例は、『投資としての読書』にも書いています。もし興味があれば、こちらもご覧ください。
この独学サイクルを踏まえたうえで、次の2点を続きで詳しく解説します。
何を読めばよいか?→成果は読む前に決まっている「二刀流選書術」
どのように読書メモを取ればいいのか?→自分なりの資産をつくる「読書メモ進化論」
特に、書籍で語っていない「読書メモ進化論」を、かなり手厚めに解説していきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?