「隣の人に3分間プレゼンして1,000円貰う」研修の話
本noteを覗いてくれた方の多くは、コミュニケーション力やセールス力を高めたい、磨きたい、さらなる気づきが欲しいと思っている人ですかね。そんな前提で進めていきます。
ここでは、私が営業駆け出しの頃に受けた研修の中でも、特に印象深い「隣の人に3分間プレゼンして1,000円貰う話」を、出来る限り「学問調」ではなくサクッとライトに「明日から使えるTips」として持ち帰ってもらえる様にお伝えしていきます。(読了目安:5分~8分)
【本noteの対象】新人営業の方、若手ビジネスパーソン、マネジメント層の方。若手の方々は小難しいテクニックを学ぶ前に、「目的」の重要性について改めて考えを巡らせるきっかけに、また、マネジメント層の方はメンバーへのインプットの切り口として活用いただければ幸いです。
①プレゼンの「目的設定」について
先日以下ツイートをしたところ、多くの方から反響をいただきました。
反響の中でも特に印象的だったのが、
「プレゼンなのだから、こちらが喋るのが当然ではないのか?」
まさに研修時に一番議論になった͡コトでした(プレゼンという言葉のイメージがつかなければ、自己PRや営業と置き換えてもOK)。
また、「魅力を伝えなければ1,000円貰えないよ」という声をありました。
分かります。とても分かります。というコトは以下の図のように、「プレゼンなのだから、目的は「相手に伝えるコト」」にすべきだという事だと理解しました。
「相手に伝えるコト」が目的であれば、間違いではなさそうですが・・・
いかがでしょう。
ただの押し売り営業じゃん(ボソッ)
って声が聞こえてきそうですね。ええ、まさに「伝える事」を目的にすると往々にしてその様に評価されがちです。では、何を目的にすれば良いのか。
その研修では以下の様に定義していました。
プレゼンの目的:相手に動いてもらうコト
検討してもらう、意思決定してもらう、紹介してもらう、協力してもらう、発注してもらうetc
プレゼンを通じて、相手に動いてもらうコトを目的にすべきだと教わりました。これは非常に腹落ちをしまして、それ以来十数年間に渡り、この教えを胸に営業活動をしてきたわけですが、控えめに言ってどんなテクニックよりも何よりも一番大事なコトだと思っています。
②実践に向けた留意点
ここで留意点があります。
「信用していない人に情報を開示しない」
「何が出来るか分からない人に情報を開示しない」
これは文字にすると超絶当たり前のコトなのですが、結構やりがちです。初対面でよく知らない人から「貴方のキャリアプランは」とか「お子さんの教育コストの設計は」なんて聞かれて、マジメに答えるワケがないんですね。答えても当たり障りのない薄い情報しか開示しないんです。
皆さんも答えないですよね。
お客様も一緒です。
よく営業パーソンはヒアリングに徹するべきだと耳にしますし、極端な人だと喋らないで受注するのがプロだなんて言いますが、それもこれも
「相手がこちらを信用していて、何が出来るか把握している」
から成立する、超優良企業などの稀有な事例です。ただ、全体の時間の7~8割は相手に話をしてもらうのは理想と言われますし、私もその通りだと思います。
なので、その為に「会社や実績紹介」の時間で、信用するに足る情報を「伝わる」ようにプレゼンする必要があると考えています。(そんなコトしなくても、プロダクトが強いので間に合ってますという方は、そのまま突き進んで成果出してください!全部に当てはまる話ではありませんので)
③最後に
プレゼンと聞いて
・喋らないといけない
・伝えないといけない
・資料作らないといけない etc
「どうやって伝えるか」を真っ先に考えてしまった方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
相手に明確なニーズがあり、こちらのコトも知っていれば、商品サービスを「伝えるコト」が目的でも良いケースはあります。
しかし多くの場合、伝えただけでは成果に繋がるコトはなく、「カタログ営業」などと揶揄されるケースも少なくありません。
提案が立て込んだり、パツパツになるといつの間にか「提案するのが目的」「紹介するのが目的」になりがちですが、忙しい時ほど「目的なんだっけ」と振り返る習慣を忘れない様にしたいと、改めて本noteを書きながら思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!少しでも気づきがあれば、いいねしていただけると嬉しいです!
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