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サレ妻、そろそろ心から笑いたいっす

ドラマ「あなたがしてくれなくても」で、サレ妻が夫のかつての不倫相手である結衣花に会いに行くシーンがあった。結衣花は「もう3年も前の話だし、そこから一度も会っていないからもう終わったこと」と言った。
そんな結衣花に向かって妻は

私はこの3年間、心から笑ったことも、怒ったことも無い。
あの日から心は死んだままなの。

と言った。(セリフはうろ覚え)
妻の怒りと悲しみは、結衣花の想像を絶するものだった。

結衣花はこの時点でも既婚男性と身体の関係を持っていたが、この出来事をきっかけに「誰かの心を殺してしまうようなことはしたくない」と不倫関係を断つことを決めた。


不倫をされたときの衝撃というのは、想像を遥かに超えるものだ。
「自分はずっと愛されていなかったのか」という疑念と向き合うツラさは、経験した者にしか分からない。

「私は旦那に恋愛感情は無いから、不倫されてもなんとも思わないと思う」という女性もいる。
しかし、恋愛感情の有無は関係なく、傷を負うことになるはず。
不倫するには沢山の嘘や隠し事をしなければいけない。
嘘をつかれたことによって、自尊心が傷つけられてしまうからだ。

あの時からずっと騙されていたのか
あれもこれも嘘だったのか
馬鹿にされている
ナメられている
利用された
人生を無駄にされた


私もこの2年間、心から笑えていない。夫といる時に限らず、誰といても心からは笑えなくなってしまった。
笑顔でいる時間はあるが、意識して笑っているという感覚。
友達や知人と話していても「ここの家庭はうまく行ってるんだよな。それに比べて…」と考えてしまう。
何をしていても、気付けば脳内で夫や自分自身を非難している。

自分の人生を生きていないなと自覚している。
夫に囚われて、意識が過去や妄想に奪われ、今日何をしていたのかさえ思い出せない。ただ機械的に動いている。

そんな私だったが、只今シタ夫放置チャレンジ実施中。

この記事でも書いたが、この2年間私は夫を責め続け、自分自身も責め続けた。

心から笑えるって、余裕があるということ。余裕は隙でもある。
以前は隙を見せたら、そこにつけ込んでまた裏切られるんじゃないかって不安だった。
でもこの2年を通して、もう夫は十分懲りて反省していることが伝わってくるから、放置に踏み切らないといけないと思った。
夫を放置することは、夫に囚われていた自分を解放すること。
「大丈夫。放っておいて大丈夫。気にしなくて大丈夫。自分の時間を自分のために使って」と自分をなだめている。
以前に比べたら、かなり自分の時間に意識を向けられるようになってきた。

そろそろ心から笑いたい。笑える。大丈夫。

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