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ラブレターとCMは覚えてるけど、習ったことは忘れた

言ったことすぐ忘れる!!!
習ったことすぐ忘れる!!!

ええ、それは人間がそういう生き物だからです。


選手が教えたことや習ったことをすぐに忘れてたり、練習で意識してるように見えなかったりすると、大人はもどかしい気持ちになります。


「尾崎コーチにせっかくならったんだからーーー!!!」


って笑

レッスンでもありがち。


結論から言うと、リマインダーなんですよ僕ら。




ラブレターは覚えてる

人間の記憶なんていい加減で、その情報が重要だろうと頻繁に思い返さないと記憶に定着しません。

もちろん印象的で感情が大きく動く経験やエピソードがあれば、その時の出来事は鮮明に記憶されます。


例えば

初めてラブレターをいただいたのは小学4年生でした。
朝学校に行くと下駄箱に手紙、教室に超絶赤面してる同級生がいました。

小4当時の尾崎コーチなんてただのアホですから

「なんか入ってたー!!」と大声。
察した先生が「お前、それは家帰って読め」という始末。

1日中クラスで話題になってしまい、
未開封なのに隣の席の女子が筆跡から誰か推理し初める。
この名探偵の悪そうな表情までも覚えてる。

デリカシーなさすぎて今からでも土下座したいくらい。
まだ恋愛とかよくわからんかったからさ、、、、

ちなみに返事は

「俺、みんな好きやねん」

という問題発言。

まあ、こんな感じで印象的なことは鮮明に記憶する人間。
よくわからんなりに人から好きだと言われることは嬉しかった尾崎少年。


ですが、勉強とか習ったこととかってものはなかなか定着がしにくいです。
だから何度も何度も受験生は英単語を見返すし、日本の歴史を何周もします。


つまり、

重要かどうかだけでなく、頻繁かどうか

というのも記憶、さらにはそこからのスキル向上に必要なものになります。


英単語よりCMを覚えてしまう悲しい生き物

覚えたい英単語はなかなか覚えることができないのに、テレビやYouTubeで見た広告の会社、商品、テーマソングは覚えてしまいます。

これは頻繁に目にするからです。
60分のドラマを見ていれば、10〜20分間隔で同じCMを何度も見ます。

重要な英単語のスペルはすぐに間違えるのに。


なんて悲しい生き物なんだ。


こういった仕組みについては、ずいぶん昔から研究が進んでいて。

「エビングハウスの忘却曲線」

という有名な法則があります。


人間は何かを見たり、聞いたりしても20分後には40%、1日たつと75%を忘れてしまいます。

つまり、英単語を100個覚えても次の日に頭に残っているのは25個。
悲しすぎる。


練習の最初に習ったことは帰り際には記憶にない

つまり、練習の序盤に習ったことは帰り際には結構忘れている確率が高いです。

だから練習をしていても、
「この子、もう忘れてるなー」って思うことはよくあります。

うちは個別レッスンなので、何度も何度も懲りずに伝えます。
忘れてしまうのは、やる気がないとかではなくホモ・サピエンスだからです。


ここで、テレビCMのすごさがわかります。
60分の番組を見ていると10〜20分おきくらいにCMが入りますよね。
さっきの曲線で行くと、40%忘れそうになったタイミングで再びCMなんです。

しかも次の日も流れるし。


つまり、こんな感じで復習が入るので記憶にしっかり残ります。

復習を入れることで、100%に戻していく。
この作業の繰り返しなんですよね。


コーチにはリマインドの役割がある

つまり、僕たちコーチにはリマインダーとしての役割があります。
その日の練習で何度も言うこともだし、1週間後、1ヶ月後に来てくれた時に練習をするからこそ思い出す。


個別指導だから、1人1人に応じて対応出来るとはいえ
人間の仕組み上こうなっているわけなのでやっぱり来てくれる頻度は高い方が良い。

でもそうじゃない場合でもちゃんと成果を出してもらえるように日々試行錯誤しています。

レッスンで取り組んだことを忘れないようにメッセージや動画を送ってたりするのもこういった理由からです。

とはいえ、やっぱり練習時間以外の時も頻繁にやりとりしてくれる保護者や選手の場合はリマインドもしやすいから忘れにくいです。
すでに生徒さんの方は、フル活用してくださいね。
レース動画や練習の動画など、じゃんじゃん送ってくださいね!

やりとりしたり、アドバイスしたりすることがリマインダーになっていきます。

リマインダーを作る方法

1番良いのは、僕たちコーチがリマインダーとして機能することです。

うちの場合なら1週間〜最低でも1ヶ月に1回は来てもらうことでリマインダーになります。

選手が自分でできることは、「水泳ノート」です。
練習で言われたことや学んだことを自分で書く、そして定期的に見返す。
この作業をすることでコーチがいなくてもリマインドになります。


正解だったかどうかや、
できているかどうかが自分だけでは判断が難しいので、
実際に指導されるほどの効果は無いかもしれませんが、やらないより100倍良いです。

理想の流れは

自分なりのリマインダーを作る(水泳ノート)

練習に行く(答え合わせ)


この作業をひたすら繰り返していくことです。
もう一度図を貼っておきます。

みんなはすごい勢いで忘れていきます。

光の速さで忘れる。

だから大事なことは、自分でもリマインダーを作ること!
コーチと定期的に答え合わせすること!!


ガミガミ言われるよりノート書く方が楽でしょ!!!


正直、1回来たらめっちゃ上達しますとは言えない


なので、正直

1回レッスンきたらめっちゃ上達します!!!

なんて言えない。
これは生物的に無理。
どんなにすごい先生にならっても無理。

1回来てくれたら、ヒント、きっかけは提供できます。
それは間違いないけど、
「上達」は定着が無いと言ってはいけないと思うんですよねー。


【おまけ】 学校のテスト勉強の簡単な攻略法


「テスト週間だから練習休みます」

もうこれが1番愚かというか残念。
1週間も練習の機会を失うなんて!!!


というわけで、学校のテスト勉強の簡単な攻略法をここに記す。
よく読んでくれ、中高生。


「お前、ただの水泳コーチやろ」と言われたら悲しいので尾崎の勉強面でのスペックだけ言っとく。

✅大学受験勉強は高校3年8月から
✅大学受験時の偏差値60〜65の間:ほぼ独学(高校3年で中退)
✅大学院:研究成績で学費免除
✅海外の学会で英語で発表&表彰

これ、頭が良いとか悪いの話じゃなくて攻略法があるだけなんです。

本当に。
頭が良いと勉強は関係ない。
社会人になってから「こいつ賢い!!!」って思った人、中卒だったりする。


というのも、学校のテスト勉強ってどの科目もほぼ「暗記」。
基本暗記ゲームなんです。

効率よく暗記したら勝ちです。


1番やっちゃいけないのは、
「わからないところに時間を食う」ということです。

教科書のテスト範囲を爆速で周回してください。
みんなが1周1時間でやってるなら、1時間で5周くらいしてください。

じっくりやるとか綺麗にノートに書くとか無駄です。
いらない紙に殴り書きで爆速で周回してください。

何周もしてると、理解は追いついているところはすぐに定着してきます。
わからないところも何度も見てると理解できたりします。
そうすると確実に得点できます。
しかも時間をかけてないので練習にいけます。

残りの時間を、「それでもわからないところ」に割きます。
爆速周回しているので練習休まなくても時間があります。
残り時間で理解ができれば爆速周回した分に上乗せできるのでテストなんてイージーです。

もっと言うなら、授業中に授業聞いてないで自分で教科書の爆速周回をしてる方が効率良いです。
「わからないところ」は流します。
これも爆速で10周目くらいになればわかります。

それでも無理なところだけ、後で先生に聞きます。


僕が大学受験で日本史をやってた時は1日で縄文時代から現代まで周回してました。
遅くても3日で1周するので、教科書の内容はほぼ覚えれます(笑)
センター試験(現在の共通テスト)模試は受験勉強3ヶ月の時点で
94点/100点満点でした。。。。


要するに、小学生の算数ドリルと漢字ドリル方式でやりまくるんが真理!


練習行けー!笑

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