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新 有志舎の日々

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代表の永滝稔が、出版や学問のこと、日々の仕事のこと、さらに東京・高円寺でやっている読書会のことなどを書いていきます。 以前のブログから、こちらに移行しました。
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記事一覧

連載  私が見た戦前の中国・台湾⑳  「特攻隊だけはいかん!」

最近、特攻についての議論が少し出ているようなので、 有志舎のPR誌『CROSS ROADS』20号に掲載…

有志舎
6日前
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「永滝さんは一人だけでやっていて、どうやって著者を見つけてくるの?」

先日、友人の新聞記者の方と造形家の方とコクテイル書房で痛飲。 そこで、「永滝さんは一人だ…

有志舎
2週間前
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「夜の有志舎」 本の即売会をやります

「夜の有志舎」と称して、こんなことを始めてみることにします。 「夜の有志舎」 本の即売会…

有志舎
1か月前
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独立開業の「師匠」である、栗原哲也さんの著書『神保町有情―日本経済評論社私史―』…

日本経済評論社の前・社長の栗原哲也さんから著書『神保町有情―日本経済評論社私史』(一葉社…

有志舎
1か月前
9

学術書の定価と原価

先日、ある読者の方から「『●●●●』を買いたいと思っているんですが、何でこんなに値段が高…

有志舎
3か月前
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念頭から悩む・・・

「いま、書店で売れている本の殆どは自己啓発本」という話を去年、某大型書店の方にうかがいま…

有志舎
3か月前
5

学術書編集者として来年やりたいこと(本当にやれるかどうかわからないけど・・・)

年をまたいだ積み残し仕事はまだまだ多いですが、今年はあまりに忙しく(間違いなく有志舎創業以来もっとも忙しかった)、ほとんど目の前の仕事以外考えられなかった一年でした。 休みに入って、少しは「こういうのを来年からやりたい」というものを考え始められるようになりました。 実際にやれるかどうか分からないけど、いくつか挙げておいて目標にしたいと思います。 ただ、協力いただけるような方々も必要なのですが、まだ誰にも相談していないので、全くの試案です。 1)学術書出版についての雑談会をや

トークイベント成相肇×渡名喜庸哲「哲学と美術をつなぐ書物たち」に行ってきました。

一昨日の11月22日(木)に高円寺「本の長屋」で行われたトークイベント成相肇×渡名喜庸哲「哲…

有志舎
5か月前
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永遠の初学者の歴史書ブック案内①

「永遠の初学者の歴史書ブック案内」というものをやってみようと思い立ちました。 編集者とい…

有志舎
5か月前
6

装幀について出版社は著者とどれくらいコミュニケーションをとっているか

出版社は装幀について著者とどれくらいコミュニケーションをとっているか問題。 有志舎の場合…

有志舎
7か月前
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「生涯学習のなかの歴史学」(『歴史評論』)を読んで

『歴史評論』871号(2022年11月号)の特集「生涯学習のなかの歴史学」を読みました。 その中で…

有志舎
1年前
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高円寺の「ことばのまち」コミュニティ構想

 高円寺で「ことばのまち」コミュニティ構想が始まりました(私・永滝も参加しております)。…

有志舎
1年前
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「小林秀雄を読む」読書会

高円寺での、本日の「小林秀雄を読む」読書会(隔月開催)、終了。 今日の課題図書は『ドスト…

有志舎
2年前
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読書会で取り上げる本 その1

先日、お伝えしたように、4月から高円寺のコクテイル書房ではじめる「戦前・戦中・戦後史 読書会」で最初に取り上げるのは、 奈良勝司さん著『明治維新をとらえ直す― 非「国民」的アプローチから再考する変革の姿―』(有志舎、2018年)です。 これは小社の本だから取り上げるのではなく、私としては明治維新について今一番ラディカルで多くの議論ができる本だと思うので選ばせてもらいました。 本書の問題意識は、簡単にいえばこういうことです。 これまでのテレビや小説・ゲームなどで語られる明治維