見出し画像

子どもに手をかけすぎない方がいい?手をかけすぎない子育ての5つのメリットとは?

どうもガクせんです。

最近では、見守る子育て、任せる子育て、信じる子育てなどの言葉をたくさん耳にするようになりましたよね。

これは、時代が大きく転換してきている証拠です。

つまり、今までは、大人が監視する、管理することを主とした「手をかける子育て」が主流であったのに対して、「あまり手をかけすぎない方がいいよね」という価値観が台頭してきているのです。

そのような空気感はなんとなくあなたも感じているのではないでしょうか?

かといって未だに学歴社会が基盤のこの日本において「今から、しっかりと手をかけてあげないと後で後悔しそう!」という気持ちもありますよね。

そんな悩みを抱えているあなたに、今回は「手をかけすぎない子育ての5つのメリット」について解説していきたいと思います。

今回の記事を読めば、「手をかけすぎないことのメリット」がわかり、見守る子育て、任せる子育て、信じる子育てを実行できるようになると思います。


ではまいりましょう!


手をかけすぎない子育ての5つのメリットとは?

早速、手をかけすぎない子育てのメリットをご紹介すると以下の5つです↓

①自責思考が育つ
②主体性が育つ
③考える力が育つ
④人に頼る力が育つ
⑤忍耐強くなる

この5つの力が育てば、教育の目指すべき「自立」を達成できるといっても過言ではないですよね。

それだけ、「手をかけすぎない」ということは大切な子育てスキルなのです。

では、手をかけすぎないことによって実際どのようにして先ほど紹介した5つの力が育っていくのでしょうか。

詳しくみていきましょう!


①自責思考が育つ

まずは、自責思考!ここが全ての出発点です。

自責思考とは、行動や結果の責任を自分で引き受ける態度のことです。

「手をかけすぎない」(信じて任せる)と、まずはこの自責思考が育ちます。

それはなぜか?

わかりやすくするために、自責思考の逆である他責思考で考えていきましょう。

他責思考は、なんでも「あの人が悪い!運が悪い!」と責任を自分ではなく、外部の求める態度です。大人でもいますよねーこういう人・・・。

「手をかけすぎる」とこの他責思考が強化されてしまいます。

例えば、心配だからといって、子どもの明日の準備にお母さんが手を出してしまうとしましょう。

次の日、学校で、忘れ物があることが判明しました。

さぁ、子どもは何ていうでしょうか?

そうです!

「お母さんのせいだ!」

と言い出します。

自分の持ち物は自分の責任であるはずなのに、お母さんの責任と捉えてしまったわけです。

朝起きる時も同じです。親がいつまでも子どもを起こしていると、子どもが寝坊したときに「なんでちゃんと起こしてくれなかったの?」となりますよね。

いやいや寝坊したのはあなたの責任やんけ!とツッコミたくなりますが、このような家庭はけっこう多いです。

つまり、手をかけすぎずに、自分のことは自分でやらせることによって、言い訳を許さない(自分で責任を負うしかない)状況をつくることが大切になります。


このように、手をかけすぎずに接する(自分で責任を負うしかない状況にする)ことで、「忘れ物をしないようにしよう!」「朝しっかり起きれるようにしよう!」と自責思考が育ちます。

※「自分はダメな奴だ!」と自分を責めるのは自己批判であり、自責思考ではないのでご注意を。

この「自責思考が育つ」ことが残りの4つの力を育てるトリガーになりますので、ここはしっかりとおさえておきたいところです。


②主体性が育つ③考える力が育つ

いったん自責思考に火がつくと導火線をたどるかの如くいろいろな力に引火していきます。

まずは、主体性です。

先ほどの、「忘れ物をしないようにしよう!」がまさに②の主体性の現れです。そして、「次忘れ物をしないようにどうしようかな?」と考えるわけです。つまり③の考える力ですね。


手をかけすぎなければ必ず子どもは失敗します。そして、この失敗が子どもの成長を促進する起爆剤となるのです。

流れをまとめるとこんな感じ↓

失敗「忘れ物をした」

自責思考「自分の責任だ」

主体性「忘れ物をしないようにしなきゃ」

考える「忘れ物をしないように何ができるかな?」

「いやいや!こんなの理想でしょ!うちの子は失敗してもなーんも考えないですよ」という悲鳴にも似た声も聞こえてきそうですね。

もちろん、年齢によっても能力によってもその子が自分できる範囲は違ってくるでしょう。

そんな時こそ、親の出番です!


④人に頼る力が育つ

そう、ここで大切になってくるのが「子どもの頼る力」を育てるという視点です。

「自立するとは、依存先を増やすこと」と言われるほどに、誰かに頼ることは大切なのです。

「あれ・・・なんだかさっきと言ってることが違うやん!」「さっきは手伝っちゃダメゆーたやん!」と思われたあなた!さすがです。

でも、ここでいう頼る力は、意味がメチャクチャ違います。

その違いを簡単に説明すると

「子どもが自らヘルプを求めたかどうか!」ということです。

つまり、子どもに求められてもいないのに、「心配だから」と勝手に親が手伝ってしまうのとは上弦の鬼と下弦の鬼くらい違うのです。

では、どうすればいいのか?

答えは簡単です。

何もしない

です。ワオ!シンプル!


とは言っても親である以上、心配になりますよね。

そんな時は、このセリフ↓

「何か手伝えることはある?」

この一言はかなりオススメです!なぜかというと常に主体を子どもに置いておけるからです。

例えば、先ほどの明日の準備をする場面でみていくと、いきなり手を出すのではなく

親「明日忘れ物をしないために何か手伝ってほしいことはある?」

と一言伝えるのがそれです。

子どもは「一人でできるから大丈夫」や「一緒に確認してほしい」など言うかもしれません。どう答えるにせよとにかく「主体はあなた(子ども)なのだ」というメッセージを伝えることができるのです。

中には、「全部やっといて」なんておったまげ〜な子もいるかもしれませんね。そんな時は、「それは嫌だね。別に忘れ物をしても私は困らないからね。」とあしらいましょう。または「どこまでだったら一人でできるの?」と子どもができる範囲を一緒に確認していくのもありでしょう。

絶対に主導権(主体)を親が奪わないようにしてくださいね。


とはいっても、時間がなくてどうしても手を出さなければいけない時もありますよね。

そんな時は、「今日はチョー特別サービスね!」と言ってから手を出すようにしましょう。子どもに「ありがたや!」と思わせたら勝ちです。


⑤忍耐強くなる

そして最後は忍耐力です!

自責思考から出発してきた今までの工程は、子どもにとってかなり労力のいるものになります。(慣れてしまえばなんともないのですが)

ですので、この「手をかけすぎない」ということを親が意識して子どもに接していると、忍耐強い子になっていきます。

少し難しい言葉でレジリエンスなんていいますが、要は簡単には折れない心が育っていくのです。

また、「自分の力でできた」という体験の積み重ねが自信を育みます。

ボクも教員としてたくさんの子どもたちに出会ってきましたが、このように自立的に育てられた子どもたちは、難しい課題に出会っても逃げることなく果敢に立ち向かっていく姿がみられました。

竹のようにしなやかで、芯のある人間になっていくのです。


まとめ

手をかけすぎない子育ての5つのメリットについて解説してきましたがいかがだったでしょうか?

最初は親も忍耐が求められます。

「あぁ・・・また手を出しすぎちゃった」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

でも大丈夫です。

親も子どもと一緒に一歩一歩成長していけばいいのです。

このような考え方を成長思考といいます。

詳しくはこちら↓

みんなでレベルアップを楽しんでいきましょう!


以上、ガクせんでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

良い一日を!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?