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vol.7 ペルソナ設定には想像力が必要だ


ごめんなさい。

これまでずっと「ターゲット設定が大切」と言ってきましたが、必要なのはターゲットじゃありません。ペルソナです。

・ターゲット
商品やサービスを利用するであろう(または、利用してほしい)ユーザーを、年代、男女、既婚/未婚、職業、年収などで分類し、狙いたいユーザーを絞り込むことをターゲティングといいます。
・ペルソナ
商品やサービスを利用してほしいもっとも重要なユーザーのこと。ターゲットで設定する条件に加え、価値観や行動パターン、考え方までイメージした架空の人物をつくります。

ざっくりいうと小説やマンガの登場人物をつくる感じ。「〇〇さん(設定したペルソナ)だったら、転職したいときにこんなことを考えるんじゃないかなあ」というところまで想像できるようになれれば、ペルソナづくりは成功です。

という前提がわかったところで、いよいよペルソナをつくってみます。

ステップ1 採用条件を整理する

まずは採用条件(応募条件)を整理します。募集したい職種で活躍している社内メンバーを参考に考えてみてください。もし適当な人材がいない場合には理想でもだいじょうぶです。

・年齢(20代、若年層がいい、など)
・性別(できれば女性がいい、など)
・学歴(大卒以上、学歴不問、など)
・資格(普通運転免許が必要、簿記2級以上、など)
・経験(未経験OK、法人営業経験1年以上、など)
・スキル(パワポで資料がつくれる、ビジネスレベルの英会話ができる、など)
・住まい、通勤手段(都内に住んでいる、早朝でも出勤ができる、など)
・家族構成(独身、結婚を控えている、子ども1人、など)
・興味、関心(独学でプログラミングを勉強している、時短につながるライフハックが好き、など)
・性格(明るい、まじめ、面倒見がいい、ひとりでいるのが好き、など)
・休日の過ごし方(ジムで汗を流す、ビジネスに役立つセミナーに参加している、など)
・よく見る、使うメディア(日経新聞、NewsPicks、連絡手段はLINE、SNSはほぼやらない、など)

ポイントはその条件でなきゃいけない理由もあわせて考えておくことです。

たとえば年齢を20代と設定した場合、「なんとなく若い方がいいから」はNG。「新しいことをすぐに覚えられるから」「後進を育成したいから」など、きちんと理由づけできていることが重要です。(逆にいうと、理由がない=その条件はなくてもいいということになります)

ステップ2 ペルソナに命を吹き込む

採用条件をすべて洗い出すと、ぼんやりとひとりの人物がイメージできてくると思います。ただしこの時点ではまだ人間ではなく人形の状態。「いまどんな状況で、なにを考え、なにをしたいと思っているのか」を設定することで、人形に命が吹き込まれます。(人形と人間の違いは考えること、話すこと、行動することですからね)

命を吹き込むには、次の質問にペルソナだったらどう答えるのかを考えてみます。

・なぜ前職の仕事、会社を選んだのですか?
・現在どのような働き方をしていますか?
・どんなときにやりがいや楽しさを感じますか?
・なぜ転職しようと思ったのですか?
・転職するにあたり、どんな不安や希望がありますか?
・どんな環境で働きたいですか?
・仕事でどんなことを実現したいですか?
・会社を選ぶときに重視していることはどんなことですか?
・プライベートや人生で大事にしていることは?

ペルソナに近い社内メンバーに質問してみてもいいですし、もしいない場合はペルソナと頭のなかで会話をしてみるとイメージしやすいと思います。(すでにお気づきだと思いますが想像力が豊かな人の方がペルソナをつくりやすいです)

ここまでくるとペルソナの名前や顔が浮かんできて、その人物がしゃべったり動いたりしているようになってるはずなのですが…いかがでしょうか?

さすがに説明だけだとちょっとわかりづらいと思うので、次回、練習問題的なものを一緒にやってみたいと思います。


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