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子どもの健全な育成のために、スポーツ界からヤジを排除せよ!

「ヘイヘイヘイ!何やってんだよ!」
「しっかりボール見ろよ!」
「しっかりやれよ!」

この言葉はボクが野球部だった頃に耳にタコができるほど聞いてきた言葉だ。しかも同じチームメイトの口から・・・。

そして、何を隠そう、ボク自身もチームメイトに星の数ほど浴びせてきてしまった言葉でもある。

いってしまえば、ボクが所属してきた野球部内では「仲間同士のヤジ」は当たり前の文化だったのだ。むしろ、奨励されていた。

10年以上教育について学んできた今、このことを振り返ると、何ともまぁ無思考に恐ろしいことをしてきたことか・・・と身の毛もよだつ思いだ。

なぜなら、ナチスドイツに洗脳させられ、卑劣な行為をしてきた人々と当時の自分たちに近いものを感じてしまうからだ。

そういえば、元巨人軍の桑田真澄さんが「野球というスポーツは軍部の兵士養成プログラムをモデルにつくられた」ということを話していたが、それも納得がいく。

だから、坊主頭に体罰、暴言が当たり前に行われてきたわけか・・・。

そう、完全に勝利至上主義、非科学的な根性主義のもとに、過度なストレスに耐えられない者たちは立ち去れ的なシステムなのだ。そこに子どもたちの健全な成長という目標はない。

その野球の根性主義的な文化が「巨人の星」などの名作アニメなどを通じて世の常識として伝播していったという経緯があるらしい。

そのような教育モデルのもとスポーツを続けてこられた人が監督、コーチをするのだから次の世代への教育方法もまた兵士養成システムになる。

つまり、ヤジの文化は当たり前のものとして残り続けてきたのだ。坊主頭に45度のお辞儀スタイルが未だに残っているのも同じ理由だろう。

全くもって時代錯誤だとしかいえない。

事実、Googleでの調査によると、成功する組織(チーム)には「信頼感」「安全感」が欠かせないということがわかっている。

ヤジを飛ばし合うことは、この本当に大切な「信頼」「安心」をコッパ微塵に撃ち壊す破壊力がある。

そんなことを奨励するなんて、勝利至上主義的に見てもわざと負けるチームをつくっているようなものだ。(勝利至上主義自体否定するが)


結局、ボクが何を言いたいかというと

お互いにヤジを飛ばし合うことは教育上理にかなっていないということ
そんな文化が今でも残っていることに危機感を感じた方がいいということ

である。


スポーツは健全な子どもの成長のためにあってほしい。決して指導者(大人)の地位や名声のための勝利至上主義であってはならないのだ。

相手チームにももちろんだが、ましてや同じチームメイト内でヤジを飛ばし合うことが、どれだけ子どもたちの心に傷を負わせてしまうのかを指導者はよく考えた方がいい。


子どもの健全な心の育成のためにも、スポーツ界から「ヤジ」を排除し、「温かい信頼に溢れた言葉」を取り込んでいくことが大切だ。


今後のスポーツ界に「温かい信頼に溢れた言葉」が飛び交うことを切に願っている。


以上、ガクせんでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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