vol0.もったいない!
求人広告をつくるときに、クライアントさんから必ず言われることがあります。
「応募がくる求人広告をつくってね。」
はい、もちろん。がんばりますよ。
がんばってる…けど。
気づいちゃったんです。ディレクターやライターが、がんばるだけじゃダメなんだって。
カッコつけすぎじゃないですか?
自社をよく見せたい。その気持ち、よ〜くわかります。
「やりがいのある仕事で、高収入で、楽しい職場です!」こんな風にキャッチコピーを書けば応募がたくさんくると思っている人事の方や社長さまは、とても多いです。
でも残念ながら、応募は増えないと思います。
なぜか? カッコつけすぎなんです。
生身の人間で考えてみると、わかりやすいかもしれません。美人で、性格が優しくて、料理も抜群に上手い!…こんな女性が自分にアプローチしてきたら、「何か裏があるのでは?」と思いませんか?
(こういう人がまったく存在しないとは言いませんが)
会社も同じです。
特に転職の場合は1社以上経験しているため、求職者は理想と現実とのギャップを知っています。なので、本当に嘘じゃないかどうか、求人広告に書いてある言葉の裏を探ろうとします。
つまり、カッコよく見せすぎることは、逆効果なってしまうんです。
加えて、中身を重視する傾向がどんどん強まってきています。
給与や福利厚生といった「外見」は大事。だけど、社風や人間関係の良さ、自分のやりたいことができるかといった「中身」はもっと大切だよねと考える人が増えています。
外見だけをきれいに整えても応募がこない理由、わかっていただけましたでしょうか。
「モテ」ではなく「愛される」ことを目指す
おそらく、ほとんどの人事担当さんや社長さまは、応募をたくさん集めれば一人くらい自社に合う優秀な人材がいるはずだと考えていると思います。つまり、応募という母数、パイを増やせば採用できるはずだという考え方ですね。
この考え方を、否定するつもりはありません。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるという言葉があるくらいですから。
しかし、採用市場は新卒も中途も空前の売り手市場。求職者が会社を選ぶ時代です。そんな中で、応募数を集めるのは至難の技です。
ここで必要になるのが、不特定多数の人にモテるための戦略から、たった一人に愛されるための戦略への転換です。
愛される=絶対にここで働きたい!と思ってもらうには、その「たった一人」を定め(いわゆるターゲティングというやつです)、自社の魅力を伝えることが必要です。
好きな人に自分のいいところをアピールするのと、まったく同じことですね。
このターゲティングと自社の魅力を伝える部分をおろそかにして、カッコつけたがる企業のいかに多いことか。
ほんとにもう、もったいないです!
というわけで次回から、魅力の見つけかたとか、ターゲティングとか、そんなお話しをしたいなと思ってます。
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