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ポッキーは一日にしてならず

今日はポッキーのお話。

といってもグリコさんのアレじゃあない。

いや、もちろん好きだけれども。

一番のお気に入りは「極細」。あのポリポリした食感がたまらない。プレッツェルが細いからチョコレートを堪能できるし、本数が多いのもテンションがあがる。プレッツェルといえば「癒しのミルク」。袋をあけた瞬間にひろがるバターのやさしい香りにとろけてしまいそうになる。忘れちゃいけないのが「アーモンドクラッシュポッキー」。父が大好きで夕食後のおやつによく食べたっけ(いや、今も食べてたわ)。アーモンドに濃厚なチョコレートがたっぷり。アレだったら一日中なめていられるほど…


おっと、あぶない、あぶない。


ポッキー愛を語り始めたら3時間じゃ終わらない。今日はグリコさんの話じゃないんですから。


コホン。

それでは満を持して本題です。


ポッキー=ポッキー足のこと。


〜説明しよう! ポッキー足とは?〜
日焼けをして足がポッキーのような状態になること。
日焼けした部分→チョコレート
くつしたなどを履いていて日焼けしなかった部分→プレッツェル
*「ポッキーのように細い足」ではないことに注意!


中学校で入っていたテニス部では、このポッキー足になることが勲章のひとつだった。しかもチョコレート部分が濃い(=黒い)ほど「すごい」とされていた。

日焼け止めも塗らずにどれだけ真っ黒になるかを競うなんて芸当ができるのは、自分たちは永遠に変わらず若いままでいられると思っている中学生時代だけだ。将来、シミやシワになってしまうとも知らずに…。


まあ、とにもかくにも。

当時はチョコレート(日焼け)部分とプレッツェル(日焼けしてない)部分の境目がよりきれいなほうがもてはやされていたわけだ。


そのなかでひとりだけプレッツェルの(=白い)ままの女の子がいた。透きとおるような白い肌で日焼けしなくても黒くならないタイプだろうということはなんとなくわかっていた。


ところが試合の日に変化があらわれた。


試合後はみんなで足を洗うのが恒例行事。くつしたを脱いで「今日はどれだけ真っ黒になったのか」を競うのだ。そこでふと彼女を見ると、ふくらはぎは真っ赤に、くるぶしよりしたは真っ白になっている。


おぉ…! これはまさに幻のいちごポッキーではないか!!!


そう、彼女は日焼けすると赤くなるタイプだったのだ。黒くなるタイプとくらべて痛みも強いという。彼女もめちゃくちゃ痛がっていたが、わたしは正直とてもうらやましかった。


だって、ほかの人にはできないことで、しかも試合の日だけ見れるという超レアポッキーがつくれるんだから。



翻ってわたしはというと、色白だけど黒くなるタイプ。

うっかり日焼け止めをわすれて自転車に乗ったら…


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あーあ。やっちまった。

腕時計をしていた部分だけが白く残っている。

すべてがキラキラ輝いていたあのころのように。ポッキー腕を目指してみるのもいいかもしれないな。





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