【神戸電鉄】2021年01月 デ101入替車 動態保存を断念! 静態保存を目指す
神戸電鉄デ101号車(1929年デビュー)の動態保存を断念することが、
“デ101まもり隊” Facebookなどの報告で分かりました。
神戸有馬電気鉄道デ101形デ101号車は、
三田線開通に伴う増備車として、1929年に日本車輌製造で新製されました。
全長15,440mmの半鋼製車体で、
50‰の急勾配を走行可能な山岳路線用車両です。
デ101形は1971年に全車が現役を引退しましたが、
デ101号車だけは解体を免れ、
鈴蘭台車庫で構内入替車として余生を過ごしてきました。
1983年には大規模修繕工事が実施され、
客用扉や側窓の一部がない、写真のような姿となりました。
修繕工事後も引き続き構内入替車として活躍してきましたが、
ご覧のように老朽化が進んだため、
2015年度末をもって廃車解体されることが決定。
これを受け、2015年の神鉄トレインフェスティバルでは、
ファンに向けて最後のお披露目運転が実施されました。
2016年には後継のバッテリーカーが導入され、
いよいよ解体を待つばかりの状態になりましたが、
“神有電車” 時代の雰囲気を色濃く残す
旧デ101号車の解体を惜しむ声が数多く寄せられました。
そこで神鉄ファン有志「デ101まもり隊」による
クラウドファンディングが実施され、
1983年の大規模修繕工事当時の姿に復元&動態保存するプロジェクトに、
3,705,300円が集まりました。
(第1目標;150万円 第2目標;390万円 第3目標;525万円)
これにより、外板と屋根全面の補修および全塗装工事の実施が決定し、
2021/2/10の工事開始に向けて、様々な準備が進められてきました。
ところが今回、補修工事前の車両チェックを進めていく中で、
電気系統・ブレーキ系統の予想以上の劣化が判明。
「デ101まもり隊」のFacebook及びプロジェクト活動レポートによると、
・ブレーキ配管からの著しいエア漏れ
・電気機器の絶縁劣化
・無理に稼働させ最悪の事態が発生した場合は、
回路ショートによる変電所の停電で、営業線の車両が走れなくなる恐れ
・旧型車両の部品調達や車両の保守は困難を極めている
などの理由から、動態保存を断念せざるを得ないと、
神鉄さんから連絡を頂いたそうで、
今後は静態保存を前提に、補修工事を進めていくようです。
クラウドファンディングに微力ながら参加させて頂いた身とすれば、
今回の動態保存断念は非常に残念です。
しかし、本来なら解体の運命だった旧101号車。
静態保存とはいえ、大規模修繕工事当時の姿に復元されることは、
本当に喜ばしいことです。
「デ101まもり隊」としては、
最終的に現役当時の姿の復元を目指して活動していくそうですが、
まずは大規模修繕工事当時の姿の復元を楽しみにしたいと思います。
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