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チャーリー夜話 vol.1

21
チャーリーの日々を綴ったものです。
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#物語

少年よ大志を抱け〜おしょくじくんがふらふらり〜

少年よ大志を抱け〜おしょくじくんがふらふらり〜

おしょくじくんと僕が電車に乗って、ふらりと立ち寄った先での一コマを紹介します。なんのこたない事だけど、僕とおしょくじくんにとっては大冒険なんだ。

二子玉川駅 大井町線ホーム

大事なことは既成概念にとらわれないことなんだ。おしょくじくんありがとう。
#イラスト #物語

夏の便りとかき氷

夏の便りとかき氷

台風が過ぎてから外はとてつもなく暑くなってきていて、僕たちはかき氷を毎日浴びるように食べている。僕のお気に入りは抹茶あずき。かき氷にはやっぱり粒あんだよね。

おしょくじくんが郵便受けから取ってきてくれたチラシやらの中に、おじいちゃんからの絵葉書が入っていた。おじいちゃんは若いころ仕事で外国に行ってからもうずいぶん長いことそこで暮らしている。なになに、少し時間が取れたのでそちらに行きます。あ、

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星が届いた。きれいだった。

星が届いた。きれいだった。

沖縄に初めての雪が降った日、(ほんとのところはみぞれだったのだけれど)僕のところに星が届いた。

おしょくじくんたちが『寒くて外に出られない(rap ver.)』を歌っていたので、はじめはその騒ぎに気づかなかったのだけれど、どうやら金色っぽい強い光と、ドーンという音とともに、ぼくらの家に何かが降ってきていたと、お向かいのおばさんが電話で教えてくれた。

窓を開けてみると、庭の真ん中にパチパチパチと

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ネバーエンディングラバーズ

ネバーエンディングラバーズ

おしょくじくんは、ちょいちょいひとりで出かけては、どこで手に入れたんだか小さな置物を持って帰ってくる。

例えば、何処かの国の守り神とか、片割れのいないシーサーとか、マトリョーシカのいちばん中にいる小さいのとか。
僕にはその価値を理解することがなかなか難しいのだけれど、なんだか全部に哀愁があって、じっと見ていたら、ひとつひとつに物語がありそうでいろいろ想像してしまう。

その日、僕は棚に並

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シルエットさんと雨の音色

シルエットさんと雨の音色

朝方から降り続いた雨が上がって、羽衣町行きのバスを待つ間、僕はカバンから取り出したテストの答案用紙とにらめっこをしていた。

チャーリー、とても大きいお丸をつけてもらったのね! と、たる美が屈託のない笑顔で(でも表情は常に固定)そう言ってきた。
ありがとう、たる美。でもこの世の中、全ての丸が良いとは限らないんだ。

数学の証明問題が解けなくて、そのあとの問題まで時間を回すことができなかった

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晴れときどきイマジン  たる美編

晴れときどきイマジン たる美編

私の名前はたる美。シロクマのぬいぐるみ。花の女子高生って言いたいところだけど、けっこう長く生きてるの。

ドングリングリンはドングリのくせして花粉症で、たる美が虫干しから戻るといつもくしゃみをしてるの。花粉小僧と戦っているみたいだけどずっと負けっぱなし。だからたる美はチャーリーに花粉小僧を払ってもらってからお家に入るようにしているの。

お家から見えるお山の桜が散ってしまって少しさみしい。

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晴れときどきイマジン  ドングリングリン編

晴れときどきイマジン ドングリングリン編

だんだんと夏の匂いが近づくにつれ、ワタクシを苦しめていた花粉小僧たちも息をひそめるようになりました。それにより、ワタクシもようやっと自由を手にしたのでございます。

今ワタクシが猛烈に熱中していることは、5月の終わりにだいこん山で行われる大道芸スペシャル『だいこん山の夜』! そこでドングリングリンと銀杏男子ズ&イチョウガールズのコーラスでバンドをさせていただくのですわ。

今宵も月明かりの

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晴れときどきイマジン  チャーリー編

晴れときどきイマジン チャーリー編

ああ、今夜もはじまった。5月に入ってからどこからともなく夜な夜な聞こえる不気味な音。まるで黒板を爪で引っ掻いたような音。ああ、耳の下がジンジン痛む。

カーテンを開けると、はす向かいのおじいさんも起きてしまったみたいで二階の部屋の電気がポツリと点いた。
はす向かいのおじいさんは僕が挨拶をしても返事をしてくれたことがない。何か訳があるのかな。おしょくじくんは気にしてないみたいだけど。

最近

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晴れときどきイマジン  おしょくじくん編

晴れときどきイマジン おしょくじくん編

みんなは知らないと思うけど、ここのお蕎麦屋さんはうんと美味い。駅ナカの立ち食い蕎麦だからといってあなどるなかれ。あつあつの出汁のいい匂いと、サックサクの揚げ玉。ここのたぬき蕎麦は絶品なんだ。チャーリーは薬膳かき揚げ蕎麦なんてハイカラなもの頼んでいるけど邪道だね。クコの実は好きだけどね。

あとね、ぼくはお蕎麦屋さんのお客さんをこっそり見るのが大好きなんだ。有閑マダムのランチタイムにだって、付き

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天気のいい日は

天気のいい日は

今日はとても天気が良かったから、シーツを洗濯して、たる美を虫干しして、発声練習をしているドングリングリンを拾って、おしょくじくんとの約束通り駅ナカの立ち食い蕎麦屋に行った。

いつものように改札口にいる駅員さんに「お蕎麦屋に行きたいです」と言って改札の中に入った。お蕎麦屋の入り口でチケットを買って窓口に渡すとき、おしょくじくんは、ネギ大盛りで! と元気よく言っていた。そしたら僕はワカメをたくさ

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光を少しだけ

光を少しだけ

花が枯れた。毎日水をやっていたせいかもしれない。

おしょくじくんがハンドパワーでなんとかしようとしているけれど、今回ばかりは難しいと首を横に振っている。

たまにはカラカラっとした土も、必要なんでやんすよ。と、ドングリングリンがちょっと寂しそうに呟いた。

たる美は最近観た映画の影響で、このゴールデンウィークはシンガポールに行くの! と騒いでいる。
「マーライオンの前で斎藤工に会うの!」

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