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【後編】ブラジル渡航波乱の幕開け

今回は成田国際空港からブラジルのサンパウロ州にあるグアルーリョス国際空港までの道中の後編です。

↓↓前編をまだ読まれていない方はこちらから

<ブラジルへ向けて出発>

カタールでの約4時間ほどのトランジットを終えサンパウロの空港にむかっていきます。成田からカタールまでの移動では多くの日本人がいたのにここにはもう日本人はいないのだろうなとそう思っていました。

ところが搭乗口の目の前の待合室にいる人たちの全体の20%くらいはなんと日本人顔じゃないですか!!!

ブラジルといえば世界最大の日系人居住地であり、1908年(明治41年)以降の約100年間で約26万人の日本人がブラジルに移住し、現在約200万人以上の日系人が住む国なのです。

また、日本に「中華街」が存在するようにブラジルには「リーベルダージ」という日本人(東洋人)街が存在するほどです。

少しほっとする気持ちもありますが彼らは外見は一見日本人ですが中身はブラジル人です。もちろんポルトガル語を話していてまた少し寂しくなりました。。。

そんなこんなで飛行機に乗り込んでいきます。カタールからブラジルサンパウロまではこれまた13時間ほどかかります。2回連続の10時間以上の飛行機は初めてでこれはしんどい。。。

それに航空会社も同じだったので飛行機のデザイン、座席の並び、見れる映画など何もかもが同じで刺激がありません。あまり寝ていないこともあったのでサンパウロまではとにかく寝て過ごすことにしました。

離陸から1時間ほどすると機内食がやってきました。前回はカツ丼やお蕎麦があったり少し日本の雰囲気もあったのですがここからはガラッと変わります。

一発目はチキンカレーがやってきました。中東を感じさせますね。味はこれまた機内食とは思えないほどしっかりしていて食べ応えがあります。

ご飯を食べて映画でも見ながら寝落ちしようかとモニターの電源を入れたところめちゃくちゃ新鮮な映像が。



アフリカ大陸の上空を移動している位置情報の映像みたことあります?笑

いつかアフリカもいってみたいな〜と思いつつも確か結構ワクチンとか打たないと入れないんですよね。

ブラジルも黄熱病と狂犬病の2つは致死率が高いので打っておいた方が良いとアドバイスをもらいました。僕はその事実を知るのがギリギリすぎて今回は打てなかったのですがアマゾンとか行く人は必須だと思います。

ここからはひたすら眠った記憶しかないのですが残り2回機内食がでました。

こちらは軽食でチキンとポテトのパイですね。これは味が薄かったうえに、パイがえげつない力で水分を持っていくのでそれもあってお世辞にも美味しいとはいえませんでした。焦

ディナーはこんな感じです。

うぅ。。。これもマッシュポテトと紫キャベツのピクルス的なものに牛肉を煮込んだものでした。こちらもあまり食べ馴染みがないのでなんともいえなかったです。

そんな飛行機の旅もようやく終わりに向かっており着陸体制に入りました。

<飛行機から降りられない?>

時刻は現地時間で17:00過ぎごろに到着しており、定刻付近ではありました。サンパウロのグアルーリョス国際空港から自分の宿まではタクシーで40分ほどだと事前に調べていたので入国審査など諸々を考えると20時くらいには着くかなと考えておりました。

到着して10分経ち20分経ちなかなか機内からで始める様子がありません。周りの乗客の人々も荷物を抱えて立ったまま出れる時を今か今かいると待っている様子でした。

ここで突然機内アナウンスが流れます。

「#$%#@%^&$@!#^&&&*+」

英語がわからん。。。ブラジルに着いたとはいえ英語であることだけは僕もわかりました。

そして機内アナウンスを聞いて飛行機の中が「おぉ〜↓」とざわついて皆が頭を抱えていました。

荷物を下ろし自分の席に座り始めている姿を見て状況は分かりませんでしたがとにかく今すぐは出られないことは察しました。。。

そこからというもの待てど待てど出ることはできず、ついに4時間近く機内に取り残されてしまいました。その後ようやく出られた時に時刻は21:00を回っていました。

治安が悪いと言われている国で初入国しかも言葉が分からなくて夜が深くなってきていて少し自分の中で緊張が走りましたが「タクシー乗るだけだしまあいいか...。」そう思っていました。

<何かがおかしい>

着いた瞬間何かがおかしい。異国の地でも僕は一瞬でそう感じました。なぜなら空港の壁やディスプレイ、看板に「Rio」「Rio」「Rio」という言葉が所狭しと並んでいます。

「Rioってまさかリオデジャネイロじゃないだろうな...。」僕は祈りました。でもまだ携帯の電波がなく確認できずで決まったわけではありません。

人が少ないこともありコロナ関連の規約や必要な書類を持ってきたかというチェックと入国審査をはすんなりと終了し、手荷物を受け取りにいくとたまたま自分の荷物が待つことなく流れてきてあっという間に到着ロビーにでました。

そしてとにかく真っ先にフリーWi-Fiを繋ぎます。
運命の瞬間です...

結果:アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港

いやwやっぱりリオデジャネイロやないかいw
なんか繋いだWi-Fiももう「Rio」って書いてあったからなんかもう薄々は知ってたけど現実突きつけられるときつい笑

・22時
・初めてのブラジル
・言葉わからない
・1人(頼れるひといない)
・治安悪い

一気にたくさんのパワーワードが僕を襲います。
どうにかして解決しなきゃ。。。早速動いてみることにしました。

<決断の時>

先ずはチケットを手配してくれた代理店に連絡しました。「サンパウロのチケット取っていただいたと思いますがリオで下ろされましたと」すると代理店の人も嘘だろ?となりました。なぜならカタール航空はリオへの乗り入れはしないはずだということでした。

すぐに調べてもらいましたが確かにトラブルで一度リオの空港に降りていると。しかし、その後改めてサンパウロに出発していると言われました。

なるほど。僕は自分を恨みました。中学・高校の時の自分に英語は勉強しとけよと言いたい。おそらく機内アナウンスで一度全員下ろして乗り換えたか・近くのホテルに1泊したかなどのアナウンスと対応が取られているはずだということでした。

でもうそのサンパウロ行きの飛行に乗ることもできません。僕は切り替えて「明日の朝イチでサンパウロのチケット取れますか?」とお願いしました!

「わかりました」と快諾いただき調べてもらい「え〜5万円くらいですかね〜...」と言われました。

「5万?!」

サンパウロとリオデジャネイロは東京と大阪くらいの距離感で飛行機なら1時間くらいでつきます。通常時は6000円ほどで移動できるのですが直前すぎて高くなっているとのことでした。数日滞在して移動しても対して料金は変わりませんとのおまけもついてきました。

何か他に方法はないかと聞くと「バスはありますがバスターミナルまでは少し遠いし、空港を出ると英語は通じないです。もう遅いので治安のこともありますし今の猿渡さんにはちょっと無理があるかと」と言われました。

その方は全く悪くないのですがやり場のない怒りが込み上げてきました笑
でも5万円のチケットは本当は必要がないはずで僕は払いたくないのです笑
ここで僕はもうバスで行く!と決めて動き出しました。

<更なる移動そして到着へ>

バスターミナルは空港から車で40分ほどでした。先ずはタクシーを捕まえます。空港には夜遅くでもキャッチがいます。僕は1人に捕まり「バスターミナルまでいきたい」と伝えたところ「OK大丈夫だよ!200レアルね!」と言ってきました。

海外のこういうのってだいたいぼったくりなんですよね。だってメーターで測ればいいのに口約束とは。「200レアルだったら乗らない!もっと下げてくれたら乗るよ!」といったら「じゃあ150レアルでどう?」と言ってきました。やはり。。。適正価格か分かりませんがこれしか手段もないことなので了承して向かいました。

初めてみるブラジルの街はもう夜中の1時を回っていました。

バスターミナルに着くとこれが本当にバスターミナルか?と思いました。僕はバスタ新宿みたいなものを想像していたのですが薄暗くかなり怪しげな雰囲気なのです。

早速チケットを買いたいところですが空港を離れてWi-Fiを失った僕は一気に戦闘力が下がりジェスチャーと折れない気持ちでチケットを買うしかありません。

そこには何十ものバス会社があって色々な方面のチケットを販売しています。サンパウロという文字となるべく早く出発できるチケットこれを軸に探してちょうど15分後くらいの2時発のチケットを発見しました。

チケットを買うときはテンパって日本語でも英語でもポルトガル語でもない新しい言語と指差で伝えていたところ相手もなんとか頑張ってくれました。

そして手に入れたのがこちらです
なんか急にホッとしました。

そこからというものは時間通りバスに乗りました。日本とは違ってかなりバスのサイズが大きくて座席もふかふかでかなりしっかりしています。車内は満席でした。

一度休憩を挟みながら約6時間ほどかけて朝8時ごろのサンパウロにようやく到着しました!!!

やり切った感動で1人バスターミナルのカフェに入ってコーラでKP。

通常より何時間もプラスしてようやく宿に着くことができました。宿の人もすごく心配してくれて嬉しかった。。。

<まとめ>

・人は2日で3歳くらい老けることができる
・不安は通り越すと無の感情になる
・英語圏でない国ではテンパって何語でもない言葉を発してしまう
・結局やればできる

PS.南米のバスの荷物の取り扱いに耐えれずスーツケースのキャスターがこわれましたとさ笑

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