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写真に対するスタンス表明
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#写真好きな人と繋がりたい

物撮りと、その裏側をのぞいてみる

普段は仕事で人ばかり撮っているけれど、仕事の落ち着いた時期には趣味で小物を撮ったりもしてみている。最近はある意味で物撮りに近いニューボーンフォトの撮影も増えたので、だいぶ慣れてきた感があるとはいえ…最初はまったくのゼロ知識からだったので。何をどうしたら雰囲気の良い写真が撮れるのか、さっぱりだったし。どんな小物があれば雰囲気作りに役立つのか、どこで手に入れればいいのか、何がコツなのか…もうとにかく、なんにもわからなかった。 そんな過去の自分みたいな人には、こういう記事も何かの

小さな非日常、秋の日はカメラ日和

仕事柄、一眼レフを持って外に出ることは多いのだけれども…大好きな人物写真を仕事という名目で好きなだけ撮れるという贅沢な環境にあるせいか、趣味で写真を撮る機会はめっきり減ってしまった。 でも、そんな自分がやたらシャッターを切ってしまう時期がある。秋の紅葉が進み、街が色づいてくる頃。普段は気にもとめない馴染みの風景が、やたら魅力的に見えてくる頃。この時期は、撮影が終わって閉じたはずのカメラキャップを気がつけば外していて。 華やかに彩られて普段よりちょっぴりグレードアップされた

小鳥とバナナで写真を撮る

「板とバナナで写真を撮る」の続きになる。 地味と紙一重なシンプル写真が何だか物足りず、逆の方向性で撮りたくなったのでセッティングを変えてみた。 ポイントにするのは、お気に入りの文鳥フィギュア。生きた鳥は怖いけれど、鳥モチーフは結構好きなのだ。それから鳥に合わせて自然を感じさせるような、ドライフラワーを周囲には配置して。異素材ミックスが好きなので、リネンタオルもそっと添えてみる。 小鳥はバナナに気を惹かれてやってきたかのように、フォークの上に配置してみたけれど。時々足を滑

板とバナナで写真を撮る

noteで見かけたライム風味のバナナ、というものを作ってみたので。先日ホームセンターでGETしてきた板を使って、撮影してみることにした。 前から物撮りの背景になる良い雰囲気の板を探していて。雰囲気だけじゃなく部屋においても邪魔にならない大きさで、持ち運びしやすい薄くて軽いのが…という条件も満たすとなると、なかなか見つけられなかったのだけれど。ついに全てを満たすものに出会ったのだ。リュックに詰め込めるサイズと軽さで、両方合わせてもお値段1000円。良い買い物をした、とウハウハ

さぁ、おうちで写真を撮ろう

出張撮影というお仕事をしていると。ご自宅での撮影をお申し込みされる際に時々、申し訳なさそうに申告されることがある。 「賃貸で狭くて…」「散らかっていて…」「官舎で殺風景で…」 おうちが写真映えしない、と皆さんおっしゃられるのだ。しかし小さい子供さんがいると、しかも複数だったりすると…それはもう物が増えるのも片付けが追いつかないのも当然だ。犬しかいない我が家でさえ、犬が来てからはあっちにこっちにとお気に入りのおもちゃを持ち運ぶせいで雑然としてしまうのだ。さらに知恵と機動力の

家族写真の保存と活用、どうしてる?

出張撮影というお仕事をしていての素朴な疑問なのだが、皆さん写真を撮ってもらった後はどうしているのだろうか? データで納品された写真をパソコンやスマホで確認して、その後は…? 安い出費ではないはずなので、見た後はそのままデータとして保管しているだけ…というパターンは少ないと思うのだけれど。今日は、その辺りについて少し書いてみたい。 写真を失わないために ~プリントで保存しよう~ もし、そのままデータとして保管しているだけなのであれば。ぜひ何らかのアウトプットをおこなって、

苺を煮る、写真を撮る、家にこもる

イチゴが1パック198円で売っていたので、前に見かけて気になっていた"レンジで簡単に作れるイチゴソース"を作ってみた。 参考にしたのは、このレシピ。 「レンジでちょこっと ♥いちごソース♥」 10分程で何とも手軽にフレッシュなソースができたので、大満足だ。 さて、こうして写真映えしそうなものを作ってしまったからには…「撮影、するでしょ!」と。ソースの粗熱がとれるのを待つ間に、いそいそとセッティングを始める。仕事がキャンセルになってしまい時間があり余っていると、趣味が捗る

花を飾る、写真を撮る、家にこもる

我が家に犬が来てから。油断するとむしゃむしゃ食べようとするのが怖くて、あまり花を飾らなくなったのだけれど。(テーブルの上に置いていても、うっかりして椅子が少しでも出ているとこっそり跳び乗ってイタズラする…)この春はひさしぶりに花を買ってきたので、せっかくだからと写真を撮ってみた。 いつもの自室の窓際、デスクワゴンの上。そこに小ぶりの棚を置いて、さらに高さを出して。 まずはスタンダードな感じで、花が主役になるよう白壁を背景にパチリと撮ってみる。 うん、これはこれで好きだ。

写真を撮る時の、あれやこれや

この夏の終わりに、ウェディングのロケーションフォトを撮らせていただく機会があった。 普段は子供さんや赤ちゃんのいるご家族からのご依頼が多いので、いつもとは違う撮影にちょっぴり緊張したけれど…いつもとは違うからこそ、新鮮で楽しかった。 ただし普段撮らないということは引き出しがない、ネタのストックがないということなので予習は必須。 Google先生に「ウェディング ロケーションフォト」と質問して、大量の画像を呼び出してもらってひたすら写真を眺める…というのが主な下準備だ。そ

ノープラン、ノールック、ノーチェック

カメラって本当に、面白い玩具だと思う。 使い方次第で、色んな遊び方が出来るところが好きだ。この春は、タイトルにつけた「ノープラン、ノールック、ノーチェック」という遊び方をしていた。 まずはノープラン。 「これを撮る」と決めて、どこかに行ったりはしない。仕事先から家に帰るまでの地元の道程を、観光客になった気分でぷらぷらしながら気ままにシャッターを切る。とっても気軽だ。 それから、ノールック。 これは言葉通り、ファインダーを覗かない。もちろんライブビュー画面にもしない。ただ

カメラと、写真と、春の宮島 - 後編

"写真で大切にしていること"というのは、わりあいに変化するものだ。 私的流行、とでも言えばいいのだろうか?短いスパンではそうでもないけれど、年単位で見てみると…構図だったり、光だったり、色味だったり。その時なりのこだわりがある。 今の自分で言うなら、「あ!を大切に」というのがそれだ。 ふと視線を向けた時に自分の中で「あ」と響くものがあれば、迷わずシャッターを切ってみる。他人から見れば何でもない風景だろう、パッと映える絵面ではない…そんな思考の説教臭い声は無視して、とりあ

カメラと、写真と、春の宮島 - 前編

ふと思い立って、春の宮島でふらりと夫婦で花見を楽しんできた。 いや、花見にかこつけたカメラ散歩といった方が正しいのかもしれない。 ここしばらくは仕事で撮影するばかりだったのだけれど、ひさびさにプライベートで重たい一眼レフを首からぶら下げて外に出た気がする。 昨年、紅葉の時期に「感覚で撮る、頭で撮る」でも書いたのだけれど… 桜や紅葉のようなベタな被写体には「人とは違う、自分らしい写真を撮らなくては…」という、無意識のノルマを課していたせいで。楽しいというより面倒と感じ

レタッチで作る世界観

カメラが好き、写真が好き…という人は多い。 しかし撮った写真に対する"レタッチ"については、意見が分かれる所だというイメージがある。「撮って出しの、何の手も入れてない写真こそがありのままの写真だ。撮影後の写真に後付けで何かすることは邪道に感じる。」という主張もわからなくはない。 ただフィルム写真だってプリントに出せば、指定しない限りは何らかの補正は入るだろう。それを考えれば、多少のレタッチが写真の何かを損なう…とは自分には思えない。むしろデジタルの場合は、仕上がりを店任せ

感覚で撮る、頭で撮る

この秋は、めちゃくちゃ紅葉を見た。 といっても、別にどこかへ行楽に出かけたわけではなくて。撮影繁忙期の七五三シーズンということで、そのついでだ。七五三定番の厳島神社がある宮島や護国神社側の広島城は、同時に紅葉の名所でもある。 以前は、紅葉の写真を撮りたいとはあまり思わなかった。どう撮っても似たり寄ったりになってしまうから、面白みがない…そうならない為にひねりを入れるのも面倒くさい。そこまでして紅葉写真なんて撮らなくてもいいや、そんな風に思っていたのだけれど。 今年は首元