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61歳FIRE生活【同期ゴルフ会 vs. エベレスト】 24.7.3 Wed.

昭和60年、西暦1985年。
とある企業に入社し、初配属が大阪支店だった40名。
誰も大して出世はできなかったが、意外に結束が強い。

先日も東京品川での飲み会があったばかりだが、今度は秋の定例お泊りゴルフ会の案内が来た。

ほんとに仲がいいんだか、定年を迎えて居場所が無い寂しさを埋める為なのかは定かで無いが、極めて参加率が高い。

定年の節目を越え、これからの老後を有意義なものにする為に、自らの居場所を作ることはとても大事なことと言われる。

趣味の会、町内会、家族・親戚付き合い、もちろん仕事を続ける人は会社組織。最近、急に同期会が賑やかになってきたのも頷ける。

しかし、時々思うのだ。
一人で遊ぶ、一人で過ごす事は、ダメなのか?

いや、何も孤立したいわけでは無い。

ただ、社会に出てからほぼ40年。毎度同じメンツが集まり、同じネタで笑い、大して好きでも無いゴルフで時間を過ごす。

悪くは無いのだが、なぜか違和感を感じる僕がいる。
それに秋の旅行計画は既に進んでいる。

むしろこれからの長い老後を一人で楽しむ技を身につけるべきではないか。あるいは、今までとは違う仲間と、違うことをする方が良いのではないか。

結局僕は、丁重に秋のゴルフ会をお断りした。
たぶん僕は、群れる事が苦手で、横並び意識に欠ける存在なんだろう。
会社組織で上手く行かなかったのも無理はない。

そして、以前から温めていた世界各地を住むように旅する計画を実行に移す事にした。

第一弾は、エベレスト街道。
かの有名な世界最高峰エベレスト。
何の登山経験もない僕は、もちろんエベレスト山頂は目指せない。

代わりに、途中にあるエベレストBC(ベースキャンプ)とカラパタール、標高5,600mを目指すトレッキング旅を選んだ。

通常はネパール首都のカトマンズからルクラとう言う街まで飛行機で移動し、そこから10日ほどかけてトレッキングをするようだ。

しかし、FIRE専業主夫にはたっぷりの時間がある。
僕は飛行機は使わずに、麓の街ジリから21日間の旅に出ることにした。

これまで、シーカヤックやダイビング、バックカントリースキーで、それなりに身体を動かすスポーツを楽しんできた。
そこそこ運動はできるタイプだと勝手に思っている。

それでも、21日間も歩き続けた経験は無い。10㎏程のザックも背負わねばならない。しかも空気は相当薄い。
高山病のリスクも考慮する必要がある。

それなりに海外もスポーツも経験してきたはずだが、不安は拭えない。
意外に気が小さい自分に改めて気づく。

幸い、低酸素下での運動能力を計測してくれる東京渋谷の三浦ドルフィンズと言う施設を見つけた。
診断結果はOK、全く問題なし。

迷っていても仕方がない。ネパール往復のエアチケットを購入した。
トレッキング前後の余裕をとって26日間の旅。フルタイムで働く妻を残して、こんなに長い間家を空けるのは初めてだ。

そして、今日ネットで買ったトレッキングシューズが届いた。


ゾクゾク、ワクワク、何とも言えない緊張感。
もう後には戻れない。
何とかなるだろう、思い切って行ってみよう!

ちょっと大袈裟だけど、思い切った先の向こう側にある、新たな世界を覗いてみたい。

つづく。




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