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ニンゲンの本性って善?悪?


 人は生まれながらにして善なのか、それとも、悪なのか。みなさんはどっちだと思いますか?
 今日は、子供たちの成長や社会のあり方と深く関わる「性善説」と「性悪説」について考えていきたいと思います。

性善説と性悪説って?


性善説と性悪説は、2000年以上前に中国で生まれた、人間の本性についての考え方です。

性善説:孟子(もうそう)という思想家が唱えた説で、人間は生まれつき善の心を持っており、教育によってその善を伸ばすことができると考えます。

性悪説:荀子(じゅんし)という思想家が唱えた説で、人間は生まれつき悪の心を持っており、礼儀や教育によって善に導く必要があると考えます。


一見、正反対の考え方のように見えますね。しかし、どちらも人間をより良い方向へ導くための思想であるということに変わりはないのです!

教育における性善説と性悪説


教育現場において、性善説と性悪説はどのように捉えられているのでしょうか?

性善説:子どもの可能性を信じ、主体性や協調性を育む教育を重視します。教師は子どもの良さを引き出し、伸ばす役割を担います。
具体的に:子どもたちの善意や思いやりに目を向け、その良さを認め、伸ばすように促します。

性悪説:規律や秩序を重視し、明確なルールや指導によって子どもを導く教育を重視します。教師は子どもの悪い部分を矯正し、正しい道へと導く役割を担います。
具体的に:子どもたちの行動や言動の裏にある真意を探り、悪い行動はなぜいけないのかを一緒に考えます。


どちらの考え方も一長一短があり、状況や子どもによってアプローチは異なってくるのではないかと思います。
性善説と性悪説は、単なる思想ではなく、子どもたちと対話し、共に成長していくための指針となるのだ!

社会における性善説と性悪説


では、社会においてはこの2つの思想はどのように活用ができるのかを考えてみました。

性善説が有効な場合:
創造性やイノベーションが求められる企業
自立心や高い専門性を持つ社員が多い場合

具体的な性善説の事例:

一人ひとりの意見を尊重するボトムアップ型の意思決定制度を取り入れる
自由に仕事に取り組める裁量労働制を導入する
失敗を恐れず挑戦できる風土づくりに努める

性悪説が有効な場合:
迅速な意思決定や徹底した品質管理が求められる場合
経験や専門性の低い社員が多い場合

性悪説を実践した事例:
社内ルールを明確化し、徹底したコンプライアンス体制を構築
定期的な研修や評価制度を実施し、社員の能力向上を図る
不正行為に対しては厳正に対処する姿勢を明確にする

こんな感じでしょうか?我ながらに今回はなかなかいい感じにまとまりました!
企業で考えてみたところ、こんな感じではないかなって思います。

教育現場で働く職員を見ると、性善説が有効なはずの高い専門性を持ち、子供たちの実態に合わせた創造的な授業が求められるにも関わらず、性悪説向けの事例が取り組まれていることが多いように感じました。
(だから、職場環境がしっくりこないことが多いのかも🤔)




性善説と性悪説は、人間の本性に対する二つの考え方です。教育現場においては、どちらの考え方も重要であり、状況や子どもによって適切なアプローチを選択することが求められるのではないでしょうか?

子どもであろうと、大人であろうと、お互いの可能性を信じ、より良い方向へ進むためにどちらの思想も上手に使い分けていきたいものですね🐧

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