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【ゆるっと秋の養生】乾燥の季節の肺に良いこと

みなさん、こんにちは。

昨日お使いに出かけると、並木道の木の葉っぱが黄色く色づいているところがあって、葉っぱが風ではらはらと雨のように降っていました。

私の住む地域は、昼間はまだまだしっかり夏のような暑さなのですが、

自然も少しづつ、秋の準備をしているのだなと感じました。

さてこれまでお話してきたように、秋は「肺」の季節というのは、みなさんに定着してきたのかなと思います。

ラジオやテレビなどでも、「秋は白いもの」というお話が聞こえてくるようになりました。

肺につながりの深いものの一つに、白色があります。

大根やれんこんや梨など、白い食材に属するものには、乾燥から肺を守ったり、潤す力が高いものが多く、

むかしの人は化学が発達していなくても、感覚や言い伝えなどで理解されていたのです。

肺とのつながりが深いものとして、大腸、皮膚、鼻があります。

肺は呼吸によって外からの新鮮な空気を吸って、体内の不要な空気を吐き出していますが、乾燥した空気によってその働きが乱れると、

鼻水や鼻づまり、咳などの風邪症状がみられたり、しみやかゆみなどの肌症状、便秘などが起こりやすくなるとされています。

こうしたことから秋は、肺をいたわる養生がおすすめされています。

この時期に大切なキーワードは、乾燥から守ること、

そして「呼吸」を正しく理解して実践することで、全身にくまなくエネルギーや血流を送ること。

そこで知っておきたいのが「肺の時間」です。

子午流注という考え方では、肺は3〜5時を指しています。

養生では「気」は朝に作られると考えるので、朝起きたらカーテンを開けて日を浴び、窓を開けて朝の清らかな空気を部屋に取り込み、

その朝の陽気を呼吸によって、体の中に取り込むことが理想的です。

秋の養生の一つとして早寝早起きがありますが、天気の良い日は散歩をするのがおすすめで、

朝の空気を取り入れ、お日様を浴び、動くことで、取り入れた空気をしっかりと体内に巡らせることができます。

ただ、子午流注の時間をまっすぐに実践するのは、現実的ではないですよね。

そこで「肺」とつながりの深い「大腸」の時間を見てみると、朝の5〜7時。

この時間は大腸がよく働く時間で、排便に適しているとされています。

1日の中で体温も一番低いころですから、温かいお茶を飲んで、朝日を浴びて、深呼吸して、一日の活力を養う時間として最適です。

肺にしっかり空気を送るためには、猫背や肩が内向きだと、肺が働きづらいので、胸を伸ばすように意識しましょう。

肺の前面には「中腑」や「肺経」などのツボがあるので、

両手を後ろで組んで、肺や胸が伸びているのを感じながら深呼吸します。

今日も最後までありがとうございました。


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