幸運を運べる人

多くの人が僕らに幸運を運んできてくれた

自然栽培の農家になって、今まで本当にたくさんの人に幸運を運んでいただいて、ここまでくることができました。幸運は、人が運んできてくれるものだということを身に沁みて感じてきたこの約10年は僕にとって大きく物事の考え方を変えてくれた時間でした。

最初に畑を貸してくれた方、自然栽培を教えてくれた方、僕をアメリカに誘ってくれた方、一緒に働いてくれる方。無数の偶然のような出会いがあって、僕らにチャンスと幸運を運んできてくれました。田舎の夜空に輝く、無数の星のように今でも心に輝いています。

一瞬の開放感よりも永続する幸福感

農家として起業して初めて理解したことは、年商や事業体の大きさと個人が持つ幸福感はそれほど相関関係がないということでした。大きな目標を掲げて無理な努力を積み重ねざる机上の成功へのプレッシャーに押し潰されるよりも、今ここにあることを楽しみながら、目の前の小さな笑顔を積み重ねることでもっと幸せであるという感覚を持ち続けることが大切だなと思っています。売上目標を達成した後に感じる、一瞬の開放感よりも、今この瞬間がきちんと幸せであるという感覚を持ち続けられるように日々心がけています。

幸運を運べる人になりたい

自分が「どうやって成功するか」ということよりも、相手が「どうやったら喜んでもらえるか」、「嬉しいと思ってもらえるか」を考えることで、僕らが相手に幸運を運んであげられる人になれると気づきました。今までのささやかな経験から、幸運を運べる人の条件を考えてみました。

• 他人のことを思いやれる余裕がある。

• 自分の利益だけじゃなくて、もっと大きな利益を考えられる。

• 長い目でものごとを考えられる。

• 失敗に対して寛容である。

• お願いされることが多い。

• 自分の中に幸福感を持っている。

まだまだ修行中ですが

そんなこんなで、毎日を楽しく過ごしています。全くのニートになってしまったり、うまくいかないことがたくさんあった人生ですが、ひとときひとときが学びの連続です。お金で買えないもの、人に認めてもらえないこと、右に左にウロウロしながら、自分なりの幸せのかけらを集めてきました。

僕のささやかな感想が誰かのためになったら嬉しいです。