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「私らしさ」なんて考えないで働く

投稿コンテストがまた告知された。今回は「私らしい働きかた」
参加することに意義がある、同じ事を考えてみることで、他の人とは違う、もしかしたら同じような、自分を知ることができる。

「私らしい働き方」を考えてみよう、ってなったとき自分はもうお手上げだと感じた。自分が働くのに「私らしい」という言葉で表現できる要素はまったく思い浮かばず、むしろ個人的な自分は封印して、職責として求められた業務を行い、ケアマネジャーとしての職務をただただ果たすことしか考えていない。

自分にとって働くこと、報酬をいただく仕事をするのは、自己表現ではなく、むしろ自己を封印してその仕事に求められている役割や責任を果たすこと。その仕事が求めるものに自分を合わせていくことだと考えている。定められた職務に忠実に誠実に自分に課せられた役割を果たすこと。

自分の場合には、要介護認定された利用者とそのご家族が納得した意思決定を行うことの支援がそれに当たる。介護サービス・その他の資源の提案・利用調整が具体的な職務となる。そこには、利用者の意向を正確に抽出しサービスに反映させる以外の要素が入り込む隙はない。ケアマネジャーの自分の「私らしさ」など考える余地はない。

コンテストの主題である「私らしい働き方」を自分の目線で考えてみると仕事するのに「私らしさ」など考えていない。職業として求められているものに自分を合わせて働いている。何となく身も蓋もないけれど、働くことの第一義は他者への貢献。求められたことを真摯に誠実に行うこと。

仕事は自分勝手にやりたい、やりたくないで続けられるものではない。どんな仕事にもやりがいだけでなく、苦痛や苦労が伴うことがほとんど。報酬をいただく仕事には必ず対象となる相手がいる。特定の個人なのか不特定の社会的なことなのかに関わらず、誰かの便宜のために自分が持ってるものを提供すること。

仕事について、少し硬派で厳しめの価値観を自分は持っている。働くのは自分らしさの表現ではなく、他者への貢献。
ただ、そんな姿勢を離れたところから眺めてみると、働くことは自分の生活の中心であり、誰かの役に立っている実感が多少なりとも得られていて、それが自分の張り合いとなっている。

この仕事をしていくことの意義を考え、日々の業務の中で自分の姿勢を問い続けること。働くことを肯定して捉え向上したいと望むこと。そんな仕事観を持っていることが、自分らしさと言える。
自分らしい働き方は、働くことを肯定して、誰かの役に立つことができるように日々の研鑽を続けて向上を目指すところにある。
「私らしさ」なんて考えながら働いているわけではないけれど、働いている日常の中に「私らしさ」がある。