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新 有志舎の日々

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代表の永滝稔が、出版や学問のこと、日々の仕事のこと、さらに東京・高円寺でやっている読書会のことなどを書いていきます。 以前のブログから、こちらに移行しました。
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記事一覧

還暦にあたって

本日で、60歳=還暦となりました。 大学を卒業して吉川弘文館に就職した23歳の時から、光の速さ…

有志舎
2週間前
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高円寺の馬橋地区散歩

秋の休日、気持ち良い晴天だったので、高円寺の自宅マンションを出て高円寺の馬橋地区を久しぶ…

有志舎
3週間前
7

トークイベント「学術書のつくられ方 組版と校正」を開催しました。

9月28日に「学術書のつくられ方 組版と校正」というトークイベントを高円寺の「本屋の実験室…

有志舎
1か月前
9

「一人出版社」を続けるために

有志舎は「一人出版社」なので、私の場合、自分じゃないとできないor自分が一番得意な仕事(企…

有志舎
1か月前
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歴史書編集者私論

歴史書編集者の中には、仕事で編集をしながら自らも研究をしている(していきたい)という人も…

有志舎
2か月前
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トークイベント「パレスチナの現在と人文知の可能性を考える:高円寺と甲府の連携とと…

昨日(2024年7月20日)、高円寺で開催した早尾貴紀さん(東京経済大学教員、ブックカフェ「カ…

有志舎
3か月前

高円寺の書店 思い出話

街の書店がどんどん消えている。 そういう記事が新聞・雑誌に載るようになって久しい。 私が生まれ育った(そして今も住んでいる)高円寺にもかつてはたくさん書店があった。そこで、高円寺の書店についての思い出話を書いてみようと思う。これが私が本を読むようになった原点かもしれないので。 まず、1970年代、我が家(杉並区高円寺北4丁目)の近く、早稲田通り沿いには青地書店というまさしく「街の小さな書店」があった。当時で30歳台くらいの男の人とその母親の二人でやっていて、表側が店で、そ

連載  私が見た戦前の中国・台湾⑳  「特攻隊だけはいかん!」

最近、特攻についての議論が少し出ているようなので、 有志舎のPR誌『CROSS ROADS』20号に掲載…

有志舎
6か月前
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「永滝さんは一人だけでやっていて、どうやって著者を見つけてくるの?」

先日、友人の新聞記者の方と造形家の方とコクテイル書房で痛飲。 そこで、「永滝さんは一人だ…

有志舎
6か月前
7

「夜の有志舎」 本の即売会をやります

「夜の有志舎」と称して、こんなことを始めてみることにします。 「夜の有志舎」 本の即売会…

有志舎
7か月前
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独立開業の「師匠」である、栗原哲也さんの著書『神保町有情―日本経済評論社私史―』…

日本経済評論社の前・社長の栗原哲也さんから著書『神保町有情―日本経済評論社私史』(一葉社…

有志舎
8か月前
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学術書の定価と原価

先日、ある読者の方から「『●●●●』を買いたいと思っているんですが、何でこんなに値段が高…

有志舎
10か月前
15

念頭から悩む・・・

「いま、書店で売れている本の殆どは自己啓発本」という話を去年、某大型書店の方にうかがいま…

有志舎
10か月前
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学術書編集者として来年やりたいこと(本当にやれるかどうかわからないけど・・・)

年をまたいだ積み残し仕事はまだまだ多いですが、今年はあまりに忙しく(間違いなく有志舎創業以来もっとも忙しかった)、ほとんど目の前の仕事以外考えられなかった一年でした。 休みに入って、少しは「こういうのを来年からやりたい」というものを考え始められるようになりました。 実際にやれるかどうか分からないけど、いくつか挙げておいて目標にしたいと思います。 ただ、協力いただけるような方々も必要なのですが、まだ誰にも相談していないので、全くの試案です。 1)学術書出版についての雑談会をや