コロナ禍の出産で見えてきた本当に大切にすべき人の存在と自分のすべき3つのこと。
お久しぶりです、ゆるみな。(@yurumina0411)です。
ようやくnoteを更新できる余裕が日々の生活の中に少し生まれました。
この一年で結婚、妊娠、出産という大きなターニングポイントを迎えたことで身体にも、心にも大きな影響があったのです。
ありがたいことに夫が一年間の育児休暇を取得してくれたおかげで2オペで育児に専念することができています。
それでも毎日のお世話はお祭り騒ぎで、少しの変化が過剰に気になり不安になったり、泣きやまない時はどこか体調が悪いんじゃないかと心配になったり。
毎日が新しい驚きと発見に満ち溢れていて、まるで新規事業の立ち上げを夫と一緒にしているような感覚です。
今日は生後間もない赤ちゃんの子育てをしながら会社を経営する上でわたしがすべきだと思っている3つのことを取り上げたいと思います。
まず1つ目は、「子育てルール」を夫婦で共有すること。
我が家では何か上手くいかないことがあった時、「子育てルール」を定めています。
例えば夜泣き対策として、一日置きに交代で赤ちゃんと一緒のベットで寝てあやしてあげること。「男性は女性と違って親になった自覚が持てず育児に積極的になれない」と言われますが、それを強く感じたエピソードがありました。
里帰りして間も無く、赤ちゃんを寝かしつけ3人で一緒のベットに寝た夜のこと。夜中の3時にぐずり始め、それに気づいて目が覚めたわたしはミルクを作るために台所へ向かいました。
調乳している間、本格的に泣き始めたため急いで作って寝室に戻ると泣いている赤ちゃんの隣で爆睡している夫。
初日は「まあ、移動で疲れたんだろうし仕方ないな。」と思っていたのですが、2日目も3日目もずっと寝ていたので、さすがにわたしの体力も限界を迎え、仕事にも影響が出そうだったので、これじゃあ育休取ってもらった意味がないと思いルールを提案することにしました。
「最近、夜あまり眠れなくて辛いから今日からはベットと布団に交代で寝て、大和(赤ちゃんの名前)がぐずったらベットに寝てる人が起きてあやすことにしない?」
わたしの提案を夫は素直に受け入れてくれました。その日の夜、泣き声で目が覚めたものの必死に赤ちゃんをなだめる夫の姿を見て、安心しすぐに眠りにつくことができました。
この他にも、哺乳瓶を消毒するタイミングや赤ちゃんの洗濯を回す頻度、入浴時の流れなど細かい部分まで曖昧にせずにきちんと習慣付け共有することで過度のストレスなく生活しています。
2つ目は、「人生における優先順位は何か」を見失わないこと。
わたしは今の仕事がとても好きだし、楽しいです。自営業をしていると大変なことも沢山ありますが、それを「イヤだ」とか「めんどくさい」と思ったことは一度もなくて、やったるぞ。という感覚でつい没頭してしまいます。
それは、自分にとって長所でもあり反対に短所でもあります。
日中、仕事にのめり込み過ぎてつい我が子とのコミュニケーションを怠ってしまうことがあるのです。朝8時から休憩なしにずっとディスクに向かっていて気づいたらお昼を回っていた...なんてことも。
その間、夫が掃除機をかけたり洗濯をしながら赤ちゃんの面倒を見てくれているので気にせずに集中できるのはいいことなのですが、「今、この瞬間の愛おしい我が子はもう二度と見ることも触れ合うこともできない」と思うと仕事ばかりしている人生が「もったいない」と感じるようになったのです。
これはわたしの中で大きな変化でした。
仕事、仕事、仕事...。仕事から生まれる充足感とやりがいのために生きてます。みたいな人生だったのに、人生における優先順位の1位が見事に「家族」になって、大切な家族を守るために仕事をするんだという強い意志が生まれました。
「守るものが増えた人間は強い。」
これは大切な友人が、わたしの話を聞いていってくれた言葉です。
わたしはまた1つ、守るべき大切なものが増え強くなりました。
そして3つ目は、世の中の人がもっと「子育て」に対してポジティブになれる社会を創ること。
これは創業して以来、ずっと見つけられないでいた「自分の会社を今後どうしていきたいか」という問いの答えです。
「贈り物経済の醸成」というビジョンを掲げている弊社ですが、じゃあ具体的にどんな人のためにどんな仕組みを構築していくのかという部分が曖昧なままでした。
「贈り物」とはすなわち、その人に与えられた感謝やお祝いの証。赤ちゃんも選ばれた愛し合う二人の間に天から与えられた贈り物です。
わたしから生まれた子が、大人になって大切なパートナーを見つけ、また赤ちゃんを産み育てる。その循環がよりハッピーになる仕組みを生み出すこと。
男性でも当たり前に育休を取れて、女性がキャリアを諦めずに仕事と育児を両立できる世界。
子供を産むことにネガティブな感情を生まない社会。
そんな世の中を創っていくことが自分の使命です。
最後に
一年前の今日。
わたしはまだ独身で、「親」という存在を理解していたようで、全く解っていませんでした。
何も知らなかった、子育てのこと。何も気づけなかった、親心。
うざいと思っていた心配性な母の言葉、頑固だと思っていた厳しい父の態度は、大切に思う故の愛情だったこと。
子供が生まれてからまだ2ヶ月とちょっとですが本当の意味で理解できた感情が理屈では語れなほどありました。
宝物のように育ててくれた両親への恩返しをしたい。
里帰りをしている間に、その想いはどんどん強くなっていき、何か自分にできることはないかと考えた末、愛情の深い両親が、誇りとプライドを持って育てた「梨」をもっと多くの人に知ってもらおうと決意しました。
今日からスタートしたクラウドファンディングはわたしのとっての親孝行です。
わたしという人間をここまで育ててくれた両親の作る梨が、クラファンをきっかけに一人でも多くの人に知ってもらえることを願って。