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気にしないけど、気がついてしまうこと

職業柄、他人様のお家にお邪魔して、トイレとか浴室とか寝室を見せて頂くことがある。環境の確認をしないと福祉用具のレンタル、購入とか住宅改修はできないから。興味本位で覗くわけではなく、ご本人の動作能力とそこでの活動の可否を判断するわけで、手すりを使ったり使わなかったり、シャワーチェアーや浴槽台を使ったり使わなかったりみたいな検証とか検討をするのが目的。
プライベートな空間って想像以上にその利用者さんやご家族の諸々を映し出している。すごく個性豊かだ。
利用者と環境の関係みたいなところが重視されるので、極力余計な事は眼に入れない、考えないようにしているのだけれど、きれいにしてるか汚れてるかみたいなところも気がついてしまう。
そういう部分もアセスメントの対象になって、几帳面なご家庭なのか大らかな考えを持っているのか、みたいな判断材料にもなるんだけれど。

すごくキレイにされてるお宅は時々見かける程度。ほとんど、どこかに埃とか汚れがあったり、掃除って行き届かないよね~って共感できるところがある。トイレに置物とか飾り物をしていてそれが埃をまとっていたり、マットが湿ってたり、洗面器とか蛇口のホースが黒ずんでいたり、見るつもりはなくても眼に入ったりする。見える部分は取り繕うけれど、見えない所って後回しになるよね、とも思う。そして自分も安心する。毎日の生活って多分そういうこと。特に要介護の方が暮らす家だもの。

こういう目的、ってはっきりしているので、皆さん嫌な顔もせず、在宅生活を志向してる方々はむしろ積極的に環境調査に協力してくださるけれど、他人に家の中を見られるのは実は抵抗あったりするのかなとも思う。

自分の家の環境を思い出して、あんまり汚いままにしておけないよな~って反省したりする。姑がそろそろ介護サービス利用かって状況。申請すると当然、認定調査来るし調査員は顔見知りの包括職員だし、更に介護サービスの利用時には、どなたかケアマネジャーが来てくれる。多分、顔見知り。
介護サービスの申請、調整の前に大掃除しなくちゃだ。

1つ前の投稿で、あらたん さんがコメント下さって、あまりにもタイムリーで、同業者の気持ちって共通してるところがあるな~って感じた。