「老害」と「若者の勘違い」
結局、人は謙虚な考え方や姿勢を持っている方が生きやすくなるような気がする。年を取って自分の経験を積んで、それだけで満足してしまったり、自分の価値観だけが正しいと思い込んでしまうのは危ない。自分の考えを押しつけてる、もうそれ自体で周囲は疎ましく感じる。
知識や経験を積めば積むほど、世界の広さや深さや奥行き、自分が知らない世界がもっともっとあることを知ってる人でいたい。
老害をまき散らしてる人、自信がないんだと思う。年を取っている、時間をかけている、時間だけしか武器にならない人。時間がもたらすもの、経験は確かに大きい。けれど、そこにあぐらをかいて盲信してしまうのは見苦しい。時代は変化している。新しい出来事や価値観は続々と生まれている。自分の経験が適切なままそこにあるのか、吟味しなければ時代に取り残された残念な人になってしまう。人はアップデートしていくことが大事で、それは常に続いていく。豊かな経験が重宝されるのは、それが現在に通用するからであり、経験のない人達に圧倒的な力を認めさせることができるからだ。
若い人達、年を取っている人をバカにしたり、若いことに価値があると思っているのは老害と同じように見苦しい。若さは未熟なだけかもしれないから、老害よりマシかもしれない。だけど新しいだけが、正解ではなくて過去の知恵や歴史からの知見というのも確かにある。先人から学んで取り入れることが大事。自分より年数多く生きてる人、過去を生き抜いて今に至ってるのだからそれだけでも偉い。
人のことは、よく見えたり見えなかったりするけれど、年齢だけで判断するのはどの年代にとっても良いことではない。人を判断するのに年齢とか年代って大きな意味を持つけれど、人の本質に年はあまり関係ない。若い人の中にスゴイ人がいるけど、つまらないヤツもいる。年を重ねた人もそれぞれだ。
年を取るのは自然なこと。高齢になったら、なったなりの世界が見える。若い人にはこれからがある。世代の違いを知りながら、上手く付き合っていく意識を持てれば視野が広がるような気がする。
どんな世代の人でも、自分の価値観に凝り固まってしまってはいけない。
年齢関係なく、柔軟に他者のことを見て、良いものは取り入れて、そうじゃないものは反面教師にして、自分なりの価値観や行動を決めていくのが良いと思う。