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場にそぐわない会話について考えてみた。例の同僚のことは空気みたいな存在にして自分の親身な関心の対象からは遠ざけている。もはや「嫌い」という感情さえも抹消。嫌いって積極的な関心を持って感情を向けることだから。
当たり障り無い話とか挨拶には努めて笑顔でオーバーリアクション気味な反応をするけれど、仕事のこととか個人的な話題については、無表情で口を挟まない。パソコン打つことに集中して会話には参加しない。他の同僚の手前や場の雰囲気を険悪にしないことが大事だから。
自分の心を守るために、その方との関わりは最低限にしている。仕事の面で気になることは相変わらずだし、ほとんど改善も成長もしていないけれど、管理者もその上の上司も見て見ぬ振りなのか、気がつかないのか、最低限の指摘をするだけで、指導はしてない。だから、自分も知らん顔をしている。

そういう状況なので、彼女の舌は時々絶好調となって余計なことを喋りまくったりする。場にそぐわない会話という表現があるけれど、こういうことなんだな~って思ったりする。
話の流れで一同が了解して前提となっている事項について、突然「これってこういうことですか?」って勘違いした質問をしたり、前提をまるっきり否定したところから意見を言ったりすることや、自分の知ってるワードに反応して、その話題とは関係ないことに繋げたり、ここではそんなこと言ってないって部分で聞きかじりの知識をしゃべってみたり、その話は終わってるのにお構いなしにしつこく喋ってみたり、質問の意図を理解できない返答を連発するとか、もう少し全体の話を把握して下さいって感じになる。

職場の人員は皆、大人だしお互いに牽制し合ってるところもあるから黙っているけれど、その人がいるとき、いないときでは何となく場の雰囲気は違う。
彼女が不在の時には一言、二言程度に情報交換をして、煮詰まってきた頃、プライベートをちょこっと肴にして、それからまた仕事に戻るみたいな空気感がある。
彼女がいるときには、独り言も大きいし、沈黙が耐えられないかのようにどうでもいい話をしかけてくる。誰かが相手になるとますますオーバーヒートする。人数がほとんど変わりなくてもザワザワと騒々しい。耳栓でも持ってこようかとマジで考えたりする。3年経って自分も慣れたけれど。

それでもありがたいのは、自分の仕事の中心が職場内での共同作業ではないこと。事務所では記録とか書類関係とか電話での調整業務だけなので、同僚と一緒に行うことはない。自分のペースを自分で作って自分の裁量でできる。彼女は面倒くさくて煩いけれど、悪気はない。自分の気持ちを切替えてストレスを感じない工夫をしていくだけ。

話が噛合わないってどういうことなのか、考えるきっかけをもらったし、対面での面談時に注意した方がよいことにも気がついた。忍耐力も日々鍛えられている。絶大な反面教師に今日もありがとうってお礼を言うべきかもしれない。