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(ダボス会議と世界情勢)先週のマーケット振り返り 2023.1.30

先週末は、アメリカのナスダックが年初から大きな上昇が見られています。
→FRBが金利を上げないという楽観的な折り込み

FRBの利上げ幅は0.25%でほぼ確定であるということはマーケットの材料にならず、パウエル議長がどのような発言を行うかがポイントになりそうです。

さて、毎年1月には世界経済フォーラムが行われています。『ダボス会議』と呼ばれる世界の業界トップたちが集まり世界経済や環境面での解決に向けて議論される会合でして、世の中の方向性が予測できる重要なものとなっています。

経済については以下のような発言がされています。

・世界経済の見通しは暗い。
・潜在的な明るい点には、インフレの緩和と消費者心理の改善が含まれる。
・政策立案者は困難なトレードオフに直面しており、経済見通しは地域によって異なる。

2023 年の経済見通しは、世界のどこにいるかによって異なるように感じられるでしょう。世界全体の状況は暗く、世界的な景気後退の可能性が非常に高いと考えられています。これは 9 月の前回の調査の 2 倍であり、地域によって大きな違いがあります。

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チーフエコノミストの大半は、
10 人中 9 人以上が米国とヨーロッパの成長は弱いと考えており、一方で、中東、北アフリカ、南アジアでは中程度または力強い成長になると予想しています。
また、中国マネーを受けていた東南アジアは一時的にかなり厳しくなる可能性もあります。ベトナムで一番のコングロマリットであるビングループが建てた巨大商業施設の買い手の多くは中国人であったと聞いています。
→半数近くが灯りがついていない状況


今後、東南アジアは中国の内需シフトの転換によって大きな打撃がありそうです。

インドやバングラディシュなどの南アジアは、中国から離れて多様化する世界的な傾向から恩恵を受けていると見られており、

中東は2022年のサッカーワールドカップ開催国となり国際社会へのプレゼンスを高めています。

世界経済フォーラムのボルゲ・ブレンデ総裁も、今年の会議のオープニングでアラブ世界の重要性を強調しておりまして、世界経済フォーラムの中東・北アフリカ地域責任者であるマルーン・カイルズ氏は「一言で言えば、アラブ世界が輝く機会になると思う」と語っています。

さらに、近年経済や外交面で進展を遂げているサウジアラビア、UAE、カタールを称賛しながらも、これらの国々に対し改革のアクセルを緩めないよう求めています。

このままアラブ諸国が世界標準に近づくにつれて、世界はどのように変革していくのか。

すでに世界はコロナ終了後のフェーズで、日本だけがこの部分は周回遅れ感が否めません。

国内の岸田政権は経済界にとってあまり良い影響を与えられておらず、なんなら増税ムードの雰囲気を作り、国内経済の繁栄より、既得権益の保守に走りそうな状況です。

不動産業というのは保守の巣窟で、いまだに大手不動産会社も昭和のスキームでお客様を囲い込んだりしている業界なので、まず最初に解体されるべきではありますが政治的にかなり時間がかかりそうです。

国内ではそのような残念な状況ではありますが、国内&世界の状況を俯瞰してポイントとなる情報をこちらに記していければと考えております。

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