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自走するチームづくりに欠かせない病院内ルール

こんにちは、北村(@PLAN-B)です。

今日もご支援先であったことをシェアさせていただきます。

対象の病院さんはスタッフ数が10名ちょっと、
リニューアル移転されてもうすぐ1年を迎えられる成長フェーズの病院さんで起こったことで、

そもそも、院長先生からよくご相談いただくことに、

自分たちで考えて動けるようになってほしい
いちいち指示を出さなくても動いてほしい

こういった自分たちで考えてほしい系のモノがあります。

動物病院の現場は、
先を読む力が求められる現場とも言えるので、

指示を出さなくても、次にどんな動きが必要になるのかを
考えて動けるスタッフさんは重宝がられますし、

逆に、それができないスタッフさんがいると、
院長先生や周りの「イライラ」の原因になっていたりすると思うんです。


御多分に漏れることなく、
こちらの病院でも院長先生のイライラは先を読んで動いてくれないスタッフさんに対してであり、

患者さんを待たせてしまっていることに自分ばかりが気にしていて、
他のスタッフさんとの温度差に対してストレスを抱えられていたんですが、


院長先生のお話しだけでなく、
スタッフさんからの話を伺う中で見えてきたことがあって、

それは、自分たちで考えられない「能力」の問題だけではなかったこと。


そこで、今回の記事では、

  • 新人育成だけじゃない優先順位づけ

  • 難易度が高い下から上へのコミュケーション

  • 現場で意外とできていない「判断基準」

こんな内容をシェアさせていただきます。

新人だけじゃない優先順位づけ


「自分たちで考えられるようになってほしい」

このベースには、
「ひとつひとつ指示なんてしてられない」

指示待ちじゃなくて、頭を使って動いてくれたら、
もっとラクになるし、効率がよくなるし、
お待たせする時間も減るし、残業も減るし、、、

そんな院長の切実な思いが詰まっていると思うんですが、

自分たちで考えて動けるようになることって、
実は「優先順位づけ」とリンクしていることが多かったりします。

今、何を優先して動いたらいいか

新人さんにはよく優先順位づけを意識しよう、なんて指導をしたりすると思うんですが、

いやいや、既存スタッフさんも、なんならマネジメント層のスタッフさんも、
実は優先順位づけがうまくないことが露見することが少なくないです。

難易度が高い下から上へのコミュケーション


そもそもなんですが、
こういった悩みを抱えられている院長先生とスタッフさんの関係性って、

第三者の立場から見させてもらうと、
意外と大事なところのコミュニケーションが取れていなかったりします。

院長先生の立場になるとなかなか気付きづらいことですが、
いわゆる裸の王様的な感じのヤツです。

周りのスタッフさん皆が院長に最大限気を使っていて、
院長のご機嫌取りをするわけなので、
院長先生はコミュニケーションが取れていると思っても、
スタッフさんからすれば、大事な話ができる環境ではない
ですよね。

誰しも自分の立場を悪くする話なんてしたくないですし、

雇用者側(下)から経営者(上)には話しづらいという前提、

それぐらいの心持ちの方がバランスがいいかもしれません。

現場で意外とできていない「判断基準」


そして、優先順位づけの話に戻るんですが、
優秀なスタッフさんが多ければ多いほど、
課題が見つかるとそれをなんと改善しようと取り組んでくれる
わけですが、

いやいや待てよ、と。

院長と大事なところのコミュニケーションが取れていないと、
勝手な憶測で物事を進めていくわけです。

大きく間違った方向には行かないので逆に露見しづらいんですが、
院長先生の考えと微妙にズレるから、イライラが解消されないし、

リーダー・マネージャー層は、院長の状況に合わせて、
その微妙なズレをその場その場でアジャストできるからいいんですが、
下っぱの子たちはアジャスト能力がない分、もろにイライラする行動をとってしまうんです。


ここで大事なことって、「判断基準を与えること」なんです。

冒頭の病院さんで起こっていたことも、

リーダー層で繁忙期の動かし方、ペットホテルや入院管理の諸業務の回し方を論議していたのですが、
忙しさで人が取られて手薄になってしまうから、
その中でも諸業務、雑務をどうする、みたいな話だったんですけど、

院長がひと言、

外来対応を最優先して!、と。
ホテルの散歩とか外来終わってから、皆で一斉に行けば済むから。

これで終わってしまった訳です。

院長の優先順位、とにかく外来を優先すること、
この判断基準を示すことで、あれやこれやと話すことすらなかったと。


こんな話、普通に聞いてくれたらいい話なんでしょうけど、
先程いった通り、裸の王様的な感じになってると、
そんな初歩的なことも実は確認できてなかったりするんです。


なので、今回のテーマであるんですが、

スタッフが自分たちで考えて行動してくれないか、
もっと頭を使って動いてほしい、
そんなイライラを感じた時には、
ご自身がスタッフの皆さんに判断基準を示せているかどうか

これを確認していただきたいんです。

長くなってしまいましたが、これが今回お伝えしたかった内容なんです。


院長先生は、常に時間のなさ、余裕のなさ、との戦いだと思っています。
ご自身で悩みを抱え込まれてしまう前に、
ちょっと第三者が関わることでブレークスルーすることもありますんで。


今回の記事では、

  • 新人育成だけじゃない優先順位づけ

  • 難易度が高い下から上へのコミュケーション

  • 現場で意外とできていない「判断基準」

こんな内容をシェアさせていただきました。

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