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気をつけて!「全ての荷物を持ち帰りましょう」が教育のチャンスを逃す理由とは?

「全ての荷物を持ち帰りましょう」

この言葉、学校教育の中で聞いたことありませんか?

そう、夏休みや冬休み前に必ずといっていいほど先生の口から飛び出す言葉です。

しかし、この言葉を発してしまうのは実にもったいないとボクは感じています。

なぜなら、せっかくの教育のチャンスを逃してしまうからです。

今回は、そのことについて深掘りしていきたいと思います!

ではまいりましょう!


まず、なぜ教育のチャンスを逃してしまうのか、その原因は「全て!」と先生が決めてしまうことです。

なので、「全て」でないにしても、先生が「これとこれとこれ以外は持ち帰りましょう」と決めてしまうことも教育のチャンスを逃すことに含まれます。

このように「先生が決定者」という指導を続けていると、「先生何を持ち帰ったらいいですか?」と自分の荷物さえ他人任せの子どもが育ちます。

つまり、無思考な指示まち人間・他責思考な無責任人間を育成することになるのです。

このような、無思考・無責任人間を育成してしまう場面は、荷物を持ち帰らせる時以外にも学校教育の中にはたくさんあるのですが、一つ一つ取り上げていると長くなるので、今回の「荷物を持ち帰る場面」を例に考えていきましょう。


本当ならば、先生は「指示ではなく、情報を伝える」のが仕事なのです。

例えば

○長期休み中に体操着を置きっぱなしにしているとカビる可能性があるよ
○長期休み中に教科書のような紙類を置いておくとゴキブリがくるらしいよ
○防災頭巾など壊れている人は長期休みが直すチャンスだよ

などの情報を子どもたちに伝えます。

先生が介入?していいのはそこまでです。


その後は、子どもに判断を任せるのが先生の仕事になります。

上記のような情報を得た後、子どもたちは色々と思考します。

「ゴキブリがくるなんてやだから持ち帰ろう」
「防災頭巾は壊れていないから今回は置いていこう」

など、判断する力を学ぶのです。

結果、判断をミスったとしてもそれは自分の責任になるため成長に繋がります。次はきっといい判断ができるようになるでしょう。


しかし、先生という立場の難しさもわかります。なんせボクも12年間、現場で働いていましたから。

管理職の目、同僚の目、保護者の目、色々な目に縛られ、分かっていても身動き取れないのが現状でしょう。

その現状を知りつつも、やっぱり子どもたちを無思考・無責任人間にしてしまうのはあまりにももったいない!

そんな思いで今回の記事を綴らせていただいています。


「荷物を持ち帰らせろ!」と管理職がうるさい、同僚がうるさいのなら一度話し合ってみましょう。納得のいくまで!

保護者が「なんでうちのクラスは持ち帰らせないのですか」と言ってきそうなら、学級通信などで事前に上記のような教育効果についてお知らせしておきましょう。

中には、家で持ち帰る荷物について一緒に考えてくれるご家庭もいます。つまり、家庭の教育力をあげることにもつながるのです。


そして、何よりも子どもファーストの姿勢を貫けた自分に誇りをもてるようになるでしょう!


先生、外部の圧力から負けないでください!子どもを守ってください!

きっとあなたならできるはず!

家庭もそんな先生を応援しています!


以上、ガクせんでした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

良い一日を!





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