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嫌悪感を抱くこと

久々に仕事関係で毒を吐く。

1.煩くてめんどくさい同僚。こういう人に野放しでケアマネさせておくのは事業所として恥ずかしいと思いつつ、これは同僚の一ケアマネの自分案件ではなくて上司達の方針のもと対処することなので、知らん顔をしていた。善意で関わっても自分が嫌な思いをするだけ。
ただ、利用者からの電話に出ないとか医療との連携の意味がわかっていない、それ故ショートや入所の調整ができないなど業務として最低限のこともできていない状況で、他の同僚が見かねて注意したら逆ギレしていて、上がなあなあにしてるうちにモンスターが巨大化。やっちまったな~な状況。
事業所内の関係性、環境ばかりを見てるから客観視できないのだと思いつつ
自分の保身も大事だと思ってしまう、逃げ腰の自分にも少し嫌悪感。

利用者・家族が自分の思い通りに動かないのは、利用者にも考え方があるってことがわかっていない。そして自分の説明・対応が不充分って視点も欠けている。事例検討など繰り返して助言してきたつもりだけれど・・・。こんなケアマネに振り回されて利用者が気の毒と思う。同時に利用者の立場でも情報収集して自主的に問題に向き合っていかないとババを引いてしまうことになる。早い段階でケアマネ変更した方が良かったんじゃないかと。利用者も気の毒だけれど「自己責任」という言葉が過ぎる。一番の責任は業務の指導ができない事業所にあるのは承知してるけれど。

2.とある利用者さんの区分変更申請の件。いろいろな事情があってショート中心に利用してる方。特養入所には要介護3以上の介護度が必要。その方は要介護1 半年以内には更新時期が来る 現状で介護3は難しいだろうな~という程度の心身状態
ご家族から受診した病院から区分変更を指示されたので、と相談があった。病院のDrが数回しか受診してない患者、家族が同行してて大した問題行動も発生してない雰囲気の方にそんな指示を出すのだろうか?と違和感をもつ。
だけど、Drの指示であれば申請の支援はしよう。意見書を書くように確約してもらうことをご家族に依頼する。この方、主治医は別にいる。どちらの先生に意見書をお願いするのか、かかりつけの先生にもご家族から話をしてもらうように依頼。筋はきちんと通さなければ。ケアマネ判断では、この本人にこの時期の区分変更は意味があるとは思えない。要介護3以上見込めるなら入所が見えるけれど。
ご家族との電話を終えた後、ショートの事業所に別件で連絡。そしてピンと来る。この相談員の入れ知恵だと。「介護度の見直し、何か言ってませんでしたか?」だって。一応ご家族との話の内容を伝えて共有する。調査は施設でできるのかと問われる。ケアマネは関知しない、家族と保険者との相談だから。何なら、保険者の担当にぶちまけようかなんて誘惑に駆られる。けれど止めておく。自分が陰謀に積極的に加担するようなことは避けるべき。中立の立場で粛々と定められたことだけ行う。自分の感情と一致しなくても、できること・しなければならないことはする。

確かめたわけではないので、あまりなことは言えないけれど、以前のこの相談員から、施設で認定調査をして介護度を上げて入所する裏技がある、みたいなことを言われたのを思い出す。これって自分的にはヤバいことだと思う。ケースバイケースだし白と黒の間に無数のグレーが存在するけれど、介護保険は法律に基づいているのだから、ある程度のコンプライアンスは大事
ご家族には、入所先として特養だけでなく老健、グループホームなど提案。合法的に制度利用してできることを複数伝えてある。何を選択しても良いけれど、ケアマネとしての自分は誰に対しても後ろめたい思いになることは避けたいと考えている。

誰でも自分の言動には責任がつきまとう。中途半端な知識や見解で不適切な助言をするのはいかがなものか、ましてやそれが自分の利益や都合を優先してるって誤解を生じるなら更に見苦しい。

この利用者さんについては、区分変更して要介護3以上に認定されて特養入所できるなら、それはそれで悪くない。不正までいかないにしても強引なことをするのは、自分は嫌だと思ってるけれど、それが良いと思う人達もいる、ってだけのこと。ご家族の意向も優先されるべきだけれど、目先の欲得とか安易な人任せとか、そういう部分が見えると興ざめする。

自分が正しいわけじゃなく、誰かが間違っているわけでもなく、どこで線引きするか、そこの範囲が違うだけ。そこは分かりながらも、少し違和感があって、嫌悪感を抱いたことが重なった週末。
自分主導で区変で入所などありえないけれど、事態がそのように動くなら、まあそれでも良いか~って考えてしまう自分にも、何だかな~って葛藤も少なからずある。どちらにしてもなるようにしかならないのだけれど。