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時間術の限界です。「仕事×家庭×学び」どう両立させましょう?

先日、こんな企画をやってみました。

すると、思っていた以上にXのDMにご相談が来まして。
ご相談への返答内容を共有できればと。
①相談者のお名前を仮称に
②誤字は修正
③記事を読みやすくタイトリング
この3点以外は、無加工でやりとりを貼らせていただいています。

今回のご相談内容

今回は、ケーさん(仮称)からのご相談です。
まずはご相談内容を見ていきましょう。

もとやまさん
投稿にあった「おすすめ書籍紹介」をお願いしたいです。

現在、30代の会社員で、6歳2歳の子育て真っ盛りです。
そのような中で、本業、副業、家事、育児、自己投資(読書や勉強)、X投稿などさまざまなことに取り組んでいます。

そうすると、どうしても時間との戦いになってしまいます。ある程度は睡眠時間を削りながらやってみたりはしていますが、限界はあります。

一時期、夜に寝かしつけをしながら自分も寝て、早朝に起きることも試してみましたが、妻との生活リズムも合わなくなり、家庭の状況的に好ましくなかったため、現在は夜型に以降しています。

このような状況の中で、仕事と家庭のバランスを取りながら、効率的に時間を使うためのおすすめ書籍を教えていただきたいと考えています。

ちなみに、
『神・時間術』
『YOUR TIME』
『限りある時間の使い方』
『エッセンシャル思考』
『エフォートレス思考』
『やめる時間術』
以外での選書をお願いできればと思います。
よろしくお願いします。

DMの原文をそのまま

ちなみに、ケーさんのXアカウントや発信内容も拝見しましたが、

  • 社会人の効率的な勉強法について発信

  • Xのフォロワーを1年で7000人以上増

  • 国立の大学院をトップで修了

と、素晴らしい成果を出されている方です。

では、勝手な憶測を膨らませまくりながら、ご相談に答えてまいります。

アウトプットを最大化させる、とある方程式

ケーさん、ご連絡いただき、ありがとうございます。

私も今月、第2子が誕生しまして、ケーさんほどではございませんが、
本業、副業、家事、育児、自己投資、Xと、同じような悩みに頭を抱えています。
しかし、ケーさんは、国立の大学院でトップを取るほど、すでに超効率の勉強法を極めておいでです。
しかも、Xを1年でフォロワー7,000を超えておられるとは。
私は3年かけてもフォロワー1,500でした。。。
そんな中で、オススメ本をご紹介するのも大変僭越なのですが、まずはご連絡いただいたこと、感謝申し上げます。

さて、どの本をオススメするかを考えるにあたり、前提を整理しておきましょう。
今回のテーマは「本業、副業、家事、育児、自己投資、X・・・これらトータルのアウトプットを最大化するにはどうするか?」だと理解しました。

そこで、いきなり謎な方程式を提示して申し訳ないのですが、

アウトプット=①時間×②インプット効率×③アウトプット変換率
・・・という式で考えてみます。

なお、より詳細化すると、以下のように表せます。
①時間
②インプット効率(インプット÷時間)
③アウトプット変換率(アウトプット÷インプット)

①時間

まず「①時間」について。
このテーマについては、すでに以下の書籍を読まれている、とお見受けします。
『神・時間術』
『YOUR TIME』
『限りある時間の使い方』
『エッセンシャル思考』
『エフォートレス思考』
『やめる時間術』
これらの本を読めば、世の中の「時間を効率的に扱う術」の99%はカバーできているといっても過言じゃないでしょう。
さらに、「超効率勉強法」を発信されているケーさんであれば、すでに上記の書籍の学びは一通り自分のものにして、フル活用されているのではないでしょうか。
となると、①時間をテーマにしたオススメ本は、これ以上ご紹介する必要はないかと存じます。

②インプット効率(インプット÷時間)

次に、②インプット効率について。
ケーさんは日頃から効率的な勉強法について発信されています。
大学院で首席も取られていることからも、その勉強法によって「高効率なインプット」が行われていることかと推察します。
となると、②インプット効率をテーマにしたオススメ本を紹介するのも、これまた釈迦に説法で終わる予感が。

③アウトプット変換率(アウトプット÷インプット)

となると、残されているのは、③アウトプット変換率のみ。
100インプットしてうち20しかアウトプットできないと、アウトプット過多ですし、
100インプットして90アウトプットできると、アウトプット変換率の猛者といえます。

この「アウトプット変換率」が厄介でして、勉強の成績が良い人ほど、この変数が低くなりがちです。

例えば、合格点が60点のテストがあります。
優等生思考で考えると、90点以上を狙いたくなりますよね。
90点を目指すには、隅々までインプットしなくてはなりません。
60点取るためのインプットが100(毎年出題される問題)だとすると、90点以上を取るためには300とか500(3年とか5年に1回出題される問題)のインプットが必要になります。
そうすると、60点を目指す(60点/100インプット)よりも、90点を目指す(90点/500インプット)ほうが、アウトプット変換率は「低い」となります。

ビジネスの世界だと、60点取ろうが90点取ろうが、たいして評価が変わらない。むしろ、30点オーバーした分が「過品質・オーバースペック」と評価されることだってあります。
したがって、アウトプット変換率を上げるためには、「合格点のアウトプットを出すために、必要最低限のインプットを見極める力」が重要になります。

これは勝手すぎる推測ですが、以下の方程式を振り返ると、
アウトプット=①時間×②インプット効率×③アウトプット変換率
ケーさんは①も②も問題ないようにお見受けします。
にも関わらず「効率的に時間を使うためのおすすめ書籍を教えて」とご相談いただきました
となると、消去法的に「③アウトプット変換率」に、お困りごとが詰まっているのかもしれません。
違っていたら申し訳ありませんが、先述の「90点を取る勉強」で無理をされているのではなかろうかと。

アウトプット変換率を高めるオススメ2冊

そこで「③アウトプット変換率」を上げるのにオススメの本を2冊ご紹介します。

1冊目は『超一流になるのは才能か努力か?』です。
努力には「正しい努力」と「正しくない努力」が存在する。その「正しい努力」の正体について、個人的に最も納得感ある説明をしてくれるのが本書です。

2冊目は『コンサル0年目の教科書』です。
こちらは『もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法』という2004年に出た本のリメイク版です。
「もっと早く~」の本は絶版になったものの、コンサル界隈で伝説の書として中古本が出回っていたほどです。
中古本にはプレミア価格がついて、私も5000円くらいで買った覚えがあります。
この本には「物事のコツ=ここさえ押さえれば60点取れる本質的なポイント」を掴む方法について語っています。
「なんであいつは、さして苦労もしていないのに、あんなに成果出しているんだ?」の答えが書かれた本です。

どちらか1冊でも「未読かつ読んでみたい」と思える本が見つかれば、とても嬉しいです。
9割くらい私の勝手な憶測で書いてしまい、失礼いたしました。
少しでもケーさんの足しになれば、幸甚でございます。

相談者ケーさんからの感想

後日、とてもとてもご丁寧に、こんなご返答をいただきました。

早速の回答ありがとうございます。
回答しっかりと読ませていただきました。

それにしても、回答内容には脱帽です。
そして、謎の方程式(アウトプット=①時間×②インプット効率×③アウトプット変換率)は、アウトプットが上手く因数分解されているなと感じました。

そして、僕に不足しているものは「アウトプット変換率」ではないか?という推測、的を得ています。

確かに、昔は完璧主義で(学生時代は100点満を狙って勉強していたタイプです。)、社会人になってから苦しんだこともあります。

色々と学びながら、今では完璧主義より完了主義でやれていますが、それでも昔の癖が抜けきらない部分は多少なりあると自負しています。

さて、ご紹介いただきました2冊の書籍ですが、どちらも未読の書籍でした。

先ずは『コンサル0年目の教科書』から読んでみようと思います。
ここで1点追加質問です。

もとやまさんは、『もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法』と『コンサル0年目の教科書』どちらをよりオススメしますか?

やはり、時代背景が反映されているリメイク版でしょうか?

先程Amazonで見たところ、中古本は確かに5,000円で売られていましたが、Kindle本はKindle Unlimitedの対象本になっていました。

どちらを読むべきか、ご意見いただければと思います。
よろしくお願いします。

PS.『投資としての読書』も購入させていただきました。
また、同じく2児のパパということもあり、勝手ながら親近感を感じています。
第二子のご誕生、本当におめでとうございます🎊
今後とも、仲良くしていただければ嬉しいです!

原文そのまま

『もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法』と『コンサル0年目の教科書』は内容はほぼ一緒(「はじめに」の内容が違うくらい)です。
「もっと早く~」はKindle Unlimitedで0円になっていることが多い&紙版がプレミア価格で高いので、
・Kindle派は「もっと早く~」
・紙派は「コンサル0年目~」
を手に取るのがよいのかと。

では、今日はここまでにします。
「相談したいかも」という方は、以下のXまでご連絡ください。

https://twitter.com/ysk_motoyama

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