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「世界最恐」ブラジルのファベーラに潜入

フリーランスの猿渡です!
「自分のやりたいことを実現し幸せに生きていく」をテーマにまずは自らが好きな様に生きて経験を皆さんに伝えています!

今回はブラジルのファベーラに潜入した時のことについて書いていきたいと思います!

そして今回のnoteではファベーラ潜入記として「第一弾」と「第二弾」を配信させていただきます!

内容の違いとしては…

第一弾→観光地のファベーラ(note無料版)
第二弾→ガチのファベーラ(note有料版)

となっており、本記事の後半に改めてURL掲載します!
なぜ分けたかというと第二弾の「ガチのファベーラ」については危機一髪の超危険な展開となりました…。

その時の様子を詳しく書いて行きたいので、ここではなく別配信としました!気になる方是非見ていただけると嬉しいです!

それでは今回の記事は第一弾のファベーラ潜入記です!
ご覧ください!!!

<ブラジルの治安について>

日本ではよくブラジルは治安が悪いと耳にしますよね。。
実際渡航までにもいろんな方にご心配をいただきました。

それは日本人だけではなく現地ブラジル人からも僕を心配する多くのメッセージがSNSを通じて届いています!現地の人が口を揃えていうのはこれらです。

・○○の地域は危ないから行かないようにね
・携帯電話は常に肌身離さず所持し、むやみに外で触らないように
・現金は持ち歩かず、分散所持をしてね
・夜は必要以上に出歩かずタクシーを使うようにね

日本で生活していたら考えられないですよね。。。

また、バーでお酒を飲んでいた時には隣の人から以下のような忠告をされることがありました。

更には最近ブラジルでもフードデリバリーが大流行しています!
その配達員を装って強盗する犯行グループなどもあらわれています。
※余談ですが「ifood」という地場の企業が強すぎて「Uber eats」はブラジルから撤退しています!

在ブラジル日本大使館のホームページに掲載されているブラジル連邦直轄区と日本との犯罪発生率(人口10万人当たり)によるとブラジルは日本と比べて殺人は約36倍、傷害は約21倍、強盗に至っては約420倍という驚異的な発生率となっているようです。

これらの情報からもブラジルの治安が良くないということは事実であることは間違いないように感じています!

<ファベーラとは>

ここから本題に入っていくのですが皆さんは「ファベーラ」という言葉を聞かれたことはありますでしょうか?!

ファベーラとはブラジルにおいてスラムや貧民街を指す言葉で、ブラジルのほぼすべての大都市および中規模都市の郊外には、不法居住者の建てた小屋の並ぶファベーラや、既存の町がスラム化したファベーラが存在すると言われています。

中でもリオデジャネイロのファベーラが最も有名で、リオに住む人の4人に1人はファベーラに住んでいるとも言われているようです。

ファベーラが有名なのはスラムや貧民街というだけの理由ではなく、ギャングが麻薬取り引きや武器密輸などを行う場所でもあり、犯罪の温床とされ、絶え間なく武装警察との銃撃戦が繰り返されています。

そのため貧困層が暮らす場所でもありながら非常に危険な場所でもあるのです!

今回僕が潜入したのはリオデジャネイロの中で最も大きく世界最大級の呼び声高い「ロシーニャ(Rocinha)」に行ってきました。

<どうやっていけるのか?>

まずはどのように「ロシーニャ」に入ることが出来るのか?というところですが特に施設ではなく「地区」です。そのため極論を言えば誰の許可もいらないですし、自らの足でそこに行くことができます。

ところが前述しているように非常に危険な場所であるため個人でそのエリアに入ることは命の保証もなくおすすめされていません。

現在は様々なツアー会社よりファベーラツアーというプランが作られており、これを活用することによって個人で行くより比較的安全にファベーラに踏み入れることができます。そしてツアー料金の一部が住民に寄付される仕組みになっており住人との利害関係も成り立っています。

僕は今回以下の「GetYourGuide」というサイトから予約して行きました。
当時のレートで約4500円ほどの料金でした。

<世界最大級のファベーラ「ロシーニャ」>

ファベーラは基本的には山や崖を切り開いて街が作られているため、ツアーの流れとしては一度山の高台まで登り、そこから街並みをみながら徐々に下山していくというプランでした。

ガイドはタンザニア出身のブラジル人の方。参加者はアメリカ人、メキシコ人、僕という4人でのツアー開始です。余談ですがみんなバイリンガルで僕だけまともな意思疎通できずに変な感じなりました笑

まずコパカバーナというエリアから車で30分ほどかけてロシーニャに向かいます。

ロシーニャエリアについて最初に驚いたのは警察が映画でしかみたことないような大きな機関銃を抱えて警備していたことでした。

ブラジルのサンパウロやリオデジャネイロでは日頃から街中に大量の警察がいるので警察がいること自体に驚きはないのですが流石に機関銃を構えている姿を見ることは中々出来ません。改めて危険な場所であることを再認識します。

車から降りて最初に向かったのが高台にあるロシーニャが一望できる飲食店です。これが世界最大級のファベーラを上から見た様子です。

今にも壊れそうな掘立て小屋が並んでいるわけではなくコンクリートでしっかりと作られた家が並んでおりとても綺麗な街並みなんですよね …。ここが危険な場所とは一見思えないほどです。

ここでガイドの方に説明を受けて驚いたのがこのファベーラのすぐそばにはインターナショナルスクールがあるようで、そこの一月の学費はここで暮らす人々が何ヶ月も何ヶ月も働いても支払えないほどの額だそうです。ほぼ同じ地域でこんなにも貧困の差が現れるんですね…

ロシーニャ全体を見渡した次はいよいよ街の様子を見て行きます。
 前述していたように山を切り開いて街ができているので道は全て坂になっています。その坂が急なこと…

街ではほぼ見かけませんがファベーラではこの坂ですし、道も狭いのでよくモトタクシーが活用されています。

実際に街に出て驚いたことはスラム街の劣悪な環境のイメージとは少し異なり飲食店やスーパー、美容室に小物屋さんと至って普通の環境がそこにはああったのです。


街を一通り散策したら次に民家を見ていくことに。
ファベーラの民家の特徴は一つ一つの家が非常に密接しているということです。

このように家と家の間は1メートルから数センチほど密接している箇所もあります。そして、ブラジル特有の文化と行っても過言ではない大量のストリートアートはここでも健在です。

さらに、もう一つの特徴としてはこの何重にも重なるこの電線たちが挙げられます…。

なぜこのようになっているか?

この電線は正式に引かれたものではなく電気がある場所から住人が無断で引っ張ってきているいわゆる「盗電」なのです。そのため、電線の並びに規則性がなくごちゃごちゃとなっています。

また、業者がきちんと作業をしているわけではないので繋ぎ込みが甘かったりするとたちまちショートして火事のようになることもありますし、雨の日は漏電していたりするので電柱を触ると感電してしまうようです。

ツアーはこの後、同様の民家などを何件か見学しながら徐々に下山をして無事何事もなく終了となりました。

<このツアーで感じた2つの印象的な出来事>

今回僕は安全にファベーラを見ることが出来たのですがこれも全てツアーのガイドさんのおかげなのですが、ガイドさんの行動で2つ非常に印象的なものがありました。

①写真撮影の際の細かい指示

前章で僕が沢山の写真を掲載していますがこれは全てガイドさんの指示のもとに撮影しております。

というのもファベーラ内を歩いて散策するのですが、ガイドさんからこまめに「ここは写真撮っていいよ」「ここは写真撮らないでね」などの指示があるのです。

そして特に危険な場所でしょうか?そこに差し掛かる時には歩くのを一度止めてまで「いい?今から2分は携帯を出してもダメだからしまっておくんだ!」と言われたのです。

ファベーラに住む方々、特に悪いことをしている方は極端に写真を撮られることを嫌うようで撮影をしているだけでもトラブルになる可能性があります。ツアーで観光をしておきながら自分の意思で写真撮影ができないことは少し驚きでした。

②ガイドの方の丁寧な挨拶

ツアー中ガイドの方はすれ違う顔見知りの住人やお店の店主に丁寧に挨拶をして回っていました。

どれくらい丁寧か?

たとえば住人が逆の歩道を歩いていたとしても手を振りながら
「やあ!元気ー?調子どうよ?!」と声をかけますし、
すれ違うのであればハグやシェイクハンド、グータッチなどをして世間話も交えながら挨拶をしていました。

また、ツアーで通るコースに並んでいる店舗の店主には毎回手を振って「〇〇!調子どう?」と話しかけたり、場合によってはお店から店主を引っ張り出してきて「ここのお店は〇〇が良いんだよ!」「店主の〇〇がすごくてね!」とツアー客の僕たちに紹介をしてくれることさえあります。

一方でガイドの方もまたファベーラの住人から愛されていました。話しかけられた人たちはみんな嬉しそうにしていましたし、向こうから寄ってくる場面さえありました。

ブラジルは「アミーゴ文化」があると良く言いますがファベーラはまさにその典型だなと思いました。※アミーゴはポルトガル語で「友達」

この場所は「アミーゴ」として認められなければ簡単には入ってはいけない領域であり、ガイドの方がアミーゴとして認められているからこそ成り立つ安全なツアーだったのです。

おそらくガイドの方はこのツアーという仕事を通じて何度も何度もファベーラに足を踏み入れていると思います。それでも、その状態に甘えずに常にアミーゴ達とより良い人間関係を構築しようとする姿が本当にプロだなと思いました。

<最後に>

いかがでしたでしょうか?!

コロナが蔓延して以降貧困層がこれまで以上に増えたとも聞きます。南米で一番発展している国で華やかな場所も多いブラジルですが、これもまたブラジルであり現実です。日本で見ることができない環境を目にすることができてよかったです。

ちょっとだけ今回焦ったことをシェアしておくと…
最後にファベーラの入り口の賑わっている場所で次の写真を撮りました。

写真をったその瞬間。何と言っているのか分からなかったのですが、右のバイク付近にいる3人の集団が僕に向かって指をさし、大きな声で叫び出しました…!そして僕に向かって首を切るジェスチャーをしてきたのでした。

僕はすぐに携帯電話をしまい。目線を背けて知らないふりをしました笑

さて、今回はこれで終了なのですが、冒頭に記載していたように僕のファベーラの潜入記は2つあります!

今回は第一弾としてツアーで回る観光地のファベーラの潜入記を紹介しましたが、第二弾は観光地化されていないガチのファベーラの潜入記です。

こちらはこの有料ツアーに参加する前のファベーラ事情を知らない無知な僕が1人で潜入した際の体験記となります。

ここで簡単に内容をお話ししておくと…

トラブルになりました!!!笑
そう、僕は住人のアミーゴではなかったんです…

自業自得ですがとてもおろそしい経験をしましたし、
思い出すだけで息が詰まって心臓がドキドキします…。

一つ一つ細かくその時の状況を綴ってみました。
こちらはもう少し緊張感のある生々しい内容となっております。

有料配信となりますが気になる方は是非読んでください!
※価格はブラジルのビール1本分の価格です!

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