娘と笑いジワ
昔からずっと美容には気をつけていた。
いつまでも鏡を見ていられるように、自分が好きな自分でいたい。
顔にはソバカスやニキビはもちろん、将来的シミやたるみがないように、それはもう液体を塗りたくっていた。
手にはハンドクリームをこまめにつけ、食器洗いは食洗機で、手が荒れやすいからお湯は使わないようにした。
でもね、赤ちゃんには敵わないみたい。
娘がウチに来てから、笑顔が、それはもうたくさん増えた。
目尻に笑い皺がある人を見て、あんな風になりたくないなって思ってたけど、多分無理だなぁ。だって、1日で前の1ヶ月分くらい、心から笑わせてもらってる。
私、そんなに日常笑顔じゃなかったっけ、そう思うほどに。口にも、多分ほうれい線できちゃうんだろうなぁ。少し悲しい。将来が、怖い。
でも、いいや。
今の毎日が楽しくて、幸せだから。おばあちゃんになった時、しわの数だけ幸せだったんだ、って思うことにしよう。
きっと笑い皺が多い人は、幸せを沢山経験した人なんだね。私よりもずっと大切なものがあった人。もし、私も笑いジワが…って思われるようになったら、「あんたの数倍幸せな人生送ってきたんだよ」って自慢げに返そう。
それでも、今までしたことなかったアイクリームはそろそろ始めようかな。少しでも若いママに見られたいから。
わたしの娘、幸せを私に毎日運んできてくれてありがとう。
今日も明日も、大好きだよ。
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