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ずる賢いブラジル人と真面目に頑張る日本人

フリーランスの猿渡です!
「自分のやりたいことを実現し幸せに生きていく」をテーマにまずは自らが好きな様に生きて経験を皆さんに伝えています!

僕はブラジルに滞在する中でサッカー(フットサル)の試合をここまで8試合ほど見てきました。今回はその中で感じた日本人との考え方の違いを書いていこうと思います!

サッカーが好きな方はもちろんですが、どちらかというと国民性というところにも触れられますのでぜひみなさん読んでいただけると嬉しいです。

<ブラジル人はずる賢い?>

みなさんはネイマール選手をご存知でしょうか?!
サッカーの王様ペレを超える逸材として若い頃から活躍し、今でもブラジル、世界で活躍するサッカー界のスーパースターです。

彼は華麗なプレーで人々を魅了していますが、それ以外にも度々取り上げられているのがこの試合中のオーバーリアクションです。

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みなさんもスポーツニュースなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

W杯ロシア大会でネイマールがピッチに倒れている時間の合計が14分にも及ぶと海外メディアが紹介しているほどです。※小学校の時の「業間」くらい休んでて草w

ネイマールはこのように相手から「ファウルを受けた」「痛い」「辛い」「動けない」という仕草を見せます。しかし、早ければ30秒後にはケロッとしてプレーに復帰します。

つまり実際に負傷などはしておらず、このオーバーリアクションをすることによってファウルをもらう確率を高めたり、あたかもファウルであるかのように審判を欺いているのです。

これにより彼は数々のチャンスを創出したり、相手の選手を警告・退場に追い込んできました。近年はビデオ判定なども導入され、決定的な場面で欺くことには苦戦しているようです。

一応ですが...
このオーバーリアクションをすることは「シュミレーション」と呼ばれる反則で、その行動があからさまであったりわざとやりすぎると逆に実行した選手が反則となってしまいます。

ここで一つの疑問が思い浮かびます。
でもこれってネイマールだけの特徴なんじゃない?

その答えは「No」です。

僕はブラジルで何試合もサッカー観戦する中で気がつきました。
ブラジル人サッカー選手は皆このプレーが得意です!

実際に現地ブラジルではこのように人を欺くプレーをすることを
マリーシア(ポルトガル語: malicia)と呼び、名称があるほどです。
マリーシアとは、ポルトガル語で「ずる賢さ」を意味するブラジル発祥の言葉です。

ブラジル人サッカー選手は試合中に接触が発生すると度々倒れ込み、ファウルを誘います。その証拠として試合が止まってしまうことが多いのでアディショナルタイムが5分を超えることもしばしば。。。

通常は〜3.4分以内が一般的のところ7分!!!


また、ファウルを誘うプレーをするのでこの試合のファウル数は33回。ちなみに21年度のJリーグの1試合あたりの平均ファウル数は10.95回なので約3倍に当たります。

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イエローカードも9枚!笑

実際に僕が試合観戦をする中でたまたま撮影することができた「マリーシア」がこちらです。

これは赤・緑のストライプのユニーフォームをきているチームが勝っている状況での試合終了間際です。なんとか時間を消化したいのですがあからさまに時間稼ぎをしてしますと反則になってしまうのでわざと抗議をして時間を使っているのです。

<日本人との考え方の違い>

一方で日本ではどのような状況か?
同じサッカーというスポーツなのでブラジル同様にオーバーリアクションをする場面はあります。しかし、その数は圧倒的に少ないと感じています。

また、僕自身もサッカーを約11年ほどやってきました。その中で僕はかつてこのような指導を受けてきました。

・接触プレーの時フィジカルで負けないこと
・ファウルのような接触プレーを受けても転ばない
 転んでもすぐに立ちなさい
・ファウルにならなくても審判の判定には文句を言わない
 自分のフィジカルが弱かったと反省すべき

これが悪いとは思わないですし、上記のマインドがないと良い選手になれないのは大変理解できます。しかし、日本では頑張ること、フィジカル負けしないことが少し美徳とされすぎていると今回の経験を通して感じています。

また、周囲の人達が発する言葉も全く違うことも印象的です。

■ずる賢さを持つブラジル人は
・おい!今のファウルだろ!審判見てんのか!
・お前ぶ○すぞ!!!(相手選手に向かって)
・ファウルもらいにいけよ(応援する選手に向かって)
■真面目さを持つ日本人は
・もっとがんばれよ!!
・そこ負けるなよ!!
・弱いなぁ

日本ではどちらかと言えば仲間に改善を求める声がけ、ブラジルでは相手に改善を求めるような声がけである気がしています(あと言葉めちゃくちゃきたない笑)

また、失点がうまれそうな決定的なシーンでのプレーも違いが出ます。
ブラジル人は相手のユニフォームをとてつもなく引っ張ったり危険なタックルをして必ずファウルになるプレーをします。もちろん警告を受けたり退場することになります。これは悪いことなのでしょうか?事実これにより決定機は阻止しました。

日本だとクリーンなプレーをすることが良しとされる印象があり、ブラジル人のような行動を起こすことは少ないと思います。

しかし、サッカーの目的はファウルを少なくすることでもなく接触プレーで相手に負けないことでもなく、相手より失点を少なくして多くゴールを入れることです。

ブラジルではサッカーのルールの中で目的達成のためにファウルを手段として活用しています。ずる賢さというよりIQの高さすら感じさせてくれます。

<最後に>

サッカーひとつとっても考え方の違いが非常に垣間見れてとても面白いなと思ったお話しでした。

日本の裏側まで行くととても考え方が変わりますね!まだまだ彼らから勉強できることはあるなと日々感じる今日この頃でした。

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