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パーフォレーション(コマの縁に開いている穴)のすぐそばに矢印がついていることに気付いた。今更。
見るコマによって矢印の向きはいつも違うんだけれども。
あっちに行ったりこっちに行ったり。興味深い。

時間にも向きがあるとして、それがどっちに向いた矢印なのかは僕には全くわからないけれど、
いつだって写真を見返しては3歩くらい下がってやっと1歩進む。
かつて、自分の人生にあったのかもしれないことをボンヤリ想いながら。
今ここに生きているって実感しか確かなことはないはずなのに、
過去が化石のように遺っているもんだから重りのように足を引っ張ってくる。
心地よく引っ張るもんだから、なかなか進めないのも悪くないのだけれども。お前も僕もなかなか面倒な野郎だね。

時間がどっち向きなのかは、僕にはわからない。
過去から未来に向かっているのか。
未来から過去に向かっているのか。
もしかして過去も未来もないのか。
写真なんてものがあるからいつも人生マイナス2歩しか進まないけれど、
後退している訳でもない。
あるのかどうかもわからない時空の中をふらふら、アテもなく彷徨っている。それが心地よい。


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