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「詩 その他」から分離して、詩のテクスト情報を掲載します。
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2021年1月の記事一覧

椿

椿

君は私に椿を吐く、
右と左に左と右に、
赤と白とそのまだら模様に、真っ赤な椿が、
むず痒そうに溢れて行く。

その複雑な、幻想の様な躍動で、
何を絞り出そうと云うのだろう。
ああ、赤くなり、白くなり、腫れて色褪せて黒くなる、緊張は
死とも生とも云い難い振動に思える。

私たちは閉じ込められているのか?
開け放たれているのか?
裸なのか?或いは、幾重にも重なるベールなのか?
ひとひら、ひとひら色褪せ

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赤

赤い物体を飲み、赤い物体を出し、赤い物体になる。赤は閉じられた内なる景色。それが風景にぶちまけられると一瞬ザワザワと鳥が囀り、鳥は淡くなり、散らすだろう。挑発し、刺激し自壊する赤。それでも口紅を塗る。赤い物体を飲み、赤い物体を内に秘めて、空っぽになるために。ほら、燃え盛る炎にその身を投げ出したい肉体が、辛くなりながら見詰めている。火は水を求めて拒絶し、消費されながら冷えて行く。ああ、生贄は赤く、新

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