「そんなに言うなら泳いでみろよ」
ジュニアスイマーと保護者シリーズ。
フォロワーさんや生徒さんの保護者から意外とご好評で嬉しいです。
さて、今日お伝えしたいのは
お子さんにこれ言われたら終わり圧倒的1位!!!!
「そんなに言うなら泳いでみろよ!!」
はい、これをねお子さんに言われるとね
もうなかなかしんどい。
今回は、どういった距離感で接していけば良いのか実際に何十組もの親子と深く接してきた経験からお伝えします。
干渉してはいけない領域
これを言われてしまうと言うことは、干渉してはいけない領域に踏み込み過ぎたんだと思います。
練習や試合を見ていると、後半にバテバテで泳ぎを崩してしまっていたり、前半から積極的なレースができずにズルズルと終わってしまったり。
普段コーチに言われていることを意識でできているように見えなかったり。
練習をどうも追い込めているように見えなかったり。
いろいろ気になるし、言いたくなることはあると思うんです。
でも、ここであれこれ言いすぎてしまうと
「そんなに言うなら泳いでみろよ!!」
これが飛び出します。
見ている分には
「どうしてそんなこともできないんだろう」
「なんでちゃんとやらないんだろう」
と思いがちなのが人間です。
しかし、言うは易し行うは難し。
実際にやるのはいろんなことが複雑に絡んで難しい。
クラブでも家でも
ちゃんとやらないといけないことは本人もある程度理解しています。
だからこそ言われすぎると
「そんなに言うなら泳いでみろよ!!」
って言うのだと思う。
じゃあ、言われないように頑張れよ!!
と言い返したくもなりますが、、、、
しばらく待ってみてもいいのでは?
大人の場合に置き換えて考えてみましょう。
毎日仕事をしていると何かしら問題やうまくいかないことはきっと起こります。
その問題に仕事場で向き合い、時には怒られたり頭を下げたりすることがあります。
家に帰ってもまだ、その仕事のことについて嫁や旦那から指摘を受け続けるってどうですか?
ストレスやばくないですか?
他にも、やらなきゃと思っていても後回しにすることってありますよね。
自分でもやらないといけないとわかってるけど何かしらの理由でできない。
そのことに対してやりなさいと急かされるとしんどいですよね。
これ、二つとも少なからず子どもたちは学校やクラブでガミガミ言われてるはずなんです。言うのが先生の仕事だったりしますから。
大人は自分で裁量が効くことも多いけど、最近の子は習い事も多すぎてスケジュールなどが決まっているからそうもいかないじゃないですか。
家に帰っても休まらない状況になっていませんか?
大人は毎日厳格に何かをできているだろうか
そもそも、大人の自分達が「やらなくてもいいけどやってるプラスアルファのこと」を何か毎日厳格にできているでしょうか?
一般的にやらなくちゃいけないこと、やらなくてもいいけどやってるプラスアルファのことを分類してみます。
そう、極論かもしれませんが、別にスポーツをしてなくても生きていけます。
ましてがんばらなくても生きていけます。
大人もダイエットをしなくても生きていけます。
病的に太ってるのに長生きいしたいなら別かもしれませんが、大半は健康よりも見た目に対しての不満から痩せたいはず。やらなくてもいいっちゃいいこと。
じゃあ、こういったやらなくてもいいことを大人の我々は、子どもに求めるほどの厳格な水準でできているでしょうか。
ダイエットに置き換えるなら、厳格に食事を制限して、毎日集中して運動をして、どれだけ疲れていてもウォーキングに行く。
絶対そんなことない。
相当なモチベーションか、短期間限定じゃないとやってない。
大人は裁量が効くからどこかでそれっぽく手を抜いてる。
きっかけを待つ
でも、やらなくていいことを ”自分の意思で” やっているんだからもっとちゃんとしてほしい。
と大人は思います。
まあ、僕らからしたらなんだかんだ毎日ちゃんと練習行ってるだけでもえらいと思うんですが。
あとはあれですね、本人が全国大会行きたいとか優勝したいと言ってるのに行動が伴ってないとガミガミ言いたくなりますよね。
でも、この「やらなくてもいいけどやってること」を高い意識で頑張るには自分の内側から湧いてくるモチベーションが必要で、それ以外の原動力では動けません。
動いたとしても、大きな成果には結びつきません。
でも言わなかったら本当になにもしないし、、、、、。
目標の割に行動が伴ってないし、、、、。
それは、きっとまだキッカケに出会っていないからではないでしょうか。
本気で目指したい、悔しい、と思えるキッカケがないとどれだけ口で目標を言っていてもやりません。
待ちましょう。
試合で相当悔しい思いをしたとか、
どん底まで行ったとか、
あの舞台に自分も立ちたいと強烈に思ったとか。
人それぞれ火がつくきっかけは違うでしょう。
火がついた時に助けてあげれる準備をしておきましょう。
火がつく前から干渉が過ぎると、火がつくきっかけも逃しがちです。
そして、他の子と比べない。
周りを見れば意識の高い子はたくさんいます。
年齢は関係ありません。
その子の生まれ持った性格、今までの経験、全て違うんですから。
全力で泳ぐのって想像の数倍きつい
最後に言っておきたいことは、全力で泳ぐのって想像されてる数倍きついということです。
競泳をしたことがない大人はよく言うんです。
泳ぐしんどさならわかると。
学校の授業やレジャーなどで人生で泳ぐ機会はたくさんんあります。
確かに息は苦しいし、体は重いしさぞきつかったでしょう。
競泳はそれ以上です。
技術が上達し、泳ぐという運動で自分を限界まで追い込めるようになってくるからこそ味わえる境地のキツさは知らないはずです。
200mや400mの競技なんて、息が苦しいとか体が重いとかってレベルじゃないです。ラストなんて体が爆発四散しそうになるくらいにきつい。物理攻撃を喰らってないのに内側からくる激痛って相当です。
筋トレで追い込んでる時のキツさでしょ??
いいえ、あれが全身同時に水中という酸素のない空間できます。
なぜ水泳の試合が毎日できないか。
全力泳で自分の限界を超える(ベストタイム更新)ってそれだけ大変だからです。
「コーチに言われたこと全然意識してない!!」
ん〜、そうかもしれないけど、練習きつすぎてそれどころじゃなかったんじゃない?って思うこともありますよ。
信じて待ちましょう。
ガミガミ担当はコーチでいいじゃないですか。
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