社畜として②

私は現地採用のスタッフであり、会社の中のチームリーダーでもある。

新型コロナウィルスの感染拡大がイタリアで起こった1週間後、

3月16日にボリスジョンソン首相は可能な限り在宅ワークをしろと宣言をした。事実上のロックダウンだ。

私もチームのメンバーももちろんその週の水曜が最終勤務のつもりだった。ところが、首相の宣言が出た翌日も、学校を閉めろとの要請や非常事態宣言が出ない限りは会社を閉めないとのボスからのお達しがあった。

チームリーダーとして私ができることは、同じチームのメンバーを守ること。翌日の会議で同じチームの部下には言った。「自分の命を守る行動」を取ってくださいと。

3月18日午後、スコットランド、アイルランドに続き、イングランドでの休校が決定した。その結果を受け、うちの会社は、その週の土曜まで通常営業を行うことになったのだが。。。


そんな状況になり、うちの会社は苦肉の策としてオンラインを導入することになった。

社員研修もなく、ただ使えとのお達しをもとに試行錯誤する日々。


社畜は大変だ。こう言った状況でいくら恐怖を感じても会社を休むことはできないから。

フランスのルーフル美術館で安全が保証されないからと言って休館になったニュースを見てどれだけ羨ましかったか。


私は、予定していた実弟の結婚式さえコロナの影響で(仕事の責任感から)出られなかったというのに。。。。


3月23日事実上のロックダウンになった。それを受けて私は、翌日の朝、仕事道具を引き取りに行った。

そこでのボスからの指示は、「完全なロックダウンではありません」

何をどう読んだらそう受け止められるのだろうか。

 essential workの中に入っているとでも思っているのだろうか。。。


3月27日でもなお社員は、ほぼ全員がオフィスに出勤している。

私たちは、医療従事者でもなければ、配達員でもない。

ただの教育関係の社員だ。


そこまでして何が得られるのだろう。

状況によって出勤せざる負えないが、喘息持ちのわたしが出社して万が一コロナにかかった場合、ボスは責任を取るのだろうか。

万が一、私が新型コロナでなくなった場合、会社はボスは死亡保障をできるのだろうか。。。

今尚、出勤なのかどうなのか疑問に残る対応がなされている。


ボスは手洗いさえすれば大丈夫だと思っているようだが、チャールズ皇太子もボリス首相もコロナにかかった。

イギリスでは、死亡者が2万人以下ならよくやったとういレベルだと保健省が言っている。

正解が何かはわからない。

でもボス次第で、社畜の運命も生死も変わるのだと実感している。


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