卒業式も入学式もなくなり、最低限が全てを規定していく。
味気ないとはこのことだ。
生存だけを考えれば、味はなくてもいい。でも、美味しいものが食べたいのが人間だし、こころを生かしたいのが人間だ。
肉を焼いて盛り付けてソースをかけたのを、落っことして水洗いして食べる感じ。あーあ。

障子紙の憂鬱

事務局の一斉人事異動は、障子の貼り替えみたいだと思う。

4月1日にがらっと真新しい姿に生まれ変わるために、今の状態を、外し、破り、引き裂き、ちぎり、濡らし、はがし、散らかし、そういった惨状を経て、殆どを捨て、新しい人員体制を大きく貼りつける。

大事なのは枠とそこに均一に美しく貼ることであって、業務の継続性や個人の事情や納得感、過去の積み重ねのような、貼り付けられる側のことはほとんど考慮されない