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子どもをよりよく育てたいなら、もっと子どもを遊ばせようよ!

12年間お教員生活の中で、ボクはずーーーーっと感じていた不満がある。

それは!

「休み時間が短い!」

ということだ。

一般的な学校では、休み時間は20分といったところだろう。

これを長いととるか短いととるかは個人差があると思うが、俄然ボクは短いと感じていた。

授業の終わりのあいさつをした後、子どもたちは、教室に残っておしゃべりを楽しんだり、ボールをもって外に飛び出して行ったりと思い思いに時間を過ごす。

学校生活の中で一番自然な笑顔に溢れる瞬間だ。

しかし、その15分後・・・・。

キーンコーンカーンコーン

みんなのお楽しみタイムの終了を告げる恐怖の鐘がなるのだ。

ん?なんで15分?と感じた方もいるだろう。

そう、20分の休み時間の中には、トイレ・手洗い、授業の準備も含まれる。つまり、実質遊べる時間は15分に満たないのだ。

さらに、お昼休みは酷いもので、給食や掃除が長引けばその分だけ休み時間が削られていく・・・。

子どもたちは、6から7時間も学校にいるのに、遊べる時間はたったの30分にも満たないのが現実だ。


そもそも、なぜボクがこのように休み時間(遊べる時間)の短さを訴えているのかには理由がある。

それは、「遊びに秘められた教育効果の高さ」を感じているからだ。

ボクは先日このようなツイートをした。

そう、学力向上!学力向上!と目先のテストの点数に囚われていると気付きにくいかも知れないが、遊びの時間ほど子どもをよりよく育ててくれる時間はない。

遊びには

肉体的な能力を引き出す
言語的な能力を引き出す
探索的な能力を引き出す
建設的な能力を引き出す
空想的な能力を引き出す
社会的な能力を引き出す

これだけの教育効果が確認されている。

詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みいただきたい↓

なぜ、これほどまでに教育効果が高いのか、それは、遊びにはどんなにうまい授業よりも格段に「主体性」を引き出すことができるからだ。

そう!遊びの時間は、常に自分が主役で生きれる時間なのだ!

事実、教育先進国で有名はフィンランドやデンマークなどは「遊び」を教育の柱に据えている。放課後の遊びの時間を奪う「宿題」だってない。

そりゃ学力も幸福度も世界トップレベルなわけですわ!

日本は偏差値教育を取り入れた瞬間からおかしなことになってしまった。一番大切だったはずの「遊び」が、悪者に仕立て上げられてしまった。なんとも悲しい現実だ・・・。

放課後も、塾だ習い事だ学校の宿題だ!と遊ぶ時間がどんどん犠牲になっていく・・・。

放課後くらい家で自由な時間を過ごしてほしい!そんな願いもあってボクは宿題をやめたりもしたのだけども、日本社会の価値観の中ではなかなかのチャレンジでもあったわけで・・・。

全ての先生ができるかっていわれたら難しいのだと思う。

ボクはとにかく変わり者先生で、いろいろと奇抜なことをしていたから受け入れてもらえた部分も大きいのかなと。


「そんな、遊ばせてばっかりで成績落ちたらどうすんのよ!」という声も聞こえてきそうだが、ボクの娘は家で全然勉強しないで遊んでばかりいるけれど今までの成績はずっとオールAだ。

別に自慢がしたいわけでもないし、オールCをとってきても自分らしく生きていてくれれば親として何とも思わないけれど、そんな娘の姿を見ていても「遊びの教育効果の高さ」について考えさせられてしまうわけで。

まぁ遊びにもいろいろあるから一概には言えないけれど、基本主体的に取り組むことができるからそれだけ色々なことを吸収しているのだと思う。

偏差値教育を受けてきた我々大人の価値観で見てしまうと「なんとも無駄なことを・・・」と感じてしまうのも仕方のないことなのかなとも思うけど、だからこそ、しっかりと大人が「遊び」の重要性をもう一度学び直す必要があるのだろう。

その子の特性をしっかりと捉え、主体的に遊べる環境を提供することこそ大人の勤めなのかもしれない。

「勉強させる」が「遊ばせる」に置換される日が来ることを切に願っている。


以上、ガクせんでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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